WEB DESIGN WORKSHOP「正しいウェブデザイン」

第7回 Directing Contents「コンテンツディレクション」

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製品・サービスのユニークネス(独自性)を伝えるコンテンツネーミング

どのような製品・サービスも何らかの特徴を持っている。その特徴を強調し,伝えることでユーザーにユニークネス(独自性)をアピールすることができる。ユニークではない製品やサービスはユーザーの興味を引くことができない。製品やサービスの情報コンテンツをユーザーに見てもらうためには「何に特化した」ものであるかを明確に伝えるができるかがポイントとなる。⁠製品情報」「サービス内容」といったコンテンツのネーミングを行う際はできるだけ製品やサービスのユニークネスを明確に表記したタイトルを採用しよう。

コンテンツの訴求

ウェブサイトのコンテンツは主にユーザーに向けた企業からのメッセージである(通常これらはユーザーのニーズとは何の関係も無い)⁠そのメッセージとユーザーが求める情報をライティングやコンテンツ構成を通じていかにマッチングできるかがコンテンツディレクションのポイントである。

コンテンツネーミングを通じてユーザーをページにランディングさせ,コンテンツを閲覧させる際,最も重要な事はユーザーに求める情報の存在を提示する事である。

ページ内に目的のコンテンツが存在しないと認識したユーザーがページを離脱する時間はせいぜい3秒程度だ。それ以上ユーザーを滞在させるためには,この最初の3秒の間にページ内に求めている情報が存在するということを理解させる必要がある。最も効果的な方法がコンテンツの最初にユーザーのニーズを復唱することである。ユーザーは自分が抱えている問題(ニーズ)がページ上に表記されている事で,即座にその答えがコンテンツ内に含まれると認識する。

ユーザーのニーズを表記した後,コンテンツ内にニーズに対する解決方法を製品やサービスの直接的な紹介でなく,製品特徴の説明を通じて行う。抱えている問題を解決するためにはどのような特徴を持った製品やサービスが最も適しているかをユーザーに認識させることが必要である。

最後に解決を行う事ができる「ソリューション」として製品やサービスを紹介することにより,企業が伝えるべきメッセージがユーザーの求めていた情報となる。

マスカラを例とすると,⁠落ちないマスカラ」という検索ボリュームの多いニーズが存在する。この検索からユーザーがランディングしたページは最初に「落ちないマスカラはどれ?」というような質問が表記されていて,その後に「ウォータープルーフのマスカラは落ちない」という製品特徴を伝えるコンテンツを表記し,最後に具体的な製品を紹介することで,ユーザーニーズにマッチした特長を持つ製品であることをアピールする。

また,⁠落ちないマスカラ」というニーズにおいてナンバーワンの製品であるという事を表記することでユーザーにより優れた製品であるということをアピールできる。可能な場合,比較対象を用意することも重要である。

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このように,"ものを伝える上で文章は非常に重要な要素"であり,ユーザーを的確にコンテンツへと導くためには,コンテンツのプランニング,ネーミング,コンテンツの訴求方法など,しっかりとディレクションを行う必要がある。

著者プロフィール

荻野英希(おぎのひでき)

FICC inc. 代表。ファッションブランドのアートディレクターを勤め,ウェブプロデューサーとして様々なブランドや企業のウェブプロモーションを手がける。デザインポータルAnotherbookmarkの運営や雑誌連載の執筆など,幅広い活動を行っている。

URLhttp://www.ficc.jp/