Webデザイン業界の三位一体モデル

第5回 クルーソー 相川知輝(後編) ブログパーツ,Twitter,Ustreamを取り入れた企業サイトの仕掛け方

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新野:

今日伺ったお話を振り返ると,ずっと新しいことに興味をもっていち早く取り組まれてきたように思いますが,今後取り組んで行きたいことなどを聞かせてください。

相川:

そうですねー,新しいモノがでてきたら乗っかろうという性格なので,既に思っていることがあったらプロジェクトとして仕込み中でしょうから,いまは言えないでしょうね(笑)⁠

新サービスとかそういうのとは別のことでいうと,僕自身どういう役割を果たして行こうかっていうことは,ちょっと悩んでいた時期がありました。

いろんな役割をこなしてきたけれど,果たして自分は何者なのかと。

最近おぼろげながら,見えてきたのはプロジェクトガバナンス的な視点で立ち回ることができるかということです。広い領域で仕事をしているからこそ,色々なプロジェクトをまわせると思っていますし,実はそれこそが代理店に求められている機能なのだな,と思い始めています。

僕がそこの役割を果たしていないとしたら,代理店を通さずに制作会社さんに直発注したほうがいいですから。 そこの問題意識を持ちながら,自分に発注頂ける理由,というのを忘れずに取り組んでいきたいなと思っています。

新野:

以前,この企画でNEC宣伝部の吉見さんのお話を伺った時は,同じようなことを「代理店が広告主のパートナーとして全体をコーディネートする」っていうような言い方をされていましたね。

僕も同じような所を目指していて,仕事のスタイルの違いはあれど,相川さんの考えにはすごく共感を持てます。

先日,広告に携わるブロガーが100人くらい集まる機会がありましたよね。相川さんも参加されていましたが。

相川:

ええ,すごい人数でしたよね。

新野:

数年前だったら,広告系のブログなんて数えるほどだったのに,いまでは僕らの世代よりも若い人たちもどんどん入ってきてますから。

あの会合でも,広告という枠組みがWebの登場によって刺激的に変わってきているという時代の勢いみたいなのを感じました。自分たちの役割はまだ手探りな部分はありますが,私たちがそのスタンダードを手探りながらも作っていけるといいですよね。会社は違えど,同じ業界の同士として僕もがんばりますよ。

今日は,企業サイトの現場の生の声が聞けて刺激的でした。

ありがとうございました。

左:相川さん,右:新野さん

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インタビューを終えて

記事にならなかったことも含め,長時間に及ぶ熱いトークがやり取りされたが,リアルな経験に基づいたお話が伺えて大変有意義なインタビューとなった。

相川さんと私とでは,Web業界への入るきっかけも,取り組んできたアプローチも異なるが,たどり着いたところは同じようなところに居ることに,強く共感を覚えた。

数字の結果を重視してやってきた相川さんならではの,⁠新しい試みをいち早く取り入れつつも,客観的な分析で裏付けもしっかりと行っていく」というスタイルは,まさに今後,Web広告の現場に強く求められているものだと感じた。

著者プロフィール

新野文健(あらのふみたけ)

1999年よりWeb業界に身をおき,2004年 NEC ecotonoha(エコトノハ)でアジアで初のカンヌ国際広告祭サイバー部門グランプリを獲得。2007年ハーマンミラー 「Get Real キャンペーン」バナーで,東京インタラクティブアドアワード Gold等,他受賞多数。2005年6月よりビーコンコミュニケーションズにてシニアプロデューサーとして,世界的メガブランドの日本サイト本格立ち上げに尽力。