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第7回 KDDI株式会社――Designing The Future,mayumi torio,ユニクロトップ - UNIQLO ユニクロ

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お花見シーズンもいよいよ終わり,次なる飲み会の口実を考え始めた今日このごろ,いかがお過ごしでしょうか。今回も個人的に感じた素晴らしいサイトの特徴を,いくつかお話したいと思います。

可能性を広げるための挑戦

KDDI株式会社――Designing The Future

図1 リニューアルされたトップページ

図1 リニューアルされたトップページ

credit:ネットイヤーグループ株式会社, e*peher

KDDI株式会社のコーポレートサイトのトップページがリニューアルされました。Flash版とHTML版を合わせ,3つのトップページが用意されています。

図2 全面がプロモーションエリアとなるFlash版

図2 全面がプロモーションエリアとなるFlash版

Flash版では,画面全体がプロモーションのエリアとなり,マウスポインタを持っていくと,さまざまな情報を持つパネルに自動的に切り替わる仕組みになっています。さらにこの状態からメニューを開くことで,パネルを常に表示することも可能です。

図3 オーソドックスなHTML版

図3 オーソドックスなHTML版

HTML版は,プロモーションのエリアをトップに置き,他の情報を重要度の高い順に配置していくという,コーポレートサイトではよく見る形となっています。

また,2度目以降のウェブサイトへのアクセス時には,ユーザーが最後に選択したトップページの形態が自動的に選択されるようになっています。

裏付けを欠かさないこと

今までにない非常に大胆なインターフェースをコーポレートサイトに採用したということで,ネット上でも意見が飛び交っているこのリニューアルですが,制作に携わったe*peherのオフィシャルBlogでは,このトップページに行き着くまでの過程が,丁寧に説明されています。

クライアントの要望からコンセプトを決定し,ユーザーテストなどによるデータを得た上で,インターフェースに反映するというデザインを決定するまでの過程を知ると,決して思いつきや感覚といったものではなく,しっかりとした裏付けによって,トップページが構築されていることがよく分かります。

このような実際のユーザーの動向をもとに,さまざまな機能を盛り込むことで,コーポレートサイトのトップページやインターフェースについて,新たな考え方・方向性が生まれる可能性は十分にあると思います。

この挑戦的な試みがどのような影響を与えていくのか。今後,さまざまなコーポレートサイトの動向を,しっかりと注意しながら見ていきたいと思います。

最小で最大の効果

mayumi torio

図4 ファッションブランドmayumi torioのトップページ

図4 ファッションブランドmayumi torioのトップページ

credit:METAPHOR, Inc., tmtr.

デザイナーの鳥尾マユミさんによるファッションブランド,『mayumi torio』のウェブサイトです。サイト内では2008-2009年の秋冬コレクションがフィーチャーされており,素材感とシルエットにこだわって作られた数々のニットウェアが紹介されています。

動きの"ムダ"をなくす

図5 collectionに登場するナビゲーション

図5 collectionに登場するナビゲーション

このサイトで注目したのは,「collection」の中に登場するナビゲーションです。ニットウェアを紹介する画像のサムネールの上にマウスポインタを重ねると,そのアイテムの写真が画面全体に広がります。

図6 わずかな動きで写真全体を見渡せる

図6 わずかな動きで写真全体を見渡せる

通常,画面全体に広がった画像を動かして見る場合には,それに合わせてマウスも大きく動かさなくてはなりません。しかし,このサイトではナビゲーションとして用意された小さなエリアの中で,マウスポインタを上下に少し動かすだけで,各アイテムの全体を確認できます。さらに,さまざまな視点で撮影されたアイテムの画像も,マウスポインタを同じように左右に少し動かすだけで,スムーズに切り替えられます。

画像を確認するために,マウスを大きく動かすという"ムダ"をさりげなく,しかも美しく解消してみせたこのナビゲーション。どのウェブサイトにも存在するナビゲーションも,まだまだ工夫できる可能性があることを十分に感じさせてくれます。まだ誰も見たことのない,驚くような新しいインターフェースの登場に,これからも期待したいと思います。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。

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