いま,見ておきたいウェブサイト

第43回 The Shodo,Swarmation :: The Pixel Formation Game,Twitter.com

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汗ばむ季節が過ぎ去り,ようやく過ごしやすい陽気となったものの,猛暑の影響でイチョウの葉が焼け「今年の紅葉は大丈夫か」と心配している今日このごろ,皆様いかがお過ごしでしょうか。今回も個人的に感じた,素晴らしいサイトの特徴をいくつかお話したいと思います。

ブラウザで楽しむ“文字の美”

The Shodo

日本の伝統芸術である「書道」を,ブラウザ上で楽しめるウェブサイト『The Shodo』です注1)⁠

注1
Safari,Chrome,Firefoxでも動きますが,Internet Explorer 9ベータ版を推奨。

図1 書道がブラウザ上で楽しめる『The Shodo』

図1 書道がブラウザ上で楽しめる『The Shodo』

credit:Business Architects

トップページから「Write」を選択すると,実際の書道と同じように,マウスで毛筆を動かして紙の上に文字を書けます。毛筆の太さや墨の濃さも変更が可能ですが,何よりもなめらかな書き味に驚いてしまいます。

図2 文字を書く際の毛筆がなめらかに動く

図2 文字を書く際の毛筆がなめらかに動く

自分が書いた作品は,そのままTwitterやFacebookに投稿できます。⁠Gallery」では他のユーザーの書いた作品をリプレイしながら鑑賞できるなど,楽しめる作りになっています。

ブラウザの高速化で変化するHTML5の環境

HTML5やSVG,Web Fontといった技術の組み合わせで制作されている『The Shodo』ですが,実はMicrosoftのInternet Explorer 9(以下,IE9)におけるHTML 5の可能性をフィーチャーした『Beauty of the Web』の一例として制作されたものです。この『Beauty of the Web』で紹介されている事例を見ていくと,MicrosoftがHTML5に非常に力を入れていることが伝わってきます。

図3 IE9とHTML5による事例を紹介する『Beauty of the Web』

図3 IE9とHTML5による事例を紹介する『Beauty of the Web』

現在ベータ版が公開されているIE9は,新しいJavaScriptエンジンをブラウザの内部に実装することや,GPU(グラフィックス プロセッシングユニット)を使った描画を行うことを発表しています。すでにFirefoxやGoogle ChromeといったブラウザもGPUによる処理や表示の高速化を進めており,今後のブラウザ開発では「高速化」が重要なコンセプトの一つとなっています。

『The Shodo』を体験すると感じますが,すでに「FlashかHTML5か」という技術の比較は,ほとんど意味がなくなっています。とはいえ制作側からすれば,いまだに6割近いシェアを持つInternet Explorerの次期バージョンで大幅な高速化が達成されれば,HTMLベースのウェブアプリケーション開発の機会がより増えてくるでしょう。

IE9のHTML5やCSS3の対応については,まだ不十分な点もあるようですが,ウェブアプリケーションの流れを大きく左右すると言っても過言ではないIE9の完成度とそれが与える影響について,しっかりと注視していきたいと思います。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。

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