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第66回 Back 4 The Future,その時,小さなラジオにできたこと。,JPEGmini

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まだまだ厳しい残暑が続いていますが,それでも五感を通じて,はっきりとした秋の近づきが感じられる今日このごろ,皆様いかがお過ごしでしょうか。今回も個人的に感じた,素晴らしいサイトの特徴をいくつかお話したいと思います。

ついに完成した,未来の靴

Back 4 The Future

2011年9月8日にNikeが発売した未来のスニーカー,⁠The 2011 NIKE MAG」のプロモーションサイト『Back 4 The Future』です。

図1 ⁠Back 4 The Future』は,Nikeの「The 2011 NIKE MAG」を紹介している

図1 『Back 4 The Future』は,Nikeの「The 2011 NIKE MAG」を紹介している

「The 2011 NIKE MAG」は,映画『Back to the Future 2』で,主人公のMarty McFlyが履いていた未来のスニーカーをNikeが製品化したものです。バッテリーを内蔵し,LED(発光ダイオード)が発光する仕掛けも備えています。

「The 2011 NIKE MAG」のプロモーション映像

この「The 2011 NIKE MAG」は,オークションサイトのeBayで販売(9月8日から10日間連続で合計1,500足が販売された)されましたが,非常に高額の落札が相次ぎ,改めて,映画『Back to the Future』シリーズの人気を再確認した出来事となりました。

図2 1,500足の「The 2011 NIKE MAG」がeBayでオークション販売された

図2 1,500足の「The 2011 NIKE MAG」がeBayでオークション販売された

ファンの夢と社会の夢を実現する

映画の中に登場するアイテムが,実際に制作され,販売されるという,ファンにはたまらない夢のある企画ですが,このプロジェクトの売り上げは,Nikeの収益とはなりません。

オークションを通じて得られた収益は,映画『Back to the Future』にも登場する,俳優のマイケル・J・フォックスによって設立されたパーキンソン病の研究助成財団,The Michael J. Fox Foundation for Parkinson's Researchへ全額が寄付されます。

図3 パーキンソン病の研究助成財団「The Michael J. Fox Foundation for Parkinson's Research」のウェブサイト

図3 パーキンソン病の研究助成財団「The Michael J. Fox Foundation for Parkinson's Research」のウェブサイト

最近では,こうした社会的な目的を持ったプロジェクトを多くの企業が行っています。単純に商品を購入させるのではなく,社会貢献にもつながるという購入理由を付加することで,商品に対するより強い愛着と購入意欲を持たせる仕組みを持ったプロジェクトは,今後も増えるのではないでしょうか。

"ファンの夢"と"社会の夢"の実現を同時に満たしたこのプロジェクト。Nikeは「AUTOMATIC LACING SYSTEM(自動靴ひも結びシステム)⁠の特許を,実際に申請しています。映画のように,2015年には,ファン待望の「The NIKE MAG」が見られるかもしれません。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。

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