いま,見ておきたいウェブサイト

第72回 Rinko Kikuchi,映画 - YouTube,UNIQLO 新ヒートテック「10万人応援プロジェクト」

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

水道の蛇口から流れる水の冷たさに,本格的な冬の到来を感じる今日このごろ,皆様いかがお過ごしでしょうか。今回も個人的に感じた,素晴らしいサイトの特徴をいくつかお話したいと思います。

未来は,横へと続く

Rinko Kikuchi

国際派女優として有名な,菊地凛子さんの公式ウェブサイト『Rinko Kikuchi』です。

図1 菊地凛子さんの公式ウェブサイト『Rinko Kikuchi』

図1 菊地凛子さんの公式ウェブサイト『Rinko Kikuchi』

さまざまなジャンルで活躍する菊地凛子さんの最新情報(映画やファッション関連,有名人とのコラボレーションなど)を,非常に長い横スクロールで展開していく構成になっています。

図2 横方向へコンテンツが並ぶ『Rinko Kikuchi』のキャプチャー画像

図2 横方向へコンテンツが並ぶ『Rinko Kikuchi』のキャプチャー画像

新たな操作方法は,ウェブサイトを変えるか

各種コンテンツを配置するウェブサイトの横幅は,訪問するユーザーのさまざまなデータ(デバイスや画面解像度など)を利用して決定されます。この横幅からはみ出さないよう,縦方向へと各種コンテンツを配置するのが,現在の一般的なウェブサイトの制作方法となっています。

また,マウスに備わっているスクロールホイールの動きを考えれば,ウェブサイトがスクロールしていく方向は,自然と"縦方向"に決まるでしょう。そのため,ユーザーに面倒な横スクロールを行わせるウェブサイトは,あまり多くありませんでした。

こうした中,⁠コンテンツが見づらい」ということで敬遠されてきた,横に長く伸びていくウェブサイトがじわじわと増えています。アメリカにあるUVオフセット印刷(紫外線で硬化するインキを使用した高速かつ鮮明な印刷方法)専門会社「UpFront World」のウェブサイトも,制作実績が横に長く並べられた構造になっています。

図3 制作実績が横方向へと並べられた「UpFront World」のウェブサイト

図3 制作実績が横方向へと並べられた「UpFront World」のウェブサイト

横スクロールを行わせるウェブサイトが増えてきた原因は,タブレット端末やスマートフォンの普及にあると,個人的には考えています。これらのデバイスの特徴的な操作方法であるスワイプ(画面上で指を滑らせる操作)を利用すれば,横に長い構造を持つウェブサイトも,違和感なく閲覧できるからです。新しい操作方法によって,今までにない視点からのウェブサイトが生まれてくるのか,注視していきたいと思います。

ネットでレンタル,始めました

映画 - YouTube

映画の日でもある2011年12月1日からスタートした,映画などをレンタル形式で楽しめるYouTubeの有料視聴サービス,⁠映画 - YouTube』です。

図4 ⁠映画 - YouTube』

図4 『映画 - YouTube』

国内外の200本以上の作品が視聴できます(一部,無料作品あり)⁠料金(新作400円,旧作300円)の支払いは,Googleが提供するオンライン決済サービス「Google Wallet」で行われ,再生開始から24-72時間でレンタル期間が終了するという仕組みです。

現時点では,映像の解像度が「標準画質(SD画質)⁠のみとなっていますが,今後HD画質にも対応する予定とのことです。

出揃った,個性豊かな動画配信サービス

この発表の半月前には,⁠ニコニコ動画」でも,公式動画配信サイト「ニコニコチャンネル」「映画」カテゴリーが追加され,有料での映画配信サービスが開始されました。

図5 ⁠ニコニコチャンネル」にも「映画」カテゴリーが追加された

図5 「ニコニコチャンネル」にも「映画」カテゴリーが追加された

こちらでは,ビデオオンデマンド(VOD)型の視聴システムに加え,EST(Electric Sell Through)型と呼ばれる,購入すると無期限で視聴できるサービスや,⁠ニコニコ動画」の特性を生かした,複数ユーザーで同時に映画を楽しむイベント「ニコニコ映画上映会」も用意されています。

先日紹介した,月額1,480円ですべての作品が見放題となるHuluも含め,2011年の後半になって,日本でもようやくインターネットを活用した有料動画配信サービスの選択肢が出揃ったなと感じています。

今後は,ユーザーが自分の好みや生活スタイルに合わせて,自分に合った動画配信サービスを選択できるでしょう。新しいサービスが,インターネットとは無縁だった既存のレンタルサービスにどんな影響を与えるのか。また,映画が好きな人たちの日常をどう変えていくのか,本当に興味が尽きません。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。

コメント

コメントの記入