いま,見ておきたいウェブサイト

第75回 Fi case study: CNN,ifttt,尾道市立土堂小学校

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凍えるような風と池が氷結するような厳しい寒さは相変わらずですが,そろそろ寒さのピークも越え始めたかなと思う今日このごろ,皆様いかがお過ごしでしょうか。今回も個人的に感じた,素晴らしいサイトの特徴をいくつかお話したいと思います。

視覚化される,制作プロセス

Fi case study: CNN

世界的な広告代理店である「Fantasy Interactive」による,アメリカのニュース専門放送局「CNN」のケーススタディ,⁠Fi case study: CNN』です。

図1 ウェブサイトの制作プロセスを紹介した『Fi case study: CNN』

図1 ウェブサイトの制作プロセスを紹介した『Fi case study: CNN』

「CNN」のニーズに合わせながら,ウェブサイトだけでなくテレビやスマートフォンなどを含めた「クロスプラットフォーム戦略」「映像を中心としたインタラクティブ」を軸に,⁠Fantasy Interactive」がウェブサイトを構築していく過程を,さまざまな内部資料とともに説明しています。

図2 さまざまなバリエーションを比較できる資料も用意されている

図2 さまざまなバリエーションを比較できる資料も用意されている

「情報公開」の裏側にあるもの

『Fi case study: CNN』では,"「Fantasy Interactive」流"とでも言うべき,大規模なウェブサイトを制作する上でのプロセスが説明されています。現在,クライアントの規模の大小にかかわらず,どの制作会社も同様の過程で制作を行っていると思いますが,その中身まで公開している事例は少ないでしょう。

もちろん,案件に関する"すべてのプロセスや内部資料を公開することは無理"だと思います。それでもこうした中身を公開することは,⁠どのようにウェブサイトが制作されるのか」を確認できるため,制作を依頼するクライアント側に大きな安心を与えられます。

図3 縦に長いウェブサイトが,制作における数多くのプロセスを表す

図3 縦に長いウェブサイトが,制作における数多くのプロセスを表す

画面下部分を省略しております。全体を確認してみたい方はFi case study: CNN

制作側も,こうした内容の公開で,自分たちの制作方法や質を再確認しながら,クライアント側に自らの実力をアピールできるでしょう。単なる制作実績とは異なり,こうした情報公開から,新たなクライアントを得るチャンスも広がるのではないでしょうか。

「Fantasy Interactive」でも,以前は簡単な制作経緯とウェブサイトのキャプチャー画像を提示するだけの制作実績でしたが,今後はこうした詳細な情報公開(プロモーション)をさらに進めていくと思われます。⁠キャプチャー画像とリンクだけ」という単純な制作実績は,国内の制作会社でも減っています。こうした情報公開の範囲拡大によって,制作会社の環境がどのように変化するのか,注目していきたいと思います。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。

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