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第104回 POP-UP! TYO | UT 2013,Chrome World Wide Maze,Flat Surface Shader

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楽しみにしていた週末のお花見が天候不良で中止となり,仕方なく季節の和菓子を食べながらお花見気分だけでも感じようとしている今日このごろ,皆様いかがお過ごしでしょうか。今回も個人的に感じた,素晴らしいサイトの特徴をいくつかお話したいと思います。

楽しさを動画で伝えるしくみ

POP-UP! TYO | UT 2013

2013年3月28日から4月7日までの期間限定で,東急東横線渋谷駅跡地のイベントスペース「SHIBUYA ekiato」に出現した,世界最大のUTストア「UT POP-UP! TYO」のプロモーションサイト,⁠POP-UP! TYO』です。

図1 ⁠POP-UP! TYO』は,東急東横線渋谷駅跡地にできた,UTストアのプロモーションサイト

図1 『POP-UP! TYO』は,東急東横線渋谷駅跡地にできた,UTストアのプロモーションサイト

credit:mount inc.

約1000種類のTシャツが展示販売された会場内のブースで撮影された動画が,ウェブサイトに次々とアップロードされています。コミカルな動きがフィーチャーされた動画が画面全体に並べられたことで,会場内の楽しい雰囲気が伝わってくるようです。

図2 スマートフォンアプリで撮影された動画がまとめられた『UT CAMERA GALLERY』

図2 スマートフォンアプリで撮影された動画がまとめられた『UT CAMERA GALLERY』

さらに『POP-UP! TYO』キャンペーンに合わせて開発された,スマートフォンアプリ「UT CAMERA」で撮影された動画も,ウェブサイトへとアップロードされ,UT CAMERA GALLERYにまとめられています。この「UT POP-UP!」キャンペーンは,今後もニューヨーク,ロンドン,パリなど,世界中の都市で開催されるとのことです。

活動範囲が広がる「Gif」フォーマット

『POP-UP! TYO』のプロモーションに参加した人たちの動きを撮影した動画は,⁠GIFアニメーション」によって実現されています。20年ほど前に登場した「Gif」が,近年,再び注目されてきたことには,いくつかの理由が考えられます。

その理由のひとつとして,モバイル端末の普及が挙げられるでしょう。どこでもインターネットが楽しめるようになったものの,モバイルという状況で発生する制限によって,まだ動画を手軽に楽しめる状況ではありません。特に回線速度の遅さや通信量の制限など,まだまだ多くの課題が存在しています。

こうした状況の中,モバイル端末で楽しめる動画には,"高画質で細部の動きも判別が可能"ではなく,"状況が把握でき,モバイル端末でも再生の問題がない"という条件が必要です。この要求を満たす最も手軽なフォーマットが,多くのウェブブラウザで標準サポートされ,プラグインすら必要ない「Gif」だったということです。

図3 ウェブサイトで流れる音楽に合わせ,リズミカルに画像が動く『gif.dj』

図3 ウェブサイトで流れる音楽に合わせ,リズミカルに画像が動く『gif.dj』

credit:木村 幸司

「Gif」が登場した当時と比較すれば,Gifアニメーションの制作や再生環境はかなり整っています。昨年から活発な動きを見せている「Gif」の周辺ですが,つい最近も音楽に合わせて画像が動くgif.djが登場するなど,ウェブサイトやウェブサービスで活用される場面がさらに広がっているように感じます。今回の『POP-UP! TYO』のように,今後もプロモーションなどで使用される事例が増えてくるのではないでしょうか。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。

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