いま,見ておきたいウェブサイト

第130回 キリン メッツ スペシャルサイト,Amazon Dash Button,the way down / FACT : Smartphone Music Video

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桜満開の季節の中,お花見で良い気分になるだけでは飽きたらず,早くもゴールデンウィークの予定を夢心地で妄想する今日このごろ,皆様いかがお過ごしでしょうか。今回も個人的に感じた,素晴らしいサイトの特徴をいくつかお話したいと思います。

好かれて拡散するプロモーション

キリン メッツ スペシャルサイト|キリン

2015年3月3日からキリンビバレッジが販売する,⁠キリン メッツ」ブランドの新商品「キリン メッツ グレープ」「キリン メッツ オレンジ」に合わせて公開された『キリン メッツ スペシャルサイト』です。

図1 ⁠キリン メッツ」ブランドの新商品をフィーチャーした『キリン メッツ スペシャルサイト』

図1 「キリン メッツ」ブランドの新商品をフィーチャーした『キリン メッツ スペシャルサイト』

credit:BIRDMAN

ウェブサイトでは現在放映中のCMほか,ウェブサイト限定の動画・画像が用意されています。ウェブサイトで流れるサウンドの「メッツ!」のセリフに合わせて,動画部分が一斉に「キリン メッツ」のロゴに変化するというリズミカルな同期にも注目です。

図2 ⁠メッツ!」のセリフに合わせて,動画部分(上)がロゴ(下)へと変化する

図2 「メッツ!」のセリフに合わせて,動画部分(上)がロゴ(下)へと変化する

"拡散の主役"に好かれることの大切さ

このウェブサイトでも使用されているキリンメッツのCM動画ですが,公開とほぼ同時に,CMを素材にしたMADムービーを制作するユーザーが次々と登場しており,すでに多くの動画がネット上に公開されています。

図3 ニコニコ動画(左)やYouTube(右)では,⁠MAD キリンメッツ」で検索すると,大量のMAD動画が並ぶ

図3 ニコニコ動画(左)やYouTube(右)では,「MAD キリンメッツ」で検索すると,大量のMAD動画が並ぶ

もちろん,MADムービーは著作権上の問題を含んでおり,決して褒められた行為ではありませんが,こうした行為が爆発的に拡がっているということは,元となるCM動画を,ユーザーが非常に好意的に受け止めているということを表しています。

プロモーションは,ユーザーが必ず見てくれるわけではありません。そのために見てもらえるための工夫が必要になってくるわけですが,最近では,ユーザーからの指摘や苦情などによって,企業がCMの放送を取りやめたり,ウェブサイトで公開していた動画を削除する例もあります。

SNSなどを通じたコンテンツの拡散が当たり前になってきた現在,不快感を与えないようにすることはもちろんですが,"拡散の主役"であるユーザーに気に入ってもらえるものをしっかり考えないと,プロモーション自体が非常に厳しい時代なのだなと改めて感じる事例でした。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。

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