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第3回 可読性を高める(2)言葉の意味を分かりやすくしよう

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複数解釈出来る部分を無くす/曖昧な表現を避ける

文中に複数の解釈が出来る部分や曖昧な表現があると,何が"正解"なのか前後の文脈から考えなければなりません。読んでいて疲れますし,間違った解釈をしてしまう危険性もあります。以下の文例を参考に,あくまで一義的に伝わるように気をつけましょう。

【例】
修飾語・被修飾語は近づける
  • 「新たな当店のサービスは・・」
    ⁠当店の新たなサービスは・・」
    新たに(オープンした)当店のサービス」という意味にも取れる状態を回避)
舌足らずな部分に言葉を補う
  • 「新たな当店のサービスは・・」
    ⁠新たにオープンした当店のサービスは・・」⁠
    当店の新たなサービス」という意味にも取れる状態を回避)
「てにをは」を正しく付ける
  • 「当店お客さまにお勧めする商品は・・」
    ⁠当店お客さまにお勧めする商品は・・」
    当店のお客さま」という意味にも取れる状態を回避)
なるべくストレートな表現を選ぶ
  • 「場合によっては保証修理が出来なくもありません。」
    ⁠保証修理が出来る場合もあります。」
    ⁠修理出来るのか出来ないのかをハッキリさせる)
  • 「食器洗剤的な用途などにも使えるような自然成分100%のクリーナーです」
    ⁠食器洗剤としての用途にも使える自然成分100%のクリーナーです」
    ⁠結局何に使うクリーナーなのかをハッキリさせる)

「最後に直せば良い」は禁物

以上のような用字用語の問題は「最後に直せば良いもの」と軽く見られがちです。しかし文章の"まとまり"は全体的な言葉のバランスの上で成り立つものです。置き換える言葉が多ければ多いほどバランスを取り直すのも大変になりますし,たった一語を置き換えただけで文章全体のバランスが崩れてしまうこともあります。最終的な確認はもちろん重要ですが,気付いた時点ですぐに直すよう習慣づけておくことが何より肝心です。

著者プロフィール

松下健次郎(まつしたけんじろう)

Webを中心に活動するフリーランスの編集ライター。自著に"プロフェッショナルWebライティング"(技術評論社)がある。バイクとお酒をこよなく愛する子年生まれの乙女座O型。

ブログ:松下健次郎のブログ

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