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Rubyで書かれたRuby「Rubinius 1.0」リリース

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2010年5月14日,Ruby処理系の一つである「Rubinius」のメジャーリリースとなるバージョン1.0が公開されました。RubiniusはEvan Phoenix氏が中心となって開発されているRuby処理系で,LLVM(Low Level Virtual Machine)上で走らせることで実行最適化を図ろうとしています。LLVMに渡すバイトコードのコンパイラおよびコアクラスなど大部分のコードをRubyで書いていることが特徴的です。現在はソースアーカイブのほかにMac OS 10.5/10.6向けのインストーラを公開しており,残念ながらWindows上では動作しません。

最近はほかにいくつものRuby処理系のアップデートが行われています。まず,JVM上で動作するJRubyが2010年5月12日に1.5.0をリリースしました。1.4から1,200を超えるコミットを取り込み,Rails 3対応やパフォーマンスと安定性のさらなる向上などが図られています。また,Mac OS X上で動作する「MacRuby」のバージョン0.6が2010年4月30日にリリースされました。マルチスレッドに対応するため正規表現の実装を鬼車からICU(International Component for Unicode)に変更したことが関係者の間で注目されました。さらに.NET上で動作するIronRubyの1.0が2010年4月12日にリリースされています。Ruby 1.8.6互換で動作し,Rails 2.3.5も動作できるようです。Mono環境でも動作できるよう,.NET 2.0向けのアーカイブも用意しています。

このようにRuby実装は現状たくさんありますが,どれだけ本家Ruby(cRuby)の仕様に沿っているかも気になるところです。そこで,RubySpecというプロジェクトがあります。RubySpecには仕様準拠度を測るツールが用意されておりRubiniusでは93%,MacRubyは85%,IronRubyは85.94%という結果がそれぞれ出ています。ちなみにWindows版Rubyは97.53%であり,本家だからといって100%というわけではないことが興味深いです。

URLhttp://rubini.us/

著者プロフィール

角田直行(かくだなおゆき)

普段はお仕事でPHPやJavaを使ってWeb開発をしています。一部でセレブエンジニアとか言われてますが,全然セレブじゃありません。

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