濃縮還元オレンジニュース

大いに沸いた1文字のバグ修正

「bumblebee」というGitHubでホスティングしているプロジェクトで起きた事件(?)です。bumblebeeは、NVIDIA Optimusという用途に応じてGPUGraphics Processing UnitのON/OFFを自動で切り替えバッテリ消費を抑えるノートPC向けの技術を、公式でWindows 7しか対応していないところをLinuxにも対応できるようにするオープンソースのプロダクトです。このbumblebeeのバージョン1.4.31から1.4.32へのアップデートに行われた実質たった1文字の修正によって非常に盛り上がることとなりました。

修正前のインストールスクリプト内にrm -rf /usr /lib/nvidia-current/xorg/xorgという記述がありました。もうお気付きの方もいらっしゃるでしょうが、/usr/libの間にスペースが空いているため、これが実行されると/usr以下の全ファイルに対して削除処理が行われてしまいます。修正はもちろんこのスペースの削除です。

この修正が行われた際、⁠今まで見た中で最もすばらしいコミットだ!」といったコメントや「僕の/usrを返して」と嘆いている猫画像など、この修正をおもしろおかしく持ち上げる投稿が数百にもわたり、redditなど各種ニュースサイトにも取り上げられました。そして私が見る限りでは、修正前のバージョンを使って被害を被り作者に対して怒りをぶつけているようなコメントは見受けられませんでした。

URLhttps://github.com/MrMEEE/bumblebee/commit/a047be85247755cdbe0acce6#diff-1

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