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「NO」言えるプロダクト開発

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最近サンフランシスコのスタートアップでもよく名前を聞くようになった次世代CRMCustomer Relationship Managementプラットフォームを作っているIntercomのブログから、プロダクト開発に関する記事を紹介します。

もしあなたがプロダクト開発をしているなら、"No(それはやらない)"と言えなくてはいけない。"Maybe(やるかも)"や"Later(あとでね)"ではない。"No(それはやらない)"だけだ。すばらしい製品を作るというのは、近視眼的には役に立つが本質とは関係のない機能の開発ではない。よく考えられた選択肢を持つ一貫性のある製品を提供することだ。

この後⁠Yes(やろう)⁠と言いたくなる12のシチュエーションが並んでいます。いくつか抜き出してみます。

  • 「でもデータがいいって言ってるし」……このアプローチは選択的な分析の結果。プロダクトは非常に複雑なシステム。何かがユーザアクティビティを増やしているように見えても、実際には数字が移動してるだけ。もしプロダクトにテトリスを組み込めばユーザは多くの時間を費やすだろうけど、それって良いプロダクト?
  • 「でもほんの数分でできるし」……開発にどれだけ時間が掛かるかは、プロダクト計画の中で優先順位を決定するときには使えるかもしれないけど、プロダクト開発の意思決定に影響を与えるべきではない
  • 「でも競合他社がもうすでに実装してるし」……もしかしたらただ試しているだけかもしれないし、酷いアイデアかもしれない。あるいはもうやめることが決まっているアイデアかもしれない。競合他社が自分たちより賢いと思うのはよくある間違い

Foursquareのプロダクトチームを率いるAlex Rainert氏がTwitterで紹介していて、おもしろいと思った記事なのですが、プロダクトの人だけでなくテックサイドの開発者が知っていれば普段の会議で使えるような内容です。自戒のためにもぜひ覚えておきたい内容です。#

URLhttp://insideintercom.io/product-strategy-means-saying-no/

著者プロフィール

安藤祐介(あんどうゆうすけ)

9/14に東京で開催されるPHP カンファレンス 2013に向けて準備におおわらわです!

Twitter:yando

小倉純也(おぐらじゅんや)

合併や買収で終了していく海外のサービスを動態保存してコレクションしたいのですが、良い方法はないでしょうか。

Twitter:junya

溝畑考史(みぞはたたかし)

日本に向けて出張する可能性が出てきました。

Twitter:beatak

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