ColdFusion-開発効率を求められる今だから知りたい高性能Webアプリケーションサーバー

第3回 ColdFusionでデータベースにアクセスする

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第2回目の記事ではColdFusionの開発環境を手持ちのPCにインストールする方法をご紹介しました。WindowsとMac OS XではGUIベースのインストーラーが提供されているため,通常のアプリケーションをインストールするのと同じような感覚でColdFusionをインストールすることができます。Linuxに関しては,CUIベース(テキストベース)のインストーラーとなってしまいますが,インタラクティブなインストーラーであるため,比較的簡単にColdFusionをインストールすることができます。手元のマシンでColdFusionを無償で体験する環境を整えることは比較的簡単だと言うことが分かりました。

今回の記事では,ColdFusion 8付属のサンプルデータベースに対してクエリーを発行する例をご紹介します。

ColdFusion付属のサンプルデータベースはApache Derby

ColdFusion 8からサポートされたデータベースとしてApache Derbyがあります。Apache DerbyとはJavaで書かれたデータベースで,Google GearsAdobe AIRで採用されているSQLiteのように,アプリケーション組み込み型データベースとして機能させることもできます。ColdFusionはJavaベースであるため,Javaで書かれているApache Derbyと相性がよいこと,及びApache Derbyはアプリケーションに組み込めるという特性を生かし,ColdFusionに組み込まれるようになりました。そのため,ColdFusion 8から付属のサンプルデータベースはApache Derbyデータベースが採用されるようになりました。

データソース- データベースへの接続の単位

さて,ColdFusionにはデータソースという概念があります。データソースとは『どのデータベースサーバーの,どの名前のデータベースに,どのユーザーアカウントで接続するか,その際のJDBC接続パラメーターは何か,許可するSQL文は何か』などという情報をまとめたものです。ColdFusionではcfqueryタグでクエリーを実行する際に,datasource属性にクエリーに使用するデータソースを指定するだけでクエリーを実行できます(クエリーを実行する部分にデータベースサーバーのIPアドレスやアカウント情報を記述する必要はありません)。

データソース単位でデータベースへの接続方法を管理することで,CFMLテンプレート上にデータベースへの接続パスワードなどを書く必要が無いため,データベースパスワードの漏洩のリスクを軽減することができます。また,ColdFusion Administrator上でデータソースの設定内容を変更するだけで,そのデータソースを使っている全てのクエリーの接続先データベースサーバーなどを一度に変更することができます。データベースサーバーのIPアドレスが変更になった際などは,面倒無く移行することができるでしょう。

データソースを管理する

ColdFusion Administratorを開き(http://127.0.0.1:8500/CFIDE/administrator/ IPアドレスはColdFusionをインストールしたマシンのIPアドレスに読み替えてください),左側のメニューから「データソース」を選択してください。すると,そのColdFusionに設定されているデータソースの一覧が出てきます。サンプルデータベースがインストールされた状態であれば4つ出てくると思います。

図1 ColdFusion Administratorのデータソース管理画面

図1 ColdFusion Administratorのデータソース管理画面

設定内容を閲覧してみましょう。cfartgalleryの左側に並んでいる3つのアイコンの一番左の「編集」アイコンをクリックしてみてください。cfartgalleryの設定内容が表示されるはずです。

図2 データソース「cfartgallery」の設定内容

図2 データソース「cfartgallery」の設定内容

cfartgalleryの場合,Apache Derbyデータベースのため,データベースサーバーのIPアドレス入力欄などが無い代わり,Apache Derbyデータベースのデータディレクトリを設定する欄があります(例ではC:\ColdFusion8\db\artgalleryとなっています)。そのほか,この画面から各種設定の閲覧・編集が可能です。

データソースを追加することもできます。追加するには,データソースの一覧が出ていた画面に戻り図1),「新規データソースの追加」のフォームに,新しく追加するデータソースの名前と,データベースドライバの種類(OracleやMySQLなど)を選び,「追加」ボタンを押します。すると,そのデータベースドライバ固有のデータソース設定画面に移行します。必要事項を記入後,「送信」ボタンを押せば,そのデータソースが使用できるようになります。

図3 MySQL 4/5ドライバでの設定画面

図3 MySQL 4/5ドライバでの設定画面

著者プロフィール

酒井克幸(さかいかつゆき)

フリーのテクノロジーコンサルタント。サーバー選定やネットワーク設計などハードウェアレイヤーから,Webアプリケーションの実装(サーバーサイド,クライアントサイド共)などのソフトウェアレイヤーまでの幅広い経験を活かし,クライアント企業のWebアプリケーション構築支援を行っている。殊にAdobe製品(特にMacromedia)製品には精通している。

ブログcyano(シアノ)

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