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jquery.jsを読み解く

第5回 jQueryライブラリ (1094行目~1359行目)

第5回は,内部的に利用するメソッドやjQueryオブジェクト直下に定義されたプロパティ,TraversingやManipultation用のメソッドについての部分になります。

trim()

1094:   trim: function( text ) {
1095:     return (text || "").replace( /^\s+|\s+$/g, "" );
1096:   },
1097: 

trimメソッドは,文字列の先頭および末尾にある空白を取り除いて返します。

makeArray()

1098:   makeArray: function( array ) {
1099:     var ret = [];
1100: 
1101:     // Need to use typeof to fight Safari childNodes crashes
1102:     if ( typeof array != "array" )
1103:       for ( var i = 0, length = array.length; i < length; i++ )
1104:         ret.push( array[ i ] );
1105:     else
1106:       ret = array.slice( 0 );
1107: 
1108:     return ret;
1109:   },
1110: 

makeArrayメソッドは,クリーンなarrayオブジェクトに変換します。引数がarrayオブジェクトでなければ,forループで配列にpushしていきます。arrayオブジェクトであれば,sliceした結果を返します。

inArray()

1111:   inArray: function( elem, array ) {
1112:     for ( var i = 0, length = array.length; i < length; i++ )
1113:       if ( array[ i ] == elem )
1114:         return i;
1115: 
1116:     return -1;
1117:   },
1118: 

inArrayメソッドは,引数arrayの中に引数elemが見つかればその位置を返します。みつからなければ-1を返します。

merge()

1119:   merge: function( first, second ) {
1120:     // We have to loop this way because IE & Opera overwrite the length
1121:     // expando of getElementsByTagName
1122: 
1123:     // Also, we need to make sure that the correct elements are being returned
1124:     // (IE returns comment nodes in a '*' query)
1125:     if ( jQuery.browser.msie ) {
1126:       for ( var i = 0; second[ i ]; i++ )
1127:         if ( second[ i ].nodeType != 8 )
1128:           first.push( second[ i ] );
1129: 
1130:     } else
1131:       for ( var i = 0; second[ i ]; i++ )
1132:         first.push( second[ i ] );
1133: 
1134:     return first;
1135:   },
1136: 

mergeメソッドは,引数で指定されたfirst配列にsecond配列を追加して返します。Internet Explorerの場合は,コメントノード(nodeType=8)も返してしまうため,それを除外しています。

また,わざわざforループでpushしているのは,後で値を変更したときに実態を上書きしてしまうのを防ぐためです。

unique()

1137:   unique: function( array ) {
1138:     var ret = [], done = {};
1139: 
1140:     try {
1141: 
1142:       for ( var i = 0, length = array.length; i < length; i++ ) {
1143:         var id = jQuery.data( array[ i ] );
1144: 
1145:         if ( !done[ id ] ) {
1146:           done[ id ] = true;
1147:           ret.push( array[ i ] );
1148:         }
1149:       }
1150: 
1151:     } catch( e ) {
1152:       ret = array;
1153:     }
1154: 
1155:     return ret;
1156:   },
1157: 

uniqueメソッドは,配列から重複した要素を取り除いて返します。1143行目のjQuery.data()は,642行目で説明した要素のユニークなIDを返すメソッドで,要素の重複チェックに利用されます。done配列のキーにそのIDがみつからなければ,ret配列にその値をプッシュします。

もし,何かしらのエラーが発生したら,引数arrayをそのまま返します。

grep()

1158:   grep: function( elems, callback, inv ) {
1159:     // If a string is passed in for the function, make a function
1160:     // for it (a handy shortcut)
1161:     if ( typeof callback == "string" )
1162:       callback = eval("false||function(a,i){return " + callback + "}");
1163: 
1164:     var ret = [];
1165: 
1166:     // Go through the array, only saving the items
1167:     // that pass the validator function
1168:     for ( var i = 0, length = elems.length; i < length; i++ )
1169:       if ( !inv && callback( elems[ i ], i ) || inv && !callback( elems[ i ], i ) )
1170:         ret.push( elems[ i ] );
1171: 
1172:     return ret;
1173:   },
1174: 

grepメソッドは,引数elemsに対してcallback関数を実行して,フィルタリングした結果を返します。1161行目では,もしcallback関数にstring型が渡された場合は,その名前の関数を実行するようにcallbackを定義し直しています。

1168行目からは,各要素に対してcallback関数を適用し,trueが返ってきた要素のみをret配列にpushして返します。ただし,第3引数のinvがtrueの場合には判定条件が逆になり,falseが返ってきた要素で構成された配列を返すことになります。

著者プロフィール

山下英孝(やましたひでたか)

大学を卒業後,大手SIerに就職し,電機メーカーの研究所勤務を経て,ウノウに入社。1年半に渡ってWebサイトの開発,ディレクション,運用を経験した後に独立。2008年2月よりフリーエンジニアとして活動中。好きな言語はJavaScriptとPythonで,Linuxサーバ運用管理も得意。

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