Google Earthのコンテンツでリッチな表現を

第4回 コンテンツが映える3つの技

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タイムスケールで時間軸を

タイムスケールはGoogle Earthに四次元目,つまり時間の軸を与える機能です。この時間を与える機能ですが,その考え方はパラパラ漫画と同じと言えます。現在,Google Earth上では簡単に作ることができませんが,タグを理解すれば,手打ちで,簡単に作ることができる機能でもあります。

主な目的としては,これまで紹介したプレイスマークの群れを時間の推移で表現をしたり,オーバーレイを何枚も用意することで,動く天気図などが実現できます。とても静的なコンテンツの多いGoogle Earth上ですが,利用方法次第では,小さな画像を何枚も用意して,パラパラ動画を作り込むなどの,動的な表現を行うことが可能になります。

図2 国道425号線の一部をタイムスケールで表示

図2 国道425号線の一部をタイムスケールで表示

図2は,日本のとある人たちの間では非常に有名な国道425号線の一部をタイムスケールで表現したものです。時間指定に意味はありませんが,1ポイント分を1分で設定しています。1分毎にポイントが道路に沿って増えていきます。今回の場合,非常に単純にある時間になったら表示をするという<TimeStamp>タグを利用しています。コードの一部を見てみましょう。

<Placemark>
  <name>point1</name>
  <TimeStamp><when>2006-08-30T07:29:00Z</when></TimeStamp>
  <Point>
<coordinates>136.1901559920315,34.0785125592288,0</coordinates>
  </Point>
</Placemark>

これが,1ポイント分のコードです。今回は,<TimeStamp>タグを利用したわけなのですが,このほかにも,いつからいつまでを指定する<TimeSpan>というタグもあります。それぞれの効果と指定方法は次の通りです。

タグ 子タグ 意味
TimeStamp when 時間指定で表示
TimeSpan begin 時間指定で表示
end 時間指定で非表示

<TimeSpan>を利用する場合には,かならず,<begin>で開始時間,そして<end>で終了時間を指定しなければなりません。タイムスケール実行中はここに記述された値を元に,表示・非表示を行います。<TimeStamp>は表示のみを行いますので(表示した後は,プレイスマークは時間推移とともに消えたりしません)⁠簡単に管理したい場合には,<TimeStamp>を利用すると良いでしょう。

また,時間の指定には,もっともポピュラーな指定方法として,<when>や<begin>,<end>の各タグの間に次の文字列を挟む方法があります。

YYYY-MM-DDTHH:MM:SSZ
  • YYYY = 西暦を指定(例:2008)
  • MM = 月を指定(例:7)
  • DD = 日を指定(例:30)
  • HH = 24時間形式で時を指定(例:04)
  • MM = 分を指定(例:59)
  • SS = 秒を指定(例:30)

時間を指定する場合には必ず,TとZを時間指定部分の最初と最後にそれぞれを付け加えることを忘れないようにしましょう。

このタイムスケールは,今回は1つ1つのプレイスマークに設定しましたが,ポリゴンデータやフォルダなどにも適用できます。今回の例のような,GPSデータのログデータの時間を元に,次々に表示するのは,最もシンプルな例です。アイデア次第では,⁠オーバーレイをいくつも用意して,それぞれに<TimeStamp>を設定した上で,パラパラ漫画アニメーションを実現する」⁠いくつものポリゴンデータを用意して,動くポリゴンを実現してみる」などなど,応用が可能です。

著者プロフィール

郡司裕之(ぐんじひろゆき)

Google Earthを主に取り扱っているウェブサイト「GE Maniacs」の管理人。過去に2冊のGoogle Earthに関する書籍を執筆。一つはGoogle Earth全般の操作に関する書籍,もう一つはKML / COM APIのKMLに関する書籍のKML部分を担当。

無類の地図好きで,夢のツールGoogle Earthを普通に使うに飽きたらず,道具として,また新しい技術習得の土台としての利用を試みている毎日。

URLhttp://virtual.haru.gs/

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