Android Studio最速入門~効率的にコーディングするための使い方

第3回 はじめましてのAndroidアプリケーション

この記事を読むのに必要な時間:およそ 7 分

はじめてのAndroidプロジェクト

ようやく準備が整いましたので,ウェルカム画面からNew Project...を選び,プロジェクトを作ってみましょう。

プロジェクトの作成

プロジェクト作成ウィザードでは,数画面にわたって問い合わせをしてきますが,今回ははじめの設定のみ行い,それ以外はすべてデフォルトのままとします図5)⁠

図5 New Projectウィザードのはじめの画面

図5 New Projectウィザードのはじめの画面

入力した値は 表4のとおりで,それ以外はすべてデフォルトです。⁠Package name」"com.example."で始まっているため文句を言われますが,気にせず進みましょう。ちょっとわかりづらいですが,画面の右下にウィザードを前後に進むボタン「Previous」⁠Next」があります。

表4 New Projectウィザードの入力値

設定項目入力した値
Application nameMyFirstApp

ウィザードの最後まで進むと「Finish」ボタンがありますので,このボタンを押してプロジェクトの作成を開始しましょう。

ホントにまっさらな状態でAndroid Studioでプロジェクトを作成するときは,初期設定でいろいろな事を行っているので,完了までにとんでもなく時間がかかります(環境によっては10分以上かかる時があります)⁠2回目以降は初回ほど時間がかからなくなりますので,初期設定の一環だと思ってガマンしてください。

Android Studioのメイン画面

無事プロジェクトの作成が完了すると,図6のような状態になります。

図6 プロジェクト作成直後のAndroid Studioの状態

図6 プロジェクト作成直後のAndroid Studioの状態

これがAndroid Studioのメイン画面です。画面上端にツールバー,左右および下部にあるアイコン付きラベルがツールウィンドウ,などなど……画面の詳しい説明も後の回で行いますので今回はこれくらいにします。パッと見,何もありませんが,いくつかのツールウィンドウを表示すると,図7のようないかにもIDE風な画面になります。

図7 いかにもIDE風なAndroid Studioの状態

図7 いかにもIDE風なAndroid Studioの状態

細かい解説は次回に行いますが,Android Studioは「Project(プロジェクト)⁠と,その中で構成する「Module(モジュール)⁠という単位でプロジェクトを構成します。少々乱暴な例ですが, ModuleはEclipseでいうプロジェクトに相当します。Android StudioのProject依存関係のあるModuleだけをまとめたEclipseのワークベンチのようなものです。ただ本来のEclipseのワークベンチのような,関係の有無によらずすべてのプロジェクトひとまとめにするという概念はありません。

今回作成したプロジェクトはMyFirstAppという名前の2つのModule で構成されています。Projectのようなモノなので特に名前はありません。このあたりの話は少々ややこしいので次回に説明します。今回はとりあえず,2つのModuleは「New Projectウィザード」で指定した「Application name」「Module name」に相当すると思ってください。そしてプログラムは「Module name」側に存在します図8)⁠

図8 今回作成したプロジェクトの全体像

図8 今回作成したプロジェクトの全体像

Androidアプリケーションの実行

ウィザードを指示通り操作したのであれば,この時点ですでにアプリケーションが実行可能な状態になっていますので,早速実行してみましょう。

プロジェクトの実行構成はRun/Debug Configuration(以下,Run Configuration)⁠と呼びます。現在有効なRun Configurationはツールバーから確認できます(⁠MyFirstApp-MyFirstApp」が設定済み)⁠図9にあるように,Run Configuration隣の実行(Run)アイコンをクリックし,アプリケーションを実行してみましょう。

図9 アプリケーションの実行(Runアイコン)

図9 アプリケーションの実行(Runアイコン)

Runアイコンを押すとプロジェクトのビルドが実行され,しばらく経つと「Choose Device」ダイアログが表示されます。このダイアログで,Androidのデバイスを指定します図10)⁠

図10 Choose Deviceダイアログ

図10 Choose Deviceダイアログ

最初はエミュレータも何も無い状態ですので「Launch emulator」「…」ボタンを押して「Android Virtual Device Manager(AVD Manager)⁠を起動し,エミュレータを作成しましょう。筆者の環境では「Device Definitions」にある「Nexus S」ををコピー(クローン)してエミュレータを作成しました。

すでにAndroid開発を行っている方はご存じだと思いますが,AVD ManagerはAndroid SDKから提供されているツールで,Android Studioとは別プロセスとして実行されます。⁠…」ボタンを押してもAVD Managerが表示されないなぁと思っていたら,実はAndroid Studioに隠れてただけ,なんて事もありますので,ドックなりタスクバーなりをチェックしておきましょう。

AVD Managerでエミュレータを作成すると,先ほどの「Choose Device」ダイアログから選択可能になりますので,エミュレータを指定して「OK」ボタンを押します。

非力な環境ではエミュレータの起動にとんでもなく時間がかかります。あまりにも時間がかかりすぎて退屈な時は,画面下のAndroidツールウィンドウを開き,デバイスのログ(logcat)でもながめてお茶を濁しましょう。

図11 Androidツールウィンドウの表示

図11 Androidツールウィンドウの表示

エミュレータに無事図12のような画面が表示されたら実行成功です。おめでとうございます。

図12 MyFirstAppの実行画面

図12 MyFirstAppの実行画面

著者プロフィール

今井勝信(いまいまさのぶ)

システムエンジニア。日本ユニシス株式会社所属。仙台在住。

Android開発はまったくやったことがないけれどIntelliJ IDEAが大好き。

Twitter: @masanobuimai