Android Studio最速入門~効率的にコーディングするための使い方

第16回 エディタの話[その8]─いろいろなコード生成方法と比較

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番外編:いろいろな比較

前回「クリップボードと比較」で比較機能について触れましたが,むしろ比較の本領は「Projectツールウィンドウ」でこそ発揮されます。今後の連載でも紹介する機会を逸しそうなので,番外編として紹介しておきます。

現在のエディタと比較

「Projectツールウィンドウ」上で1つだけファイルを選んだ状態で「View → Compare File with Editor」を実行すると,そのファイルとカレント表示しているエディタとを比較します。

図13 "Compare File with Editor"の例(クリックすると動きがわかります)

2つのファイルを比較

「Projectツールウィンドウ」上で2つのファイルを選択した状態で「View → Compare Two Files」を実行します。

「Projectツールウィンドウ」で複数のファイルを選択する方法ですが,OSのファイラ同様,CtrlキーやSHIFTキーとマウスクリックのコンビネーションで行います。

  • ファイルが離れている場合は,Ctrlキーを押しながらマウスで対象をクリックする(Macの場合はcmdキー⁠⁠。
  • 隣接するファイルならば,SHIFTキーを押しながらマウスで対象をクリックする

3つ以上ファイルを選択していたり,ファイルとディレクトリを選択していると "Compare Two Files"コマンド自体が表示されません(こちらも,先ほど同様コンテキストメニューからも実行できます⁠⁠。

ちなみに,同種の対象同士であればディレクトリやアーカイブファイルとの比較も可能です。ディレクトリやアーカイブの比較はコンテキストメニューからのみ実行できます(メニューバーの「View」メニューには登場しません⁠⁠。

  • ファイルとファイル
    • "Compare Two Files" で比較
  • ディレクトリとディレクトリ
    • "Compare Directories"で比較
  • アーカイブファイルとアーカイブファイル
    • "Compare Archives"で比較(実際は"Compare Directories"と変わりなし⁠⁠。

図14 いろいろな比較

図14 いろいろな比較

意外かも知れませんが,画像ファイル同士の比較もできます。と言っても並べて表示されるだけですが……。

図15 画像ファイル同士の比較(クリックすると動きがわかります)

外部のディレクトリと比較

「Projectツールウィンドウ」上でディレクトリやアーカイブファイルを1つだけ選択しているときだけコンテキストメニューから"Compare Directory with..."や"Compare Archive File with..."を実行できます。

図16 外部のディレクトリと比較(クリックすると動きがわかります)

このコマンドを実行すると 図17 のようなファイルダイアログが表示されるので,そこから比較対象を決定します。

図17 ⁠Select Path」ダイアログ

図17 「Select Path」ダイアログ

このダイアログ,下の方をよーく見ると「Drag and drop a file into the space above to quickly locate it in the tree.」と書いています。要するに,

選択したいファイル(やディレクトリ)をここにドラッグ&ドロップしなさい

という意味です。実際に試してみたのが 図18 になります。この機能,とても便利なので覚えておくと得する事が多いです。

図18 ⁠Select Path」ダイアログにディレクトリをドラッグ&ドロップする(クリックすると動きがわかります)

「⁠Select Path」ダイアログにディレクトリをドラッグ&ドロップする` &title=`図18 ⁠Select Path」ダイアログにディレクトリをドラッグ&ドロップする` &width=`400` />

話を元に戻します。"Compare Directory with..."や"Compare Archive File with..."はあるのに,"Compare File with..."は存在しません。そのため,ファイルについてはプロジェクト管轄外のファイルと比較できないようにみえます。

というのは引っかけ(?)で,先ほども説明したとおり,エディタエリアにプロジェクト外のファイルをドラッグ&ドロップすれば,そのファイルを編集することができます。これを逆手にとって,プロジェクト管轄外のファイルを開き/⁠Projectツールウィンドウ」で比較したいファイルを選び/"Compare File with Editor"を実行,することで目的を達せます。

最後のは若干苦し紛れなところもありますが,このように特別なdiffツールを使わずとも大抵の比較処理を行うことができます。一見万能のように見えますが,さすがにプロジェクト管轄外のディレクトリ同士を比較する事はできません。

[コラム]ついでの話:Mac版のファイルダイアログについて

先ほどの「Select Path」ダイアログに関係する話ですが,Mac版のAndroid Studioでは一部のファイル操作ではOSのファイルダイアログが表示されます(わかりやすい例だと「File → Open...」かウェルカム画面の「Open Project」がそうです⁠⁠。

筆者は長いことMacを使っているのですが,MacのファイルダイアログでもAndroid Studioの「Select Path」ダイアログのようにファイル(やディレクトリ)をドラッグ&ドロップして,その場所に移動することができる事をつい最近知りました。

図19 Mac版Android Studioの「Open Project」⁠クリックすると動きがわかります)

「Open Project」` &title=`図19 Mac版Android Studioの「Open Project」` &width=`400` />

これはこれで便利ではあるのですが,Windows版Android Studioと併用していたりすると,Mac版でもOSネイティブではないファイルダイアログを使いたいと思うことがままあります(Macのファイルダイアログでは見に行けないパスやファイルなどがあるため⁠⁠。

第12回で紹介した隠しオプション("Registry"コマンド)で,Mac版Android StudioでもOSネイティブではなくAndroid Studio独自のファイルダイアログを使うようにできます。

図20 ⁠Registry」ダイアログ

図20 「Registry」ダイアログ

設定すべき項目は以下のとおりです。

ide.mac.file.chooser.native
OFFにすると,MacのOSネイティブのファイルダイアログではなく,Android Studio独自のファイルダイアログを使うようになります。個人的には,ここをOFFにすることをオススメします。
ide.mac.file.chooser.show.hidden.files
ファイルダイアログに隠しファイルを表示するかどうかを指定します(ONで表示する⁠⁠。MacのOSネイティブのファイルダイアログを使っている場合のみ有効です。

Android Studio独自のファイルダイアログの場合,隠しファイルを表示するにはダイアログのツールバーのをONにします。

図21 Mac版でもAndroid Studio独自のファイルダイアログを使う(クリックすると動きがわかります)

どうでも良い話でしたが,せっかくなので紹介しました。お暇でしたら,お好みの方を使ってみてください。

次回の予告

次回はエディタの移動機能を中心に,さまざなま目的の場所へ効率よくジャンプする方法を紹介します。

著者プロフィール

今井勝信(いまいまさのぶ)

システムエンジニア。日本ユニシス株式会社所属。仙台在住。

Android開発はまったくやったことがないけれどIntelliJ IDEAが大好き。

Twitter: @masanobuimai