児玉サヌールと田中ばびえの会社訪問

第5回 ALPSLAB

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地図データ

――地図データはアルプス社独自で持っているんですか?

大野:はい。すべて弊社内で作成して,日々メンテナンスをしています。

――メンテナンスというのは?

大野:現実の世界が新しくなると地図データはどんどん古くなっちゃうので,データを更新する必要があるんですよ。弊社はそのメンテナンスを毎日やっていますので,他社の地図と比べるとより新しい地図がご覧いただけます。

――メンテナンスは具体的にどうやるんですか?

入山:いろんなやり方があるんですが,たとえば,Yahoo!地図情報で提供しているワイワイマップというサービスで,ユーザの方からいただいた投稿をもとに情報を更新しています。

――投稿内容は検証するんですか?

入山:一定条件を満たせば正しいと判断していますね。実際にアルプス社で検証を行うこともありますけど。ユーザ参加型ですので,ほかのユーザさんが間違っていると指摘してくれることもあります。

Yahoo!地図情報

――御社とヤフー株式会社との関係は?

入山高光さん ラボ以外では
コンシューマ事業部のマネージャー

入山高光さん ラボ以外ではコンシューマー事業部のマネージャー

入山:弊社がヤフーの100%子会社なんです。僕たちは名古屋なんですが,この場所(東京ミッドタウン)にアルプス社の東京本社があるので,会議室とかは使わせてもらったりしています。

――ALPSLABとしては何かつながりがあるんですか?

入山:ウケのよいやつとか,ユーザからの反響が多いサービスに関しては,Yahoo!地図情報の担当にフィードバックしていますよ。ただ,直接的には絡んでいなくて,部品単位で作らせてもらっているという感じです。

大野:Yahoo!地図情報の地図エンジンは普段の仕事で作っているので,その成果を逆にALPSLABにも活かしていきたいなというのは思いますね。

サービスができるまで

――サービスのアイデアを出すときはどうするんですか?

二宮:何か思いついた人がメンバーにメールを送るんですよ。それで,たとえば大野なんかが気に入ってくれると,1日くらいでプロトタイプを作ってくれて。そこが第一関門ですね。

――そこでの判断基準は?

大野:フィーリング(笑)⁠

入山:明確にダメ出しされることはなくて,ダメだと華麗にスルーなんですよね。

二宮:何が悪かったのかもわからない。

入山:「メールの書き方が悪かったのかな?」とかね(笑)⁠日々鍛えられてます。

二宮:で,それを通過すると,今度はみんなでプロトタイプに対して意見を出し合うんですが,それが第二関門ですね。そこで意見が出ないとボツ。それを通過するとサービスとして外に出るという。

――FlashなどのUIはどうするんですか?

二宮:それを担当してくれる人間がいますね。

――じゃあ,そちらの方も説得しないといけない?

二宮:そこで説得というのはないですね。そこからは普通のプロジェクトみたいに進んでいきます。

――普段の仕事もそんな感じに進むんですか?

二宮:いや,普段はもっとちゃんとしていますよ!(笑)

岩澤:でも,私のいるR&D部だと,プロトタイプを作らないと誰も納得してくれないので,流れとしては同じような感じですよ。

――ALPSLABとR&D部の位置づけはどう違うんですか?

岩澤:基本は一緒じゃないですかね。

全員:えぇぇー⁠ー!

岩澤直樹さん
ラボ以外ではR&D部

岩澤直樹さん ラボ以外では

岩澤:ただ,ALPSLABで出せるかどうかというのはありますよね。たとえば,新しいミドルウェアを作っても,そのままでは出せないじゃないですか。

――ユーザには見えませんからね。

岩澤:エンジンやミドルウェアをどうやってサービスまで昇華させるかというのが課題ですね。ただ,WebのAPIなんかは,ほとんどミドルウェアみたいな感じでしょ。

――UIをつければいろんなサービスになりますからね。

岩澤:そう。ハンマーでぶっ飛ばしたりとか(笑)

著者プロフィール

児玉サヌール(こだまさぬーる)

kdmsnr(発音できない)の本名であると期待される名前。角征典名義の訳書『アジャイルレトロスペクティブズ』(オーム社)が好評発売中。

著書


田中ばびえ(たなかばびえ)

田中ぷにえの亜種。趣味はブーンで写真撮影すること。正体はid:babieこと馬場道明。(株)フィルン所属。