[公式]Evernote API徹底活用レシピ

第6回 Androidのサンプルコードを実行する

この記事を読むのに必要な時間:およそ 3 分

今回は,Android用のサンプルコードを動かしてみたいと思います。このサンプルはAndroid上に保存されている画像を選択して,Evernoteに保存するという単純なアプリです。

まずはこちらで用意したサンプルコードHelloEDAM.zipをダウンロードしてください。これはEvernoteが公式に提供しているAndroid用のサンプルコードに,日本語のコメントを加えたものです。

ダウンロードしたら,Eclipseのメニューから「File」⁠⁠Import」を選択します。でインポートの選択ダイアログがでます。⁠General」を開いて,⁠Existing Projects into Workspace」を選択して「Next」ボタンをクリックします。

図1 インポートの選択

図1 インポートの選択

「Import Projects」ダイアログの「Select archive file」「Browse」ボタンから,ダウンロードしたHelloEDAM.zipを選択してFinishボタンを押します。

図2 プロジェクトのインポート

図2 プロジェクトのインポート

プロジェクトのインポートが成功するとEclipseの左側のPackage ExplorerにHelloEDAMが追加されているはずです。階層を開いてくと,さまざまなファイルがあることがわかります。

図3 HelloEDAMプロジェクト

図3 HelloEDAMプロジェクト

無事取り込めたら,Eclipseのメニューから「Run」⁠⁠Run」を選択します。しばらくすると,先週設定したAndroidエミュレータが起動します。アプリ一覧に,HelloEDAMが追加されているはずです。もし何か問題がある場合は,前回のインストール作業が正しく行われているか確認してください。たとえば,ソースコードのコメントが文字化けしている場合は,前回説明した通りText file encodingをUTF-8に設定する必要があります。

図4 HelloEDAM

図4 HelloEDAM

アイコンをクリックしてアプリを起動してみてください。以下の画面が出てくれば成功しています。

図5 HelloEDAMデモ

図5 HelloEDAMデモ

このままでは,まだHelloEDAMを使用できません。以前説明した通り,Evernote APIを使うためにはいくつかの手順が必要です。まずは前回取得したAPIキーの設定をしましょう。もしまだAPIキーを取得していない場合は,前回の記事を参照してください。具体的には以下の53~54行目を,取得したConsumerKeyとConsumerSecretで置き換えます。

53  private static final String CONSUMER_KEY = "edamtest";
54  private static final String CONSUMER_SECRET = "0123456789abcdef";

次にサンドボックスサーバの設定です。61~62行目のusernameとpasswordを,各自で取得したサンドボックス用のユーザ名とパスワードに置き換えてください。まだ取得していない場合は,サンドボックスサーバのWebサイトで作成することができます。

61  private String username = "replace";
62  private String password = "me";

これでEvernote APIの設定は終了です。再度メニューの「Run」⁠⁠Run」を選択して,正常に動作するのを確認してください。

このサンプルアプリを完全に動作させるためには,画像が必要です。しかし,Androidシミュレータには何も画像が入っていませんので,追加する必要があります。そのためには,DDMS(Dalvik Debug Monitor Server)というAndroidのデバッグ用ツールを使います。DDMSは,プロセス情報や,ファイル操作,ログ閲覧などができる便利なツールです。スクリーンキャプチャを取るのにも使えます。

EclipseからDDMSを使用するには,まずEclipseのメニューから「Window」⁠⁠Other Perspective」⁠⁠Other」を選択します。そこでDDMSを選択してOKを押してください。そうすると以下のような画面に切り替わります。

図6 DDMSパースペクティブ

図6 DDMSパースペクティブ

このように,ある機能に合わせて作られているEclipseの画面を,Eclipseの用語でパースペクティブと言います。先ほどまではJava編集用のパースペクティブでしたが,今はDDMSパースペクティブに切り替わったということです。画面右上にあるJavaをクリックすることで,Javaパースペクティブに戻ることができます。

図7 パースペクティブの切替

図7 パースペクティブの切替

DDMSパースペクティブの画面中央上にあるFileExplorerを選択します。そうするとエミュレータのディレクトリ構造が表示されますので,/mnt/sdcardを開いてください。そこに,エミュレータ上で使いたい画像をドラッグ&ドロップしてコピーします。この例では,筆者のプロフィールで使用しているFumihiroKato.pngを入れました。Androidがサポートしている画像形式はPNG, JPEG, BMP, GIFで,公式にはPNGが推奨されています。

図8 File Explorer

図8 File Explorer

コピーできたら,今度はエミュレータ上でDev Toolsアプリを起動します。

図9 Dev Toolsアプリ

図9 Dev Toolsアプリ

その中からMedia Scannerを選択します。

図10 Media Scanner

図10 Media Scanner

しばらくすると,以下のように/mnt/sdcardからデータを取得し終わったと表示されるはずです。

図11 Media Scanner Finished

図11 Media Scanner Finished

戻るボタンで戻り,次にGalleryアプリを選択します。MediaScannerが成功していれば,画像が追加されているはずです。

図12 Galleryアプリ

図12 Galleryアプリ

図13 Gallery内の画像

図13 Gallery内の画像

ここまでできたら,再度Hello EDAMアプリを起動してみましょう。⁠Select Image」ボタンを押すと,追加した画像が表示されますので,クリックします。

図14 画像の選択

図14 画像の選択

HelloEDAMの画面に戻ったら「Save to Evernote」ボタンを押します。

図15 Save to Evernoteボタン

図15 Save to Evernoteボタン

これで,Evernote APIを通して画像を含んだノートを追加することができたはずです。http://sandbox.evernote.com/からテスト用のアカウントにログインして確認してみてください。以下のように画像付きのノートが追加されているでしょう。

図16 サンドボックスに追加されたノート

図16 サンドボックスに追加されたノート

今回はAndroid上で実際にEvernote APIのサンプルコードを動かしてみました。次回はEvernote APIの活用事例として,TOSHIBA Bulletin Boardの開発者インタビューをお伝えします。

著者プロフィール

加藤文彦(かとうふみひろ)

国立情報学研究所新領域融合研究センター特任研究員。普段はWebの研究に従事しており,Web上のデータを型付リンクで繋いでいくLinked Dataがトレンドになると信じて日々活動している。LinkedData.jp主宰。

twitter:fumi1

URL:http://fumi.me

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