[公式]Evernote API徹底活用レシピ

第15回 Evernote Developer Meetup開催―カスタマイズしてEvernoteをパワーアップ

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WebサービスAPIのチュートリアル

第二部は,先ほども紹介したとおり,gihyo.jpでのEvernote連載を担当する加藤文彦氏。

加藤文彦氏

加藤文彦氏

冒頭で,開発者向けの情報元を紹介した後,開発環境から説明を開始した。佐藤氏の発表でも紹介されたとおり,Evernote開発にはThriftが利用できる。これは,言語に依存しない軽量RPCで,自分の使いたい言語に合わせて利用になる。それでも「Evernote API自体,あらかじめ各種言語向けに用意されているので,Thriftを使わなくても,たとえばJavaだったり,Rubyだったり,ユーザ数の多い言語でそのまま開発できるのは,Evernoteならではの特徴です」と,加藤氏は,Thriftだけではなく,各言語向けにAPIが用意されている点についても触れた。

その後,プログラムの手順として,

  1. 認証
  2. データアクセス

について解説を行った。

認証のポイント

認証に関しては,UserStoreによるユーザ名とパスワード認証の方式を,もう1つ,OAuthを利用したOAuth認証(Webサービス経由)について,コードとともに解説を行った。開発の際のポイントとして,加藤氏はサンドボックスを利用することを推奨した。これは,開発者向けのテスト環境で,APIの発行数などを気にせず,試しながら開発を行えるという場所。

「外部のサービスと連携する場合などは,さまざまな点で注意が必要になります。サンドボックスを使うことで,まず影響のない場所で機能開発をすることをお勧めします」と,サンドボックスの勧めを説いた。

認証に関するコードのサンプル。ここではJavaとRubyの比較を行い「ほとんど同じ点」が強調された

認証に関するコードのサンプル。ここではJavaとRubyの比較を行い「ほとんど同じ点」が強調された

データアクセスのポイント

次に,データアクセスのポイントとして,NoteStoreの扱い方の解説が行われた。⁠プログラムの記述としては,UserStoreにアクセスするのもNoteStoreにアクセスするのも同じ」⁠加藤氏)とした上で,扱うクラス名が異なる点に注意すれば良い,というポイントが紹介された。

ノート作成のサンプル

ノート作成のサンプル

最後に,実際にEclipseおよびAndroid SDKを利用したライブコーディングを行いながら,チュートリアルを終了した。

Eclipse+Android SDKを利用しているところ

Eclipse+Android SDKを利用しているところ

これからEvernote APIを利用したアプリ開発をするユーザにとっては,今回のように基本的なポイントを1つ1つ紹介することは大変役に立つだろう。

なお,当日の模様はUstream.tvにて公開されている。

endevmeetuphttp://www.ustream.tv/channel/endevmeetup

参加型:グループワーク

2つの発表後は,⁠どうやって成功するEvernote連携アプリ/サービスを開発するか?」というテーマのもと,スピーカー,聴講者全員参加型のグループワークが行われた。

実際にアプリを出しているベンダから,これから開発を始めるデベロッパーまでさまざまなユーザが参加した

実際にアプリを出しているベンダから,これから開発を始めるデベロッパーまでさまざまなユーザが参加した

参加者の中には,モバツイ開発者藤川真一氏の姿も(右から2番目)⁠Meetupの4日後,モバツイとEvernoteの連携が発表された

参加者の中には,モバツイ開発者藤川真一氏の姿も(右から2番目)。Meetupの4日後,モバツイとEvernoteの連携が発表された

以上,開発者同士が深く交流したMeetupが終了した。今回のように,チュートリアル+グループワークという形は,一方的に聞くだけではなく,お互いに情報交換をしたり,アイデアを出し合えるなど,今後のアウトプットにつながる場と言える。gihyo.jpでは,引き続きEvernoteに関する情報を提供しながら,Evernote開発者のサポートを行っていきたい。

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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