ケータイFlashゲーム制作レクチャー

第2回 ゲームをデザインする

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2.5 分

(2)各ブロックごとに何が必要か考え,各ブロック用ムービークリップ内を構成する

次のFla画面2は,ゲームクリップ内のタイムラインである。

Fla画面2 完成したflaの,ゲームクリップ内のタイムライン。ゲームクリップの中身については今後レクチャーしていく

Fla画面2 完成したflaの,ゲームクリップ内のタイムライン

ゲームクリップ内については次回以降にレクチャーしていくが,各ブロック用に用意したムービークリップ内へ入り,そこで必要なものを作成していく。この際,ゲーム設計の段階でどこまでゲーム構想をまとめられたか,実際に画面絵を描いて考えたかによって,ここでの作成作業が見通し利くか混乱するか大きく分かれてくる。

Flashゲームは,ゲーム制作に精通すれば,Flashで作りながら設計も構成もできるようにはなるが,それには,Flashというアプリケーションの仕組みを熟知し,かつActionScriptと組み合わせて複雑器用に組めないと難しい。そしてまた,Flashゲーム作りの中でどんな問題が起き得るか想像つく経験も必要になってくる。ゲーム制作は,さすがに行き当たりばったりで上手く作れるものではないので,慣れない内は,しっかりとゲーム構想と設計を行い,それからFlashで組み始めたほうがいいだろう。

(3)ムービークリップや階層を飛び越えて関連し合う例・スコア表示

Fla画面3に示すように,メインタイムラインにScore変数を設定する。これについても,2ページ目で確認してもらった実際のflaファイルFlash CS3用のものと,Flash 8用のもので確認できる。

Fla画面3 メインタイムラインにScore変数を設定

Fla画面3 メインタイムラインにScore変数を設定

このゲームでは,アクションゲーム中とエンド画面でスコアを表示している。この際,ゲットしたメダルの得点をScore変数へ加算する仕組みになっている(スコアについての詳細は,今後の連載の中で詳しく解説⁠⁠。

そのため,ゲーム中とエンド画面で獲得スコアが違ってしまっては大問題となる。そこで,Flashの特性とメインタイムラインに配置したムービークリップ構成の都合から,ゲームクリップ内からでもエンド画面クリップ内からでも参照できるルートのタイムラインにScore変数を設定してある(※1)。

※1)
FlashLite1.1は,Flash5以降のActionScript2.0で実装された「_global変数」を持っていない。そのため,必ず認識できる場所…ということで,サンプルではルートのタイムラインに設定してある。

[参考]Flashの特性 ムービークリップ同士の参照

ムービークリップ同士の参照には,次の図のような特性がある。これは,Flash制作を多くされている方には当たり前のことであろうが,ゲーム制作は多階層で複雑な構成になっていくので,この特性をしっかり意識していないと,swfに書き出して動作テストしてみたら「正しく動かない!!」ということがゲーム制作を始めた初期にはよくある。

[参考]Flashの特性 ムービークリップ同士の参照

[参考]ボタンフォーカス枠の表示OFF

ケータイのFlashは,Flashコンテンツ内にボタンが設置されていると,ケータイの上下キーを押すことによって,四角いフォーカス枠が表示されてしまう。これを非表示にしたければ,⁠_focusrect=false」としておけば表示されなくなる。

…ということで,2回目は終了~! 次回からは,ゲームクリップ内のレクチャーを始めていくよ! flaファイルも公開していくからお楽しみに!!

著者プロフィール

西村直樹(にしむらなおき)

クリエイティブスタジオ Studio無限界 代表。アニメーターを経て,ゲームクリエイターとなる。ゲーム制作では,企画シナリオ,ディレクション,絵関連など幅広くこなし,ゲームクリエイターとして現在で19年となる。また,ゲームスクール,アミューズメントメディア総合学院にて,創立年から企画系講師を行い,クリエイター育成にも携わっている。現在は,マネジメントを行いつつ,コンシューマゲーム,ケータイコンテンツ,書籍執筆,その他様々なプロジェクトを進めている。

Studio無限界
URLhttp://www.mugenkai.com/


藤田和久(ふじたかずひさ)

プログラマ/テクニカルスーパーバイザー。メインフレームと呼ばれる大型コンピュータのシステム開発から,WebサイトのCGI,そしてケータイFlashに至るまで様々な環境のプログラミングに携わる。現在はStudio無限界の活動の傍ら,都内複数の専門学校において講師として,ゲーム制作,Webサイト制作,システムエンジニアリングなどの授業を担当。 また,Studio無限界とは別にFMS(個人)として,システムエンジニアリングの分野でも 活動している。

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