ケータイFlashゲーム制作レクチャー

第10回 カードゲームレクチャー(4) いよいよ完成!!

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プレイ結果の表示~そして完成!!

phase5aおよびphase5bでは,プレイ結果をモーション・トゥイーンでアニメーション表示する。これでゲームは完成となる。

画面1 phase5aで表示される画面,画面2 phase5bで表示される画面

さて,今回は,皆が比較的良く知っているカードゲームということで,トランプを使った神経衰弱を取り扱ったが,いかがだったろうか?

同じトランプを扱ったゲームなら他にもポーカーやブラックジャックなんていうものもある。また,トレーディングカードや麻雀なんていうのも,公式にはカードゲームの一種だ。

いろいろあるが,取りあえずカードを扱う上でのテクニックは,皆共通している。このレクチャーを参考に,是非いろいろなカードゲームの制作に取り組んで欲しいと思う。

レクチャー補足

『Eval( ) → eval( ) 関数利用について』

今回のレクチャーで使用したサンプルゲームでは,変数の値を返す関数evalについてはEvalと表記し使用している。これは,FlashLite1.xの元となったスクリプトがFlash4仕様のものであり,Flash4のスクリプトではEvalと表記するのが普通だったので,その名残りとして使っていたのだが,今回CS3において,Eval表記を行なうと次の現象を生じることが筆者らの調べで確認された。

現象
tellTargetブロック内でEval関数を利用した際にシンタックスチェックを行なうと,Eval関数を利用した文がtellTargetブロックの外に はじき出されてしまう。

上記の現象はシンタックスチェックを行わなければ発生しないのだが,同様の現象はeval関数では起きていない。したがって,変数の値を調べるための関数は,Evalではなくevalを使用のこと,念のため記すこととした。ご注意を。

[プログラマーズコラム]その3 Java≠JavaScript≒ActionScriptの関係

実の所,JavaとJavaScriptって同じようなもんでしょ?って考えているデザイナーの方は意外と多いのではないだろうか。もちろん,まったく同じものと捉えている人はいないだろうが,同じJavaと名が付く以上,余程深い関係があるのだろうと思っている人は結構いると思う。いきなりFlashの話でなく恐縮だが,今回はまずそこの誤解から解いておきたい。

Javaの誕生は,1995年サン・マイクロシステムズのジェームス・ゴスリング氏がそれまで自身が開発していたオブジェクト指向言語「OSK」「Java」と名称変更した時と筆者は考えている(その前身である「OSK」が開発されたのが1991年ということもあり,1995年以前にJavaは誕生していたと唱える人もおり,別に筆者はそうしたスタンスを否定する訳ではない。しかし,少なくともJava1.0 Alpha2のダウンロードが開始され本当の意味で世に出たのは,やはり1995年である)⁠純粋なオブジェクト指向の実現と"Write Once,Run Anywhere"の言葉に凝縮されるマルチプラットフォームの実現,そしてインターネットとの親和性…。これらを売りに瞬く間にJavaが発展したことは,以前にもこのコラムに書いた通りである。

一方のJavaScriptは,元々は当時のWebブラウザの雄であるNetscape Navigatorのための簡易言語として開発された。開発当初の名称はLiveScriptである。Netscape Navigator1.0が世に出たのは1994年であるから,LiveScriptの開発時期とJavaの開発時期は重なっていた。そしてまたこの当時ネットスケープ社とサン・マイクロシステムズ社は技術提携していたこともあり,LiveScriptの言語仕様はJavaのそれに非常に似せた作りとなり,結果,共同開発としてその名もJavaScriptと命名されたのだ。このJavaScriptがNetscape Navigator2.0とともに世に出たのが,やはり1995年のことである。このように書くとJavaとJavaScriptの間には深い関係があるんじゃないかと言われそうであるが,JavaとJavaScriptの間にある繋がりはこれだけである。言語仕様が似ているという一点だけなのだ。

さて,もう少しだけJavaScriptの話にお付き合い願いたい。JavaScriptが登場した翌年の1996年,JavaScriptはマイクロソフト社のInternetExplorerにも対応されることになる。この時からネットスケープ社とマイクロソフト社の間で果てしないブラウザ戦争がスタートする訳であるが,ここでの話の主役はJavaScriptである。JavaScriptもまたブラウザ戦争の重要アイテムのひとつとして,次々と新機能が盛り込まれたバージョンが生み出されたが,その代償として互換性が犠牲になりはじめた(ちなみにマイクロソフト社のスクリプトは,JScriptという)⁠もちろん,それではまずいと標準化に乗り出す動きもあり,ヨーロッパの標準化機関であるECMAは,標準化されたJavaScriptとして,ECMAScriptを策定した。現在は,JavaScriptもJScriptもこれに準拠した形になっている。

そして,ActionScriptである。前回触れたようにActionScript2.0は,ECMA-262仕様準拠。すなわち,ECMAScriptなのだ。ActionScriptはJavaScriptと同じ言語仕様になっていると言ってよい。これはもう,JavaとJavaScriptが似通っているとか言うレベルの話ではないのだ。Webをダイナミックに動かすための標準言語と言ってよいJavaScript。それと同一仕様であるActionScript。この言語がFlashという殻を抜け出し一人歩きを始める背景がここにある。ActionScriptは,最初からFlashというツールと独立した出自を持っていたのだ。

今回は,こうしたActionScriptの利用の場の広がりと,それでもやはり切っても切れぬFlashとの繋がりを書こうと思っていたのだが,申し訳ない。前置きが長すぎた。続きは,また今度。

ピピ~! これで終了~!!3回の予定から4回に膨らませてレクチャーしてきました!!お役に立てたかな??さて次回からは,冒険や謎解きゲームが好きな方にオススメ,マップ冒険ゲームをFlashで作っていくよ~!!

著者プロフィール

西村直樹(にしむらなおき)

クリエイティブスタジオ Studio無限界 代表。アニメーターを経て,ゲームクリエイターとなる。ゲーム制作では,企画シナリオ,ディレクション,絵関連など幅広くこなし,ゲームクリエイターとして現在で19年となる。また,ゲームスクール,アミューズメントメディア総合学院にて,創立年から企画系講師を行い,クリエイター育成にも携わっている。現在は,マネジメントを行いつつ,コンシューマゲーム,ケータイコンテンツ,書籍執筆,その他様々なプロジェクトを進めている。

Studio無限界
URLhttp://www.mugenkai.com/


藤田和久(ふじたかずひさ)

プログラマ/テクニカルスーパーバイザー。メインフレームと呼ばれる大型コンピュータのシステム開発から,WebサイトのCGI,そしてケータイFlashに至るまで様々な環境のプログラミングに携わる。現在はStudio無限界の活動の傍ら,都内複数の専門学校において講師として,ゲーム制作,Webサイト制作,システムエンジニアリングなどの授業を担当。 また,Studio無限界とは別にFMS(個人)として,システムエンジニアリングの分野でも 活動している。

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