ケータイFlashゲーム制作レクチャー

第11回 マップ冒険ゲームレクチャー(1) ゲームの王道 マップ冒険ゲームをFlashで作る!

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≪重要!≫「基準単位」を設ける!

レクチャーへ入る前に,下準備として,作成上とても重要になる「基準単位」の説明をしておく。

この「基準単位」は,バグ回避を含め,効率良く作成するための「約束ごと」と理解して欲しいのだが,今回からレクチャーしていくゲームでは,次のルールを設けている。

  • 基準単位は,16pixel とする。
  • マップの1マス(⁠⁠Fla画面1」参照)は,16×16pixel とする。これは必須の約束ごと。
  • マップチップ(⁠⁠Fla画面1」参照)は,基本16×16pixelで作成し16pixelごとに配置する。これは,地形のディティール表現上絶対とは言わないが,作成便宜上合わせた方が良い。また,マップ上に配置するオブジェクト(岩や木などの障害物)の大きさも,比率バランスの必要性から16pixelを意識したものとするが,チップと同様に絶対ではない。
  • PCの大きさは,比率バランスの必要性から16pixelを意識したものとするが,表現上絶対ではない。但し,PCの大きさと一歩の移動量に違和感が出ないよう注意が必要。
  • PC,オブジェクト,イベント,モンスターのマップへの配置は,16pixelとする。これは必須の約束ごと。
  • PCやモンスターの移動は,一歩が16pixelとする。これは必須の約束ごと。
  • PCと様々(障害物,イベント,モンスター)との判定は,16pixel幅を基本として行う。判定ズレのバグが起きなければ必須条件ではないが,重要な基準となる。

…と,以上なのだが,こう書かれてもピンと来ない方もおられるだろうから,今後のレクチャー中でフォローをしていくが,今はともかく「16pixelという基準単位は約束ごと」と頭に入れて欲しい。

Fla画面1 16pixel幅で作った配置位置ガイド

Fla画面1 16pixel幅で作った配置位置ガイド

この格子状のものは,X方向とY方向に16pixel幅で区切りを入れてある。これは,PCやオブジェクトやイベント等々の配置位置を示すガイドであり(Flashの吸着機能をONにしておけば任意の座標へピッタリ配置できる⁠⁠,座標を確認したい際にも役立つ。

基本レクチャーⅠ マップ移動の基本を作る!

それではレクチャーへと入っていくが,ここからは「MapAdv_1」というレクチャー用サンプルを用いて進めていく。

この基本レクチャーⅠでは…

  • マップの作成
  • PCの作成と操作
  • マップ移動
  • 障害オブジェクトとの判定と回避

といった作成と実現を行っていく。
⁠※基本レクチャーⅠではイベントの作成は行わない。)

実際のゲームが遊べます(操作方法は同じ)

(1)「MapAdv_1」ゲームクリップ内解説

次のFla画面2は「MapAdv_1」のゲームクリップ内。基本レクチャーなのでまだまだシンプルな構成になっている。

Fla画面2 マップクリップ内

Fla画面2 マップクリップ内

(2)「MapAdv_1」初期設定の解説

「MapAdv_1」の初期設定は次のようになる。これらはゲームを正しく動作するために重要なので,しっかりとした理解が大切。

このゲームが起動すると,まずはこれら設定が実行され,マップやPCをゲーム開始時の位置に表示することになる。

//マップとPCのスタート設定

//マップの配置座標
_x = -8; ┐
_y = -8; ┘①

//PCの配置座標
pc:_x = 128; ┐
pc:_y = 128; ┘②

//PCの向きフラグ
//(0初期 1前 2後 3左 4右)
pc_posi = 0; -③

 ゲーム開始時のマップ配置座標
 ゲーム開始時のPC配置座標
 PCの向きフラグ:0は初期設定,1は前向き,2は後向き,3は左,4は右向き

これらの設定のほか,フラグやデータが,今後のレクチャーの進行に伴って増えていくが,それらは必要時に追加して改めて解説をしていく。

著者プロフィール

西村直樹(にしむらなおき)

クリエイティブスタジオ Studio無限界 代表。アニメーターを経て,ゲームクリエイターとなる。ゲーム制作では,企画シナリオ,ディレクション,絵関連など幅広くこなし,ゲームクリエイターとして現在で19年となる。また,ゲームスクール,アミューズメントメディア総合学院にて,創立年から企画系講師を行い,クリエイター育成にも携わっている。現在は,マネジメントを行いつつ,コンシューマゲーム,ケータイコンテンツ,書籍執筆,その他様々なプロジェクトを進めている。

Studio無限界
URLhttp://www.mugenkai.com/


藤田和久(ふじたかずひさ)

プログラマ/テクニカルスーパーバイザー。メインフレームと呼ばれる大型コンピュータのシステム開発から,WebサイトのCGI,そしてケータイFlashに至るまで様々な環境のプログラミングに携わる。現在はStudio無限界の活動の傍ら,都内複数の専門学校において講師として,ゲーム制作,Webサイト制作,システムエンジニアリングなどの授業を担当。 また,Studio無限界とは別にFMS(個人)として,システムエンジニアリングの分野でも 活動している。

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