きたみりゅうじの聞かせて珍プレー

第123回 カード並べ

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私が新人のころなので約30年前のお話です。当時,某電気メーカーのメインフレームを使い,5~6人で仕事をしておりました。

プログラムは紙カードにパンチし,それにJCL(Job Control Language:ジョブ制御言語)を付けて流します。先輩に「処理済みカードを使用済みボックスに入れてきた」と渡された私は初めて手にしたカードに大興奮。1ステップが1枚のカードになるため,厚さは10センチを超えています。

当時ちょっとお調子者だった私は,その先輩にトランプの札のように切って良いか了解をとり,思いっきりシャッフルしました。シュッ,シュッ,シュッ! 他の先輩や上司も和やかな雰囲気で見ていました。

ところが次の瞬間に事件が起きました。

  • メンバーの一人「課長,先ほどのプログラムですが,JCLがこけてエラーで止まっています

……何秒間沈黙が続いたでしょうか…。

  • 課長「さっきのカード持って来い!」

その後はご想像の通りです。

幸いにも,カードの上端にはプログラムの命令が印字されていましたので,それを頼りに徹夜でカードを並び替える作業が行われました。先輩方は「何もこんなにシャッフルすることないだろ~に」とブツブツ言います。先輩が良いって言ったのに……。 (T_T

その日以来,私はカードに触らせてもらえません。

うぽきち(男/54歳/プログラマ・SE)

うはははは,ご愁傷さまでした。

そういえば紙カードって自分も見たことがないので,確かに目の前にしたらテンション上がるような気がします。それこそ廃棄する時だったら,一枚だけ下さいと記念に持ち帰るかも。

持ち帰って何をするかといえば何もしないんですけど,たぶん古のPentium ProやPentium IIなんかと同じ箱に放り込んでおいて,時々眺めてニヤニヤします。

※この連載は,最新記事を含めて5回分の公開になります。

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著者プロフィール

きたみりゅうじ

もとは企業用システムの設計・開発,おまけに営業をなりわいとするなんでもありなプログラマ。本業のかたわらWeb上で連載していた4コマまんがをきっかけとして書籍のイラストや執筆を手がけることとなり,現在はフリーのライター&イラストレーターとして活動中。

URLhttp://www.kitajirushi.jp/

Twitterhttp://twitter.com/kitajirushi

コメント

  • 斜め線が欠かせない

    パンチカード、普通に使ってました。
    80年代の初めのころ、ソースを紙のコーディングシートに手で書いて、80カラムの紙カードにパンチします。少なければ自分でパンチしますが、行数が多くなるとパンチに出して、戻って来たカードの束の上に太マジックで斜め線を引くんです。こうすると、カードをシャッフルしてしまっても、カードを峰から見て斜め線を整えれば、ある程度元に戻すことができました。TSS端末の普及でリモートバッチでカードを使う機会はなくなって行きましたが、昔はそんなことをやっていました。
    そういえば、パンチカードに空けられるだけの穴を空けて、鉛筆で点線を引くための定規(テンプレート)を作ったりしていましたね。

    Commented : #1  kotaro (2018/04/10, 21:31)

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