きたみりゅうじの聞かせて珍プレー

第125回 凄く特徴的な音

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あれは,ベテラン先輩と私の2人に,勉強をかねて新人1人が張り付いている作業でした。とある製品の耐久性というか,⁠ここまで無茶な操作をしても大丈夫です」⁠壊れても安全に停止します」を確認する仕事です。

しかし製品が本当に壊れてはその後の作業に支障があるため,そこまではダメージがいかないように,事前に細工を施します。

その準備作業を新人に教えながらてきぱきと進める先輩。⁠ここに気をつけろよ」⁠ここをこうするんだぞ」⁠この部分は要チェックだ」等々。お決まりの「これ失敗したら○○○円が吹っ飛ぶからなー,俺たち全員10年以上タダ働きだぞー」的な冗談に,まずはお勉強という事でメモ取りに終始する新人も,神妙な顔つきです。

準備万端整い,試験装置の実行ボタンを押す直前,新人からこんな質問が

新人「もし壊れたら,すぐにわかるものなんですか?」

先輩凄く特徴的な音がするから一発でわかる」

新人「じゃあ注意して聞いてないといけないんですね」

パッキーン! っていう凄い音らしいから,気をつけなくても大丈夫。後で教育用のビデオあるから見たらいいよ」⁠言いながらスイッチをポチリ)

――――パッッッッキーン!!!!

高らかに鳴り響いたその音と,無言でゆっくり天を仰いだ先輩の姿こそ,教育用動画にして皆に見せるべきだと今でも思います。

匿名希望(男/34歳/その他技術職)

高く澄んだ音の鳴り響く感じが,よりいっそうの悲壮感を抱かせるお話…。

はたから見る分には「フラグ立ちまくりですね!ぷークスクス!」って思っちゃいますけど,当事者だとトラウマになりかねないので,スイッチ押したのが新人くんじゃなくて良かったです。

※この連載は,最新記事を含めて5回分の公開になります。

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著者プロフィール

きたみりゅうじ

もとは企業用システムの設計・開発,おまけに営業をなりわいとするなんでもありなプログラマ。本業のかたわらWeb上で連載していた4コマまんがをきっかけとして書籍のイラストや執筆を手がけることとなり,現在はフリーのライター&イラストレーターとして活動中。

URLhttp://www.kitajirushi.jp/

Twitterhttp://twitter.com/kitajirushi

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