IT戦士 amachangの 突撃!!Imagine Cup 2008

#9 日本人初の快挙!高橋直大,アルゴリズム部門世界3位!

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

つくこまパ研

高橋君が通っていた筑波大学付属駒場中学校・高等学校には,とてもユニークな部活動があります。それは,パーソナルコンピュータ研究部(略してパ研)です。 プログラミングの部活で,中高一貫のため中学1年生から高校3年生までの6年間活動できるのが特徴です。 情報オリンピックや数学オリンピックに多くの選手を輩出しているすごい部活で,なんとImagine Cup 2006のアルゴリズム部門1次予選での世界上位10名のうち4名はパ研現役生とOBで占められていたそうです。 また,日本学生科学賞を受賞し,今大会に同行していた鈴木良平君もパ研の生徒です。

鈴木君たちの引率として同行していたパ研顧問の市川先生にパ研の雰囲気を聞いたところ,⁠良くも悪くもほったらかし」と言っていました。部活に参加する頻度や大会に応募するしないなど,すべて生徒たちの独自性に任せているそうです。市川先生は「部室は汚いわ,勝手に電気ポットを買ってきて置くわで,好き放題やってくれていますよ」と苦笑しながら話してくれました。 パ研では,通常なら受験のために卒部してしまう中学・高校の3年生も卒業までしっかりと活動するそうです。そのため「先輩が教え後輩が先輩の技術を盗む」という,とてもよい環境が整っているということでした。市川先生は言います。⁠経験の浅い生徒がプログラミングを始めようと思ったとき,とても高い敷居がある。でも,年齢の近い仲間がたくさんいれば,その壁は簡単に超えられると思いますよ⁠⁠ 周りに,自分より優秀な人がいるという環境はとても重要だと思います。普通の高校生活では,なかなかプログラミングができる人に出会うのは難しいと思います。それを中学高校で得られてしまう。パ研すごすぎ!

写真4:このすばらしい環境を作った市川道和先生。すごい(><⁠⁠!

写真4:このすばらしい環境を作った市川道和先生。すごい(><)!

これからImagine Cupに参加する人へ

高橋君に,これからImagine Cupに参加したい人に対してアドバイスをしてもらいました。 重要なことは2つあると言います。 まずは飛び込み,そしてやり続けること。 ⁠まず,勇気を出して飛び込んでみることが重要だと思います。でも,やってみて⁠できない⁠と思うときが来るはず。そんなときも,やり続けること。だめだと思ってもやり続けると,意外といけるんですよ。」特にImagine Cupのアルゴリズム部門に関してはこう話してくれました。 ⁠ファイナルは24時間以内で解かなければいけないけれど,1次予選,2次予選は何週間も解く時間があるんです。だから,すぐに解けないとあきらめるのではなく,解こうと努力すること。まずは予選に応募して,チャレンジしてみるといいと思います」

写真5:真剣に質問に答えてくれる高橋君

写真5:真剣に質問に答えてくれる高橋君

そして,仲間を見つけること。 ⁠仲間やライバルを見つけることも大切ですね。でも,⁠自分より下にこれだけの人がいるからいいや⁠ではダメ。自分より少し上にいる人をライバルに設定し,その人を抜かせるように努力する。常に⁠少し上⁠を見続けることが重要です。一番上にいくまではどこまでも伸び続けられるんです。⁠⁠ そんな高橋君にはTopCoderやパ研に多くのライバルや仲間がいるそうです。

飛び抜けた才能だけではなく,このような信念を持って2006,2007,2008と挑戦し続けてきたからこそ,Imagine Cup 2008ですばらしい結果を残すことができたのではないでしょうか。

この大会での高橋君の頑張りを見て,来年から日本人の参加者がもっと増えたらいいですね!

コラム

この大会に同行していた鈴木良平君と中村篤志君にもお話を伺ってみました。2人は日本学生科学賞の副賞として今大会の視察に参加しています。

鈴木君はパ研のメンバーで,今回のImagine Cupアルゴリズム部門の予選にも参加していました。将来はベンチャーで働いてみたいそうです。

中村君はデジタルハリウッド大学に通う学生で,小さいころにやった「職人物語」というゲームに憧れてプログラミングを始めたそうです。将来はゲームのプロデューサになりたいと話してくれました。

彼らも今大会を見て,来年はぜひ出場したいと意気込みを見せてくれています!

鈴木君はアルゴリズム部門かソフトウェアデザイン部門,中村君はゲーム部門かソフトウェアデザイン部門に出場したいそうです。特に中村君は,来年この大会に出場するためにサークルを立ち上げたそうです!気合い満点ですね!

また,高橋君は来年もまたアルゴリズム部門に出場するそうです。

Imagine Cup 2009は,エジプトのカイロで行われます。

来年,カイロの舞台では彼ら3人の笑顔を見ることができるのかもしれません。

写真6:左から,中村篤志君,高橋直大君,鈴木良平君。エジプトでもこの笑顔を見せてください!

写真6:左から,中村篤志君,高橋直大君,鈴木良平君。エジプトでもこの笑顔を見せてください!

著者プロフィール

天野仁史(あまのひとし)

サイボウズ・ラボ(株)に勤めるプログラマ。出身は金沢市。21才でプログラミングに出会いIT戦士になることを決意。それからというもの,寝ても醒めてもプログラムを書きつづけ今に至る。

URLhttp://d.hatena.ne.jp/amachang/