Start! MacBook

第8回 MacBookでバックアップ―AppleオフィシャルのBackup&定番UNIXツールのrsync[後編]

この記事を読むのに必要な時間:およそ 1.5 分

rsync

前編で紹介したBackup 3では,筆者が思うとおりにバックアップできないことがわかりました。となると,結局いつものやつの登場です。UNIX系OSでのバックアップ定番ツール「rsync」です。筆者も常日頃からおもにサーバで使用しています。

rsyncはコマンドライン(ターミナル)から使います。rsyncは,Mac OSにももちろんデフォルトで入っています。

rsyncレシピ

使い方はネットで調べるか,マニュアル(ターミナルでman rsyncと打つ)を読めばわかるのですが,ここでは筆者が想定するいくつかのバックアッププランについて,それを実現するrsyncの使い方(レシピ)を紹介していきます表1)。なお,外付けHDDは/Volumes/NO NAME/にマウントされているものとします。

表1 rsyncの使用例

ホームフォルダをバックアップ
rsync -avu /Users/USERNAME/src /Volumes/NO\ NAME/mac-src/
自分がiMovieで作った動画ファイル(*.mov)だけをバックアップ
rsync -vu /Users/USERNAME/Movies/*.mov /Volumes/NO\ NAME/mac-m/
iTunesで管理している音楽ファイルだけをバックアップ(ただしPodcastはいらない)
rsync -avu --exclude=Podcast /Users/USERNAME/Music/iTunes /Volumes/NO\ NAME/mac-t

オプション

オプションについて簡単に解説しておきます。

-uは,前回のバックアップデータと比較し,タイムスタンプが更新されているものだけをコピーするオプションです。毎回全ファイルをバックアップするのではなく差分だけを対象にするので効率的です。

-aは,rsyncでの標準的なオプションの組み合わせを一気に指定するオプションです。

-vで,動作ログを出力することができます。

無視してもらいたいファイル・ディレクトリは--excludeで指定します。

SSH越しのバックアップ

もしSSHが利用できるレンタルサーバを借りているならば,そこへバックアップすることも簡単です。本誌Vol.40の本連載で紹介したsshfsを使えば,今回紹介した表1のレシピのバックアップ先をsshfsでマウントしたディレクトリ(例:/Volumes/myserber/) にするだけです。

また,rsyncで-e sshオプションを使うと,ユーザ名+サーバ名+ディレクトリ名の指定(例:user@example.com:backup/で,SSH越しにサーバへバックアップすることもできます。

さて,このような方法だと「今までと同じように環境ごと復元する」のは簡単ではないと思いますが,最悪でも一番重要な「コンテンツ」だけでも残りますので,その後はなんとでもなるかと思います。

おわりに

前回から2回にわたり,Mac OSのバックアップについて解説しました。

手軽なバックアップが必要であれば,.Macに登録してBackup 3を使うのがベストだと思います。ものすごくデータサイズが大きい場合や,無料で済ませたい場合などは,UNIXコマンド慣れている方ならrsyncが便利です。

みなさんの用途や環境に合わせて,選択していただければよいかと思います。

Column ブログと動画セミナーの話。

前回のコラムでも言及した,銀座のアップルストアにて今年7月30日に開催されたブログと動画セミナーについてです。このセミナーに講師として「ブログに載せる動画を作る」というシチュエーションでのiMovieの使い方を解説&デモしてきました編注)。

当日のセミナーの様子:筆者の講演

当日のセミナーの様子:筆者の講演

ブログに載せるムービーは,「時間が短い」ことが一番重要であると筆者は考えています。結婚式や赤ちゃんを撮ったムービーなどの特定の人向け(内輪の人向け)のムービーは,観る人がそもそもその対象に興味を持っているので,「上映時間」を気にせずに作成しても問題はありません。しかし,ブログにムービーを載せる場合はちょっと事情が異なります。

一般に,ブログでは,アップされたムービーのテーマについてあまり興味を持たない読者(一見さんや検索サイトから来た人)の割合が高いので,時間がかかる長いムービーは好まれません(このあたりは,思いっきり筆者の主観ですが,こういう傾向は高いと思っています)。

ブログ的ムービー作成の実演

ブログ的ムービー作成の実演

というわけで,「短く作る」ことを中心に説明しました。一番のポイントは「ムービーの時間を決めてから編集を開始する」ことです。筆者は,たいてい15秒,30秒,1分などの「CM的な長さ」で作っています。長い動画素材でも,時間枠に収めようという意識を持てば,思い切ったカットができ,自然にスピード感のあるブログ的(?)なムービーになります。みなさんもぜひ試してみてください。

編注)
iMovieについては本誌Vol.39の本連載第2回:MacBookで楽しい動画ライフでも紹介しています(gihyo.jpでも公開中)。

著者プロフィール

たつを

Web日記時代から足掛け10年以上ブログを書き続ける自称「ご長寿ブロガー」。週末はホリデープログラマとしてWdbアプリ開発に勤しむ。

URLhttp://start-macbook.net/(スタート! マックブック)

コメント

  • rsync -E

    -Eを付けないとリソースフォークがコピーされませんよ。
    標準のcpはデフォルトでリソースフォーク対応です。

    Commented : #1  akinori (2008/02/05, 12:14)

コメントの記入