降りつぶし.net~同期するWebアプリ・スマホアプリの開発・運用~

第1回 降りつぶし管理のソリューション

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

降りつぶし.netとは

弊社ではWebアプリケーション「降りつぶし.net」iOSアプリ「i降りつぶし」Androidアプリ「降りつぶしroid」を開発,無償公開しています。これら3つが「降りつぶし管理のソリューション」であり,実際,降りつぶしを趣味とする筆者個人も大いに活用しているところです。

……と言っても何のことやら。そもそも「降りつぶしとはなんぞや?」と思われる方が大半でしょう。実はこれ,鉄道趣味の一種で「鉄道駅すべてに,鉄道を使って訪問しつくす」というものです。

鉄道ファンならば,⁠乗りつぶし」という言葉はご存じかもしれません。そちらは,⁠鉄道路線すべてに乗りつくすこと」です。それをさらに先鋭化したのが降りつぶしで,鉄道趣味の「過激派」と称される代物なのです。

その詳細や歴史的背景については上記リンク先のたいへん優れた解説をぜひお読みいただくとして,要は,⁠日本中の各鉄道駅に,いつ訪問したか」を管理するソリューション,それが「降りつぶし.net」です。

降りつぶし.net:記録の入力・編集-事業者選択画面

降りつぶし.net:記録の入力・編集-事業者選択画面

降りつぶし.net:記録の入力・編集-乗下車記録画面

降りつぶし.net:記録の入力・編集-乗下車記録画面

開発のきっかけ

筆者は鉄道趣味活動を始めて10数年,⁠乗りつぶし」を2006年9月に達成し,また自分の名前の入った駅(米沢駅,泉駅など全国で400余駅)も訪問しつくしました。次は「降りつぶし」だ! とマニア心が向かわせます。

ただ,全国の鉄道路線に乗り終えたとは言え,それは「線」を通過しただけ。⁠点」に立ち寄る降りつぶしとしては,その時点で,2,500駅ほどの訪問に過ぎませんでした。なにせ全国の鉄道駅は約9,600駅あるのです!

それでも残り7,000駅,やるしかない。1年置いての2008年から,年間1,000駅ペースで,順調に訪問済みの駅を増やしてきました。

その結果,ついにミスが起こります。

紙ベースのメモ書きをよく紛失する筆者は,まるごとの情報流出のリスクを恐れ,当時,趣味に限らず仕事も含めて,ほとんどの記録管理をメールと脳内のみで行なっていました。全鉄道駅のリスト自体はExcelシートで管理していたのですが,降りた駅はそちらにマージせず,「鉄道旅行ブログ」へのモバイル投稿を記録としていました。

そして2010年,緻密な行程を立て,いざ駅に降り立つと,そこで感じる強烈なデジャヴ。慌ててブログを検索すると,嗚呼,1年前にここ降りてたよ,と。⁠ここでミスらなければあともう1駅降りられたのに」との後悔に襲われながら,次の列車までの長い待ち時間を過ごすのは本当につらいものでした。

これを東北と四国の駅で1回ずつやらかしたこと,それが,降りつぶし.net開発の直接のきっかけです。

完全無料での提供

結局のところ筆者の個人的事情で開発を決めた降りつぶし.net。しかし,せっかく作るなら自分だけでなく,ごく少数とはいえ確実に存在する,同好者が使えるものにしたい,と考えました。

しかしドマイナー趣味たる降りつぶし,ターゲット数はおそらく全国で4ケタ。そのさらに一部にしかリーチできないものに,課金対応のコストをかけるのは無駄と判断。また,自分で使うことを一義的に考えるアプリに広告,というのもいささか目障りです。

そこで無料かつ無広告とし,コストは「こういう技術を有する弊社」の宣伝費,と割り切りました。

結果として,余暇や旅先での開発を中心にすることにより,本来業務への影響は総計1人月程度で済んでいます。

基本仕様:「駅」「日時」を管理するだけ

技術から離れた話ばかりになってしまいましたが,まとめれば以下の2点が,降りつぶし.netに最低限必要な仕様です。

  • 全国全駅のデータベースを提供し,
  • それらの駅に降りた(または乗った)年月日を記録できるようにする。

そして前者については,データベースを用意しメンテナンスすること自体が大変なのですが,それは第2回で詳しく紹介するとして,問題は後者です。

i降りつぶし:全事業者画面

i降りつぶし:全事業者画面

i降りつぶし:乗下車日画面

i降りつぶし:乗下車日画面

著者プロフィール

よねざわいずみ

合資会社ダブルエスエフ代表社員。学習塾講師やら芸能ライターやら劇団主宰やらいろいろ経て現在はよろず請負プログラマ。最近の開発はPHP,JavaScript,Java,MTプラグインなど。お仕事随時募集中。

Twitter:@yonezawaizumi

鉄道旅行ブログ:http://feelfine.blog.izumichan.com/

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