前回は,Redmineを活用する上でのTIPSやプラグインについて紹介しました。今回は,先日新しくリリースされたバージョン0.7の新機能紹介と,ソースコードを修正してRedmineをより使いやすくする方法を解説していきます。
バージョン0.7の新機能
先日,Redmineの新バージョン0.7.1がリリースされました。
今回の新バージョン0.7から,「問題」が「チケット」へと変更していますので,今後の連載においては「チケット」と記載させていただきます。
「チケット」の履歴が編集可能に
これまで「チケット」に一度追記された内容については変更することができませんでしたが,後から修正することが可能となりました。
ただし,この機能を有効にするためには,システム管理者の管理画面にある「ロールと権限」の画面にて設定する必要があります。
必要となる権限は以下となります。
| Edit issue notes | この権限を割り当てると,そのプロジェクト内全ての追記部分を修正することが可能です。 |
|---|---|
| Edit own issue notes | この権限を割り当てると,そのプロジェクト内で自分が追記した部分のみ修正することが可能です。 |
サブプロジェクトの状況をメインプロジェクトで確認可能に
サブプロジェクトのチケットを,メインプロジェクトのチケット一覧画面で確認できるようになりました。
つまり,メインプロジェクトのチケット一覧に,メインプロジェクトに属しているサブプロジェクトのチケット一覧が表示されるようになります。
チケット一覧に表示されるだけではなく,メインプロジェクトのカレンダーやガントチャートにもサブプロジェクトの内容が表示されるようになっています。
なお,従来通り,メインプロジェクトのチケット一覧に表示させたくない場合は,システム管理者の管理画面にある「設定」の画面内の「チケットトラッキング」タブをクリックし,「デフォルトでサブプロジェクトのチケットをメインプロジェクトに表示する」のチェックを外すことで可能です。
ユーザ名の表示書式が変更可能に
これまで,ユーザの表示名は名前⇒苗字の順で表示されていたため,日本語で正しく表示させるためには,名前と苗字を逆に入力する必要がありましたが,表示書式が変更可能となりました。
苗字・名前の順にすることはもちろん,名前のみや苗字のみ表示することも可能となっています。
設定は,管理画面にある「設定」の画面にある「ユーザ名の表示書式」の部分を変更する必要があります。
ファイルアップロード時にコメントが入力可能に
アップロードされたファイルに対して説明文を表示することが可能となりました。
注記のソートやタイムゾーンがユーザごとに設定可能に
ユーザ単位で,チケットの注記(コメント)のソート(新しい順or古い順)やタイムゾーンの設定がマイアカウント画面にて可能になりました。
これにより,ユーザによってロケーションが違う場合なども,正しく地理にあわせた時刻表示が可能です。
JavaとPHPのコードもハイライト表示可能に
リポジトリのビューアにて,JavaやPHPのソースコードもハイライト表示させることが可能となりました。
URLデザインが変更
前回の連載でも少し取り上げましたが,これまでURLには各プロジェクトのシステム上のIDが含まれていましたが,新バージョンではIDではなく,プロジェクト作成時に入力した識別子が含まれるようになりました。
これにより,URLでプロジェクトの特徴が含まれていることが判別でき,より分かりやすくなりました。
例)
http://${HOSTNAME}/projects/${Identifier}/issues
バージョン詳細画面にて経過時間等の合計を表示
バージョン毎に予定工数および経過時間の合計が表示されるようになりました。
リポジトリで,Gitが選択可能に
バージョン管理ツールである「Git」に対応し,リポジトリの項で選択可能になりました。
カスタムクエリを他プロジェクトと共有可能に
今までプロジェクト毎に個別に作成する必要のあったカスタムクエリですが,新バージョンから他のプロジェクトでも利用することが可能となりました。
カスタムクエリの作成(編集)画面で,「全プロジェクト向け」の項にチェックを入れることで設定可能です。
「チケット」一覧画面での右クリック機能がより使いやすく
「チケット」一覧の画面で, Redmineの持つAjaxを活用した「右クリック機能」は非常に便利な機能ですが,全てのエリアで有効になっていたため,ブラウザの持つ右クリックの機能(リンク先のコピーや新しいページ・タブで開くなど)が利用できない状態でした。新バージョンでは,その使い勝手の悪い部分が解消されています。
また,Redmineの持つ右クリック機能により,チケットの進捗率も変更可能となっています。

