目指せ100万円!「第1回察知人間コンテスト」優勝への道~ARアプリ開発キット「SATCH SDK」入門~

第3回 SATCH SDK活用講座:基礎編

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

SATCHで実現する次世代ARコンテンツ

前回は,SATCHの概要や特徴などについてご紹介しました。マーカーレスで高性能なARエンジンは活用性が高く,しかも開発ツールSATCH SDKが無償で入手でき,開発したアプリを公開するまでの一連の作業までサポートするポータルなど,プラットフォーム環境が用意されています。今後,多くの人たちが開発に参加し,今まで見たこともないようなARアプリが登場するかもしれません。

今回は,KDDIが2011年12月15日に開催した「AR First Step Conference」で展示されたSATCHを利用したARアプリをご紹介するとともに,実践編としてSATCH SDKの入手方法についてご説明します。

SATCHが発表された「AR First Step Conference」では,会場にタッチ&トライのスペースが設けられ,SATCH SDKによって開発された多くのARアプリを実際に体験することができました。

「LOUIS VUITTON CIRCUS」は,KDDIとルイ・ヴィトンが2011年11月25日から共同で実施したキャンペーン「LOUIS VUITTON CIRCUS in collaboration with au」の一環として提供されていたARアプリです。実店舗にあるステッカーをアプリから見ることで,店舗ごとに異なるグラフィックを楽しむことができました。森永製菓の提供するARアプリ「ウイダーinゼリー Charge Go!」は,同製品のパッケージにスマートフォンのカメラをかざすことで画面上に3Dのボールが表示されます。ボールは自由に画面内を移動しますが,このボールをタップすることでサウンドが鳴ったりボールの動きが変化します。また,タップしたボールの色や数を解析し,スポーツに関するアドバイスを表示してくれる診断機能も搭載しています。本アプリは2012年2月下旬にSATCHスペシャルサイトで提供予定となっています。

「ウイダーinゼリー Charge Go!(提供:森永製菓)⁠は,商品を映すとボールが表示される

「ウイダーinゼリー Charge Go!(提供:森永製菓)」は,商品を映すとボールが表示される

画面はイメージです

江崎グリコの提供するARアプリ「Bar Cheeza」は,同社のスナック「Cheeza」のパッケージにスマートフォンのカメラをかざすことで画面上にダーツが表示され,実際にダーツゲームを楽しむことができます。本アプリは2012年3月中旬に提供予定となっています。サントリー酒類が提供する「まるで梅酒なAR」は,ドリンク製品「まるで梅酒なノンアルコール」のボトルにスマートフォンのカメラをかざすと梅酒を漬ける瓶が出現し,その中に梅の実を入れて遊ぶ事ができます。3月下旬にSATCHスペシャルサイトで提供される予定です。これらのARアプリはすべて,ステッカーや商品パッケージの図柄をマーカーとしており,四角い枠の中に文字や図柄が記載された従来のようなマーカーを使用していないことが分かります。

江崎グリコの「Bar Cheeza」は,スナック「Cheeza」のパッケージにダーツの的が表示される

江崎グリコの「Bar Cheeza」は,スナック「Cheeza」のパッケージにダーツの的が表示される

「ケータイPOST」は,年賀状にスマートフォンのカメラをかざすことで3Dグラフィックが表示されるというARアプリ。年賀状に印刷された図柄によって,表示されるグラフィックも異なることが特徴で,鏡餅や門松など20種類のグラフィック用意されています。相手に合わせて送る画像を選ぶことができ,プラスアルファの楽しみも届けることができます。

「TryLive Clothes」は,ARの応用で大画面に全身を映して服の画像を表示させることで,さまざまな服の試着を楽しめます。服が3Dになっているので,ポーズとシンクロして非常にリアルです(現時点でモバイル端末では実現不可)⁠

ARコンテンツを楽しむアプリだけでなく,スマートフォン上で簡単にARコンテンツを作成できる「モバイルオーサリングツール」も展示されていました。これは,認識させたいターゲット画像を撮影し,そこに重ねて表示させたいデータを選択することで容易にARを楽しめるというもの。2012年4月にKDDIからリリース予定の「SATCH VIEWER」に搭載されます。

「モバイルオーサリングツール」は,スマートフォン上で簡単にARコンテンツを作成できる

「モバイルオーサリングツール」は,スマートフォン上で簡単にARコンテンツを作成できる

企業だけではなく,自治体や学校による展示もありました。富山県氷見市によるARアプリ「氷見でござる」は,同市出身の藤子不二雄Ⓐ氏によるキャラクターが観光ガイドをしてくれます。また,町のところどころにあるキャラクター像に行くと,そのキャラクターもアプリ上で一緒についてきて,記念写真を撮ることができます。

釧路市と釧路工業高等専門学校では,ARによって「世界三大夕日」といわれる釧路の夕日の撮影ポイントへ案内してくれたり,ライブカメラに写ることで友だちとつながれるARアプリや,釧路和商市場のチラシにカメラをかざすことで好みの「勝手丼」を作りって割引クーポンを入手できたり,市場を紹介してくれるなど買い物に役立つARアプリを展示していました。このようにSATCHは,ARの可能性を大きく広げてくれます。今回のARアプリ開発コンテストにおいても,斬新でユニークなARアプリの登場が期待できそうです。

コメント

コメントの記入