ソースコード・リテラシーのススメ

第3回 ドキュメントをどう使うか?

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前回までにmaninfoなど,伝統的なUNIX/Linuxのオンラインドキュメントシステムについて解説してきました。これらのドキュメントシステムは必要十分な機能を備えてはいますが,ターミナルソフトウェアからコマンドで起動しなければならなかったり,manとinfoで操作方法が異なったりと,不便な部分もあります。そのため,GNOMEKDEといった最近のデスクトップ環境では,より見栄えのいい,統合的なドキュメントシステムを提供しています。

新しいドキュメントシステム

伝統的なオンラインドキュメントはrofftexinfoといった特定のソフトウェアに依存する形式で記述されているのに対し,新しいドキュメントシステムは汎用的なXML形式で記述され,Webブラウザ等から柔軟に利用できるようになっています。たとえば,KDEでは「ヘルプセンター(khelpcenter)」を用いればWindowsと同様に「スタートメニュー」から「ヘルプ」を選んで登録されている各種ドキュメントを閲覧することが可能ですし,それぞれのアプリケーションの「ヘルプ」ボタンをクリックすることで,そのアプリケーションに関するドキュメントを直接読むこともできます。また,KDEのドキュメントのみならず,UNIXのmanページやinfoページも調べることができます。

図1 KDEヘルプセンター経由のmanページ

図1 KDEヘルプセンター経由のmanページ

KDEではKonquerorを用いてmanページやinfoページを表示することも可能になっており,Konquerorでmanページを表示する場合はURLとしてman:/を,infoページを表示する場合はinfo:/を指定すれば,インストールされているmanやinfoの一覧が表示され,読みたいファイルを選択すれば,その内容が適切に整形されて表示されます。たとえばinfo:/libtool/Creating object filesを指定して,libtoolのinfoページを見ると,図2のようになります。

図2 Konqueror経由のinfoページ

図2 Konqueror経由のinfoページ

たまたま手元でKDE環境のテストをしていたため,今回はKDE環境を元に紹介しましたが,同等の機能はGNOME環境でも提供されています。これら新しいデスクトップ環境では,manやinfoといったページ形式やコマンドの操作方法の違いを気にせず,Webブラウザ経由で各種オンラインドキュメントを参照できるため,初心者の方でも使いやすいことでしょう。

著者プロフィール

こじまみつひろ

Plamo Linuxとりまとめ役。もともとは人類学的にハッカー文化を研究しようとしていたのが,いつの間にかミイラ取りがミイラになってOSSを仕事にするようになってしまいました。最近はスペシャリスト養成を目的とした専門職大学院で教壇に立ったりもしています。

URLhttp://www.linet.gr.jp/~kojima/Plamo/index.html

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