機能と技術からわかる!システム基盤の実力

第13回 SCM構築における課題と解決策を紹介「日本の製造業をNEXT STAGEに!」セミナーレポート

この記事を読むのに必要な時間:およそ 3 分

フレームワークとしての性格を併せ持つ「MCFrame XA」

株式会社日立製作所と東洋ビジネスエンジニアリング株式会社は,11月10日に「日本の製造業をNEXT STAGEに!」と題したセミナーを開催,それぞれのソリューションである「Cosminexus」「MCFrame」の強みを解説しました。本稿では,東洋ビジネスエンジニアリング株式会社 プロダクト事業本部 営業本部 マーケティングアライアンス部 部長の川村将夫氏と,株式会社 日立製作所 情報・通信システム社 ソフトウェア事業部 AP基盤ソリューションセンタ 近藤睦子氏のプレゼンテーションを紹介します。

まず登壇した川村氏は,⁠日本の製造業250社以上の導入実績の集大成! MCFrame XAが提唱する『これからの製造業に必要となるSCM基幹システム』とは」と題し,プレゼンテーションを行いました。

東洋ビジネスエンジニアリング 川村将夫氏

東洋ビジネスエンジニアリング 川村将夫氏

まず川村氏が指摘するのは,円高ドル安という現在の為替レートの厳しさ。製造業各社は,海外からの部品輸入の拡大などによる生産・調達の見直し,外貨を中心とした財務戦略の策定,そして追加のコスト低減や値上げなどといった円高対策を講じていると紹介します。

ただ,円高が進めば国内で製造した製品の海外での価格競争力の低下はまぬがれません。この状況にさらに追い打ちをかけているのが,低価格製品における海外勢の追い上げでしょう。つまり,従来のような価格勝負ではなく,顧客目線での商品開発や,グローバリゼーションに対応したものづくりにより,競争力を取り戻さなければならないわけです。

こうした状況において,製造業で使われている「SCM(Supply Chain Management)⁠には,⁠変化に対する柔軟性と現場業務への対応力」が求められていると語ります。そこで東洋ビジネスエンジニアリングが提供しているのが,単なるパッケージではなく,柔軟なカスタマイズを可能にするフレームワーク構造を持ったSCMである「MCFrame XA」です。

優れたアーキテクチャを持つ「MCFrame XA」

MCFrame XAは,J2EE(企業向けJava開発プラットフォーム)をベースにしたフレームワーク構造を採用し,パッケージでありながら,お客様の多様なニーズに対応しながら,拡張性の高い基幹システム構築を実現します。また,長年の経験とノウハウを蓄積したERPxSCMシステムとしての基本機能を装備し,リッチクライアントによる優れたユーザビリティを実現しています。その上,グローバルSCMシステムの構築で求められる拠点間・企業間連携機能が充実しているほか,製品に同梱される独自の開発支援ツールを活用して,個々の拠点の持つ強みは損なわずにITにより全体の統合を行うようなシステム構築が可能です。

また,ERPやSCMをはじめとする基幹システムを運用するインフラには,⁠仮想化環境への対応」「外部システムとの連携」⁠そして「安定稼働の実現」が求められると川村氏は指摘します。これらを実現するために,MCFrame XAの基盤として活用されているのが日立製作所の「Cosminexus」です。川村氏は「MCFrame XAとCosminexusを組み合わせれば,さまざまな変化に柔軟に対応できる仕組みを整えられる」と話し,プレゼンテーションを終えました。

統合プラットフォームとしての機能を備える「Cosminexus」

日立製作所 情報・通信システム社の近藤睦子氏は,⁠SOA・仮想化時代の基幹システムを支えるインフラ要件と具体策 ~MCFrame XAを支えるCosminexus~」と題したプレゼンテーションを行いました。

日立製作所 近藤睦子氏

日立製作所 近藤睦子氏

Cosminexusはアプリケーションサーバを中核とする,SOA・クラウド型のシステム構築基盤です。特徴としてシステムの柔軟性を高められる点や,日立Java VMとJavaEE(Java Enterprise Edition)サーバとの連携により,高い信頼性を実現していることが挙げられます。

Cosminexusで提供されている機能や仕組みは多岐に渡ります。中心となるJavaアプリケーションの実行基盤(アプリケーションサーバ)のほか,システムをESB(Enterprise Service Bus)で接続するシステム間連携基盤,そしてアプリケーション連携において欠かせないマスタ連携基盤を提供しているほか,文書管理や帳票出力までカバーしています。このように,基幹システムの構築において求められる機能を幅広く提供しているのがCosminexusの特徴の一つです。

2010年2月には最新版である「Cosminexus V8.5」をリリースし,仮想環境への対応強化や,既存システム活用による業務開発の生産性向上など,新たな魅力を付加しています。

では,東洋ビジネスエンジニアリングの川村氏が基幹システムのインフラに求められる仕組みとして指摘した,⁠仮想化環境への対応」「外部システムとの連携」⁠そして「安定稼働の実現」に対して,Cosminexusはどのように対応しているのでしょうか。

コメント

コメントの記入