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第14回 帳票にまつわる課題を一気に解決「uCosuminexus EUR」で実現する効率的な帳票環境

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直感的な操作で帳票が作成可能

では,セミナーにおいて作成した帳票をベースに,EURで帳票を作成する手順を見ていきましょう。

最初に作成したのは,1レコード1ページの帳票です。作業としては,まず作成した帳票上にマッピングするCSV形式のデータの取り込み,さらに帳票のレイアウトを行っていきました。

EURは,子ウィンドウとして実際にレイアウトする帳票ウィンドウと,取り込んだデータを表示するマッピングデータウィンドウがあります。

まず作業したのはCSV形式のファイルの読み込みで,これによりマッピングデータウィンドウにその内容が表示されます。さらに取り込んだデータの各々のフィールドに対し,文字列や数値,日付,あるいはバーコードなどといった種別を設定します。

図4 フィールドへの指定

図4 フィールドへの指定

続けて帳票のレイアウトを行います。このハンズオンでは,下敷き機能を使ってベースとなる帳票を読み取り,その上でに罫線や文字などを入力していきました。このデザイン作業は,WordやExcelの図形描画ツールを利用するのと同様の感覚で行えるため,初めてEURを使って作業するユーザでも,特に戸惑うことなく作業できるのではないでしょうか。

図5 下敷き機能を使ったレイアウト作業

図5 下敷き機能を使ったレイアウト作業

レイアウトした帳票に対する,データのマッピングも簡単でした。マッピングデータウィンドウに表示されているデータをドラッグし,デザインした帳票のデータをマッピングしたい位置にドロップするだけです。さらにマッピングしたデータに対して,フォントや文字の大きさを設定したり,あるいは枠の大きさを変更するといった作業も,基本的にはマウス操作だけで進められます。

図6 データのマッピング作業

図6 データのマッピング作業

今回サンプルとなった帳票では,住所情報がバーコードとして表現されていました。EURはバーコードに標準で対応しており,こちらも特に難しい作業を行うことなくバーコードを入れることができます。

図7 バーコードの設定

図7 バーコードの設定

最後に,作成した帳票に繰り返し処理を設定します。基本的な内容は極めて簡単で,繰り返し処理したいアイテムを選び,⁠繰り返し」メニューから「繰り返し指定」を選ぶだけです。今回であれば,この繰り返し指定の設定により,CSVのレコードの数だけページが自動的に生成され,それぞれに各レコードのフィールドの値が表示されます。

図8 繰り返し利用する部分を選択してメニューから「繰り返し指定」

図8 繰り返し利用する部分を選択してメニューから「繰り返し指定」

データベースからの取り込みも容易

セミナーではそのほかにも,名簿や請求書といった帳票を作成しました。請求書では,実際にデータベースからデータを取り込み,レイアウトした帳票にそのデータをマッピングするという作業を行います。

具体的な流れとしては,まずデータソースを選択してデータベースに接続して表を選び,必要なデータを取り込むという形になります。この表の取り込みにおいても,簡単な設定で使える多くの機能がEURには用意されています。

その1つとして挙げられるのが表の結合です。今回の請求書の例では,請求書明細には品目コードしか書かれていませんでした。しかし請求書の性格を考えれば,コードではなく品目名で出力するべきでしょう。

そこで品目コードと品目名の対応が定義された品目マスタを取り込み,コードをキーにして品目名を取り出すという設定を行います。ただ実際には,結合したいそれぞれの表とフィールドを指定し,結合条件の演算子をドロップダウンリストから選択するだけと極めて簡単です。

図9 表の結合もGUI上の操作で簡単に行える

図9 表の結合もGUI上の操作で簡単に行える

帳票にまつわる負担を解消できるEUR

帳票の作成にプログラミングが必要となると,帳票の作成や修正に多くの工数が発生してしまい,コスト負担を強いられることになってしまいます。こうしたコストは別の弊害も生みかねません。ある取引先だけ請求書のフォーマットが異なるといった場合,新規に帳票を作成するとコストがかかるため,Excelを使って手入力で請求書を作成するといった例外処理を行うケースは少なくないでしょう。こうした例外処理は現場に多大な負担を強いることになるだけでなく,入力ミスなどにもつながってしまいます。

ここで紹介したように,EURでは簡単に帳票を作成できるため,必要な帳票をすぐに作ったり,あるいは修正が必要なケースで即座に対応したりできるといったメリットがあります。そのため,例外処理の負担を解消できることに加え,処理を自動化することにより人為的なミスも防げます。

このように帳票にまつわるさまざまな負担を軽減できることは,EURの大きな魅力でしょう。興味があればぜひセミナーに参加し,実際に帳票作りを体験してみてください。

日立オープンミドルウェアセミナーとは

日立オープンミドルウェアセミナーは,同社のJP1やCosminexusといったオープンミドルウェア製品に関連した内容を中心としたセミナーです。業務の背景となる基礎知識から学べる「座学セミナー」と,ハンズオンなどで実際の製品を操作しながら学べる「実機体験セミナー」の2系統で実施されています。

いずれのセミナーも無料で,事前登録さえ済ませれば誰でも受講することができますので,関心のある分野のセミナーが実施されていないか,チェックされてみてはいかがでしょうか。

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