テストエンジニアのコミュニティ活動のススメ

第4回 コミュニティ活動におけるチームビルディングと自己成長

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前回はオンライン活動がメインなコミュニティとオフライン活動がメインなコミュニティの比較,そして,オンライン活動を活発に行うためには? という内容をご紹介しました。今回は,コミュニティ活動を行うためのチームには何が必要かというテーマにフォーカスしたいと思います。

部会内でチームに必要なものについて考えたとき,2つの観点が思い浮かびました。それは,チーム力個人力です。まずは,チーム内で役割分担し,チームワークを形成する。チームの力を発揮していこうという観点。もう一方は,個人が楽しく,触発しあいながら活動する,個人の力を発揮していこうという観点です。そこで今回は,この2つの観点をもとにコミュニティ活動でのチームビルディングや,自己成長などについて考えていきます。

第1の観点: チーム力
――こんなんできました判谷パパ,川西ママ,東隊長――

この記事を読まれている皆様は,おそらく何かしらのチームやプロジェクトに所属されていると思います。まずは,TestLink日本語化部会の事例を元に,コミュニティのチーム力について考えてみたいと思います。

一定以上の人数が集まる集団では,必ずといってよいほど,役割が存在します。舞台であれば,脚本家,演出家,照明,小道具,大道具,会計……など。会社であれば,経営陣,経理,庶務,営業……など。TestLink日本語化部会にも,いろいろな役割があります。

  • プロジェクトマネージャ
  • 会計
  • 各種奉行
  • 各種侍

それぞれの役割,働きぶりについて,簡単に見ていきましょう。

プロジェクトマネージャ

我が部会には個性溢れるプロジェクトマネージャが3名います。

判谷パパ

第3回で紹介したツール導入は,いつも判谷さんが行ってくれています。ツール愛好家であり,同時に活用名人。また広報活動の活発さは部会No.1でしょう。その行動力から,部会内では親しみをこめて「判谷パパ」の愛称で呼ばれています。

川西ママ

合言葉は「即レスジョウトウ!」川西さんの即レスがあるからこそ,メールの投げやすいメーリングリストになっていると言っても過言ではないでしょう。JaSSTの前夜には,よなべでTシャツにアイロンプリントをしてくれるところから,いつしか「川西ママ」と呼ばれるようになりました。

※川西さんは男性です。

東隊長

我が部会の起爆剤,オフ会は彼がいないと始まりません。もちろん,MLに率先して笑いを投下してくれるのも「東隊長」。仕事も楽しいけど,たまには息抜きしたいよ!と言うメンバの悩みに,にこやかに答えてくれます。

会計

会計担当は,西原さん&東隊長の2名です(東隊長は兼任です)。主に,部会内で発生する入出金の管理をしてくれています。お金が発生する時期になると,MLに「申請してくださいねー」のメールを投げてくれます。そして,部会内で決定したフローに従い,お金の処理がなされます。

入出金の例:
  • 入金される原稿料
  • サーバ管理費などの部会運用費
  • JaSST'08Kansaiで配布したCDの費用
  • JaSSTで着用しているTシャツなどの費用

各種奉行

第2回でも書きましたが,部会内では,原稿の執筆や翻訳レビューのモデレータやイベントのメイン担当者など,タスクを仕切る人を「奉行」と呼んでいます。担当者はとくに決まっておらず,手の空いている人,やりたい人が行います。

各種侍

侍についても第2回で少し触れています。翻訳や原稿のレビューアを部会内では,「侍」と呼んでいます。こちらも奉行同様特に担当者は決まっていません。手の空いている人,やりたい人が行います。

重要なのは,各自が「やらされている」のではなく「やりたいと思ってやっている」ところにあります。コミュニティに参加したら,何か役割を担ってみると良いでしょう。そこで,いつもの仕事とはちょっと違うことを経験してみるのも良いですし,自分の得意分野で活躍するのも良いでしょう。活動の中で,思いもよらぬ発見もあります。

「役割分担し,組織を形成していく」─職務での役割分担がないぶん,コミュニティでのチーム作りでは,まずそこから始めなければなりません。各人が自発的に役割を見つけていくなど,役割分担が自然にできてくることで,コミュニティ活動におけるチームが形作られ,チームとして成長していくのではないでしょうか。

登場人物紹介

川西さん
株式会社情報工房。会社ではネットワーク関係の開発からテストまでに従事している。TEF TestLink日本語化部会では,海外のTestLink開発者チームとの連絡を担当。TestLink第一発見者。
西原さん
所属 秘密。何故だか評価の仕事をしています。転職前はベンダでの評価でしたが,最近は転職して第3者評価機関にいます。
判谷さん
ミヨシ電子株式会社。自社で使うためのテスト管理ツールを探してTestLinkと出会う。TEF TestLink日本語化部会メーリングリストお世話係。testlinkjp.orgサイト管理者。
東さん
日本ノーベル株式会社。テストツールベンダ。ツール好きでTEF ML上でたまたまTestLinkを知り,勢いで日本語化に手を上げた。

著者プロフィール

TestLink日本語化部会

ソフトウェアテスト技術者交流会の有志による,テスト管理システムTestLinkを日本語化するプロジェクト。発足以来活発な活動を続けている。

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