使ってみよう! Windows Live SDK/API

第29回 Live アドミン センター──独自ドメインでLive Hotmailを利用

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Windows Liveアドミン センター

今回はWindows Liveアドミン センターというサービスを紹介します。開発者向けにSDKも公開されていますので,Liveアドミン センターの紹介の後,そちらも紹介します。

Windows Liveアドミン センターとは,独自ドメインでWindows Live Hotmailなどが利用できるサービスです。組織向けのサービスで,多数のメールアカウントが作成できユーザーの管理もWebサイトから可能です。また,独自ドメインを利用してLive HotmailやLive Spacesといったページに移動もでき,LiveサービスのWebページのロゴを独自のものに変更することもできます。自前でメールサービスを用意する必要がなく,かつ無料で利用できるため低コストでサービスを運用できる点が特長です。Live@eduという教育機関向けにサービス設計したものも提供されています。

Liveアドミン センターは,個人での利用も可能です。アカウントは初期状態で500個まで作成でき,通常のLive IDアカウントと同様に使用することができます。独自ドメインのアカウントは管理者だけでなく,誰でもアカウントを作成できるようサービスを選択すれば,Webサイトの宣伝などに活用もできます。

ドメインの登録と設定

それでは,サービスの利用方法をみていきましょう。サービスの利用前にドメインを準備する必要があります。独自ドメインによるメール配信には,DNSサーバーのMXレコードを設定する必要がありますので,少なくともMXレコードの設定可能な環境が必要です。またLiveアドミン センターの利用にはWindows Live IDアカウントも必要です。

登録は,Windows Liveアドミン センターのドメインの新規登録から用意したドメインを入力します図1)⁠このときLive Hotmailサービスを利用するか選択でき,メールサービスを利用しない場合も登録可能です。

図1 ドメインの新規登録

図1 ドメインの新規登録

使用条件に同意して先に進めると,図2のようにドメインの設定画面へ移動します。この時点では登録したドメインを所有しているか証明されていないため,各種サービスはまだ使用できません。

図2 ドメインの設定

図2 ドメインの設定

メール設定を行う場合は,登録ドメインのDNSのMXレコードを編集し,メール配信のサーバーをLive Hotmailサーバーに設定することで,ドメイン所有者であることを証明します。MXレコードをドメイン設定ページの記載の通りに設定しましょう。MXレコードの設定方法は,各ドメイン登録サービスやDNSプロバイダーによって異なりますので割愛します。MXレコードでなくCNAMEレコードを使用して一時的にドメイン所有者であることを証明することもできます。

以上のほかにも,TXTレコードおよびSRVレコードの設定方法も記載されているので必要に応じて設定します。TXTレコードは,登録ドメインのメールサーバーがLive Hotmailサーバーであることを指定して,ドメインから発信されるメールの信頼性をあげるために使用します。SRVレコードは,Live Messenger以外のインスタント メッセージング クライアントを使用するユーザーと登録ドメインのユーザーとが,メッセージをやり取りするために必要な設定です。特に設定しなくても問題ないでしょう。

アカウントの管理

メールの設定が完了し,登録ドメインの所有者と証明されると各種機能が利用可能になります。アカウントの管理では,メールアカウントの作成や削除,ユーザーごとのメールの停止などができます図3)⁠アカウント追加時に管理者が仮のパスワードを設定し,そのアカウントを利用するユーザーは,はじめての利用時に自分でパスワードを設定します。それまでは作成したメールアドレスへメールは届きません。

図3 アカウントの管理

図3 アカウントの管理

オープン メンバーシップ

上記の方法では,管理者がメンバーのアカウントを追加する必要がありますが,オープン メンバーシップという機能を有効にするとアカウント作成モジュールや招待メールを利用して自由にWebサイトの訪問者や特定グループのメンバーがアカウントを作成できるようになります。

デフォルトではこの機能は無効に設定されています。利用する場合はWebサイトから有効に設定します図4)⁠

図4 オープン メンバーシップの有効・無効切り替え

図4 オープン メンバーシップの有効・無効切り替え

アカウント作成モジュールは,Webサイトに設置するためのアカウント作成ページへの誘導バナーです。メニューからモジュールの作成が可能です図5)⁠モジュールの表示場所を招待メールにすると招待メッセージが作成できます。

図5 アカウント作成モジュールの作成

図5 アカウント作成モジュールの作成

その他の機能

以上の機能以外にも次の機能が利用できます。

カスタム アドレス

登録ドメインのサブドメインを利用して,各種Liveサービスへ転送するサービスも提供されています図6)⁠たとえば,wl-users.jpというドメインを登録した場合,http://mail.wl-users.jp/をhttp://mail.live.com/へ転送するといったことができます。利用にはDNSのCNAMEレコードを編集する必要があります。

図6 カスタム アドレス

図6 カスタム アドレス

ブランド提携

LiveサービスのWebサイトを,組織のWebサイトとしてユーザーに表示することができます。現在設定できる項目は,Webページ左上のロゴを独自のものに変更できることのみです。この変更を確認できるのは,管理者およびカスタムドメインのメンバーです。

著者プロフィール

松江祐輔(まつえゆうすけ)

日本システムウエア株式会社 勤務。現在,ハードウェア設計・検証業務を担当。大学生・大学院生時代はベンチャー企業 有限会社ミレニアムシステムズにプログラマーとして従事。趣味はプログラミング。好きな言語はVisual Basic。Microsoft MVP for Windows Live Platform(Jul 2010 - Jun 2011),Windows Live(Jul 2011 - Jun 2013)。

URL:http://katamari.jp

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