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2013年9月第1週Nexusシリーズが出揃った……が、価格差はなんとかならないものか

Nexus 7の国内販売が開始されました

アメリカで先行発売されていた2013年モデルNexus 7が、日本でも8月28日に販売が開始されました。すでに入手して堪能されている方が多いのではないでしょうか。

Google Playで販売されているNexus 7
Google Playで販売されているNexus 7

彼の地では、フライング発売されていましたが、正式な発売日は7月26日なので、1ヵ月も待たずして国内販売が開始されたことになります。

2012年モデルは、2012年7月13日にアメリカで発売されて、国内発売は、2012年9月25日なので、3ヵ月程度遅れての発売でした。今回はかなり早かったと言えます。

8月28日に発売されたのは、16GBと32GBのWi-Fiモデルで、Wi-Fi+LTEモデルは、9月中旬以降の発売とされています。回線内蔵のモデルが欲しい方は、もう少しの辛抱ということになります。

少しおもしろいのは、auが2013年モデルのNexus 7を、全国のauショップで取り扱うことを発表しました。Wi-Fi版以外にもLTE版を取り扱うのでは?と邪推しましたが、Wi-Fi版のみの取扱いで、LTE版の発売は行わないとしています。筆者は、au 4G LTEに対応した、Nexus 7を体験してみたいので、少し惜しい気もします。Nexus 7のLTE版は、マイクロSIMカードを採用したSIMロックフリーのモデルです。また、対応周波数もauのiPhone 5が使っている、2100MHzの周波数を使っているので、SIMカードを差し替えれば使える可能性はあります。

割高感がある価格設定

2012年モデルは、16GBが19,800円からと戦略的な価格を設定されました。この価格が、Nexus 7の人気の要因のひとつでもありましたが、2013年モデルは、16GBが27,800円からと大幅な値上げとなっています。2013年モデルになって、端末のスペックが大幅に向上しているので、価格だけを見てうんぬんというのは、誤解を生むことになります。

ただ、アメリカの販売価格が229ドルからで、原稿執筆時点の為替レート(98.17円)で換算すると、22,480円ほどとなるので、比較すると5,319円ほど高いことになり、日本では割高感があります。嫌らしい見方をすれば、戦略的な値付けをしても、日本では極端な市場拡大が期待できないし、少々高めの設定でも間違いなく売れる。という思惑が見えない分けではありません。24,800円くらいの価格設定であれば、納得できる価格差ですが、安定して供給できるようになれば、値下げが行われるのかもしれません。

Nexus 4の発売も開始されました

また、Nexus 4が、2012年11月13日にアメリカで発売されて、大凡8ヶ月遅れの、2013年8月30日に国内でも発売が開始されました。販売されるのは、SIMロックフリー版で、価格は、49,800円となっています。なぜか、Google Playでは販売されず、販売店経由のみとなっています。

簡単にスペックに触れておきます。搭載OSは、Android 4.3、CPUは、Snapdragon S4 Pro 1.5GHz、4.7インチ、1280×768のIPS液晶、3G通信(UTMS/HSPA/HSPA+⁠⁠、2GBのRAMを搭載、ストレージは16GBとなってなっています。

Google Playでは販売されないが、ようやく日本でも購入できるようになったNexus 4
Google Playでは販売されないが、ようやく日本でも購入できるようになったNexus 4

Nexus 4がアメリカで発売が開始されてから、半年以上が経過しているので、新鮮味に欠けるのと、LTEにも対応していないので、いまさら感はありますが、GALAXY Nexusの後継機を日本でも手にできるようになりました。ただ、タイミングが悪いことに、アメリカでは大幅な値下げ販売が行われており、日本で発売された16GBモデルが249ドルなので、日本円に換算すると、24,444円ほどとなります。25,356円の価格差になり、もう少し足せば、2013年モデルのNexus 7が購入できそうです。アメリカの価格改定と足並みがそろわないのは理解できませんが、しばらくすると、値引き販売が行われて同じ価格帯になるのかもしれません。

ようやくNexusシリーズが揃いました

Nexus 4が販売開始されたことで、国内でも、ようやくNexus 4、Nexus 7、Nexus 10と全てのシリーズが揃いました。Nexus 4は、Google Playで購入できないので、いびつな販売方法になりましたが、ユーザは、好みのPure Googleの端末を選んで購入できるようになり、アメリカのユーザと同じレベルになりました。

外車のように、国によってアフターサービスのレベルが違うのであれば、価格差があったり、発売時期が変わるのも納得できますが、そうでない現状では、アメリカとの価格差を縮める努力をお願いしたいのと、販売時期をアメリカと同時にする努力をしてほしいものです。

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