Android Weekly Topics

2013年9月第3週色とりどりなのが、ローエンドの証し?

iPhone 5cの登場で、さまざまな動きが出た1週間でした。

色とりどりなのが、ローエンドの証し?

日本時間9月11日に、Appleがカラフルな外装を持つ「iPhone 5c」を発表しました。

一世代前のiPhone 5と同等スペックですが、グリーン、ブルー、イエロー、レッド、ホワイトのカラーバリエーションで、iOSの壁紙までが端末カラーとそろっている凝りようです。端末の裏面は、綺麗に磨き上げられたクルマのボディーのようで、滑らかに輝き、他とは違うオーラーを放っています。

筆者は、グリーンかイエローはが気になる。皆さんは、いかがでしょうか
筆者は、グリーンかイエローはが気になる。皆さんは、いかがでしょうか
アップル - iPhone 5c

iPhone 5cは、中国やインド市場へアプローチする端末とされています。

しかし、その中国の反応は「高い」という声もあるようです。端末価格を比較してみると、東洋のAppleと言われるXiaomiの最新端末「Mi-3」は1,999元(2013年9月時点で約32,000円)で販売されています。一方のiPhone 5cは、16GBモデルが4,488元で、2倍以上の価格設定です。高いという声が出るのも当然です。しかし、Apple自ら、高い利益率を圧迫して、Androidと価格競争をするような戦略は取らないでしょうし、Appleは、IT機器をカジュアルなイメージで売ることができる数少ないメーカなので、しごくまっとうな戦力を整えてきたと言えるのかもしれません。

余談にはなりますが、この業界は、廉価版や普及版となると、多色展開になる傾向があります。たとえば、先で紹介したXiaomiの普及版「Mi-2」も、5色のカラーバリエーションで展開されており、iPhone 5cと同じです。色がは、シェアを広げるの重要な要素となるのでしょうか。

戦略転換をする秋

NTTドコモがiPhoneを取り扱うことを発表しました。これを、ようやくと見るか、いよいよと見るかは、人それぞれですが、NTTドコモは、Androidを主力モデルとしていたキャリアでした。先んじて、iPhoneを取り扱っているソフトバンクやauと同様に、ドコモもiPhoneを主軸に置いた戦略をとる可能性が考えられます。この流れに、俊敏に反応したメーカがあったのでご紹介します。

それは、国内で唯一、携帯電話事業で儲けを出している「ソニー」です。

ソニーは、IFA2013でグローバル展開を行うフラッグシップ端末「Xperia Z1」を発表しました。筆者は、Xperia Z1の親分とも言えるXperia Z Ultraを所有していますが、元気が良かったころの「ソニーらしい」仕上がりで、輝きを取り戻して来たという印象で、魅力あふれる端末です。

これまで、グローバル展開するフラッグシップ端末は、NTTドコモだけの供給でしたが、今回からは、auにも供給を決定したようで、素早い戦略転換を行っています。ソニーは、キャリアの発表会とは別に、単独で発表会を開くなど、独立性を保つ努力をして来たようにみえます。近い将来は、SIMフリーの端末をソニーが販売する日が来るのかもしれません。

余談ですが、NTTドコモの戦略と言えば、⁠ツートップ戦略」が話題になりました。

これのあおりを受けて、NECとパナソニック(個人向けから)はスマホから撤退を決めたとされています。いま思えば、ソニーのように素早く戦略転換できればとも考えられますが、魅力に欠け、提案の少ない端末を作り続けていたワケなので、遅かれ、早かれのだけ話だったのかもしれません。

注目のメーカ「Xiaomi」から新端末が登場

Xiaomiは、2010年創業で、中国の北京に拠点を置くAndroid端末メーカです。

Googleの元Android製品管理ディレクターであるヒューゴ・バラ氏を副社長として向かい入れたことでも話題になりました。

薄い一枚板のようなデザインを持つMi-3
薄い一枚板のようなデザインを持つMi-3
小米手机3―小米手机官网

冒頭でも触れましたが、このメーカから9月5日に、フラッグシップ端末の「Mi-3」が発表されました。

スペックを簡単にご紹介すると、搭載CPUは、NVIDIA Tegra 4 1.8GHz、あるいは、Snapdragon 800 2.3GHzで、ともにクアッドコア、RAMは2GB、ディスプレイは、5インチ 1080×1920です。ストレージは16GB/64GB、メインカメラは1300万画素となっています。端末は薄型で、第七世代のiPod nanoを携帯電話サイズにしたようなデザインです。

この端末には、Xiaomiがカスタマイズした「MIUI」と呼ぶROMが搭載されています。最新版は、V5となっており、その見たや使い勝手も、他のAndroidとは一線を画する出来栄えで、差別化要因にもなっています。

Xiaomiは、中国でシェアを伸ばすメーカで、2013年第二四半期の出荷ランキングでは、Appleを抜いて6位だったほどです。まだ、中国内の展開ですが、ヒューゴ・バラ氏を招き入れたことでわかるように、海外展開もにらんでいるはずです。近い将来は、サムソンと並ぶAndroidメーカになる可能性があります。楽しみです。

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