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2014年4月第1週AndroidWear、Smart Watch、続報

AndroidWear発表後、より詳しい情報が出てきたり、さまざまな動きがありました。今週は、こうした動きを中心にお届けします。

LGのAndroidWear「LG G Watch」の製品画像が明らかに

まずは、AndroidWearを搭載した端末をリリースすることを発表しているLGの続報からです。

AndroidWearが発表された時には、LG G Watchの詳細情報は少なく、どのようなデザインかすらわかりませんでしたが、LG UKの公式Twitterアカウントで、詳細画像が公開されました。

シンプルなデザインが特徴のLG G Watch
シンプルなデザインが特徴のLG G Watch
Twitter / LGUK: LG #GWatch - Coming Soon! ...

LG G Watchは、公開されたSDKのエミュレータにも収録されていた、square画面の時計型デバイスで、スマートウォッチと言われて、すぐ思い浮かべそうなデザインです。ディスプレイ上下のベゼルが太めなのは気になりますが、LG得意の超狭額ベゼルを採用して、腕にディスプレイを付けているような感覚になるモデルが登場してくるのかもしれません。

ソニーモバイルは、独自路線を保持

ソニーモバイルは、2010年から、Android OSを独自でカスタマイズしたスマートウォッチ『Smart Watch』をリリースしています。初代のLiveViewが登場から、3年以上が経過しており、最新のモデルは、Xperia Zと共通のモチーフを採用しながら、より時計らしいデザインになり、独自の進化を続けています。また、MWC 2014では、ブレスレッド型の活動計「SmartWear」を発表しており、時計型のウェアラブルデバイス以外にバリエーションを広げています。

こんなソニーモバイルが、AndroidWearを採用するのか気になるところでしたが、当面は、AndroidWearを採用せず独自路線を維持することが、CNETによるインタビューで明らかになりました。

これは、Ravi Nookala氏に対して行われたインタビューで明らかになったもので、⁠これまでにかけた労力を無駄にしないためにも、現在のプラットフォームを継続していく」と語ったとしています。

3年強歴史を持つSmart Watchは、こなれており、AndroidWearと比較すると、この時間分だけアドバンテージを持っています。しかし、AndroidWearの進化とともに、差別化が難しくなる可能性もあります。ソニーの持つPlayStationやAV機器と連携するようになれば、面白いかもしれませんが、今後、どんな舵取りをするのか注目です。

Samsung Gear SDKが登場!ウェアラブルデバイスのアプリもHTML5で開発

Samsungは、MWC2014で発表したGear2やGear 2 Neoを対象としたSDK『Tizen SDK for Wearable 1.0.0b1』をTizen Developersのサイトで、3月17日から配布を開始しました。

AndroidWearの発表では、パートナーとしてSamsungの名前がありましたが、Samsungは、MWC 2014でTizen OSを採用した独自のウェラブルデバイスのGearシリーズを発表しており、AndroidWearとは競合製品になります。

ソニーモバイルも現状の路線を変えないとしており、Androidの2強メーカがウェラブルデバイスに関しては、Googleの動きに同調するのではなく、独自路線を貫く姿勢を取っているのは、今後の動きに注目です。

さて、今回リリースされたSDKは、Ubuntu、Windows、Mac OS Xに対応しており、Samsung Gearで動作するアプリ「Gearアプリ」が開発できます。Gearアプリは、Androidで動作するGear Managerとセットで動作するので、アプリ開発のためには、Gearに対応したデバイスがあるほうが効率が良いはずです。

Samsungの開発者向けサイトでは、アプリ開発のとっかかりをつかむのに丁度よいチュートリアルが公開されています。

Samsung Gearで動くアプリは、Android(Host)とGear(Wearable)の両方のアプリを用意する必要があります。Wearableアプリは、Hostアプリに内包した形で配布する必要があるなど、独特の部分があるので、要領をつかむまでに時間がかかるかもしれませんが、チュートリアルを読む限りは、難しいことをしているワケではありません。腕に覚えのある方は、Gearアプリの開発にチャレンジしてみるものもよいかもしれません。

HostアプリはJavaで開発しますが、GearアプリはHTML5で開発します。

商用にのったHTML5の環境としては、Firefox OSに続くプラットホームで、ウェアラブルデバイスにもHTML5の時代が到来したことになります。

今週は、このあたりで。また、来週。

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