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2014年9月第4週Android One、登場

Google、次の『50億人』に向けたAndroid Oneが登場

Googleが9月15日インドで、Android Oneのイベントを開催し、インドのメーカMicromax Informatics, Karbonn Mobiles, Spic Retaiから端末を販売開始することを発表しました。発表同日に、これら製造を担当したメーカが端末の販売を開始しました。

Karbonn Mobilesの「Karbonn Android One Sparkle V Blue」であれば、価格は105ドル(6399インドルピー)です。

搭載OSはAndroid 4.4 KitKat、CPUは1.3GHzクワッドコア、RAMは1GB、ディスプレイは4.5インチFWVGA(480×854⁠⁠、リアカメラは5MP、フロントカメラは2MP、Wi-Fi、Bluetooth、GPS搭載となっています。他、いまは見かけなくなったFMラジオが搭載されています。極端に劣ったスペックではなく、実用に耐えそうな端末なので、105ドルとは驚きです。

デザインは、GoogleのNexus 5に似ている。Karbonn Sparkle V Blue
デザインは、GoogleのNexus 5に似ている。Karbonn Sparkle V Blue
Android One - Buy Karbonn Sparkle V Available at Lowest Price in India

Android Oneは、安心して使える低価格端末

Android Oneは、Googleがレファレンスとして設計・開発するハードとソフト・サービスが搭載されており、低価格で品質の高いAndroid端末を提供する取り組みです。数年前、初期の中華タブレットが登場したところは、お粗末な設計のハードウエアのせいで、お金を払ってトラブルを体験したと言っても過言ではない端末を手にしたユーザーもいるはずです。Android Oneは、Googleが設計・開発するハードウエアなので、初期の中華タブレットのようなトラブルはなく、安心して使えるはずです。

ハードウエア以外で、Android Oneのメリットは、OSのアップデートをGoogle自身が行うところです。これも、中華タブレットの話に戻りますが、OSのアップデートを提供しないメーカもあり、リリース直後でも最新のOSが使えないタブレットもありました。Android Oneでは、間違いなくアップデートが提供されるので安心して購入できます。当然、将来リリースされるAndroid LへのアップデートもNexusシリーズ同様に、いち早く提供されます。

新たなパートナーも発表

発表会の場で、Android Oneの新たなパートナーとして、チップメーカのQualcommと端末メーカのHTC、ASUS、Lenovo、パナソニック、Xolo、Intex、Lavaが発表されました。

ASUSやHTCはなじみのあるメーカです。100ドル前後の端末は発売していませんが、ローエンド端末は、すべてAndroid Oneで統一するのかもしれません。また、日本国内では、個人向けスマホから撤退したパナソニックが名前を連ねているところにも注目です。

年内には、フィリピンやインドネシア、スリランカ、バングラデシュ、ネパール、パキスタンなどの国でAndroid One端末が提供される予定で、2015年にはさらに多くの国で提供を予定しています。日本への展開は触れられていませんが、主流になりつつある低価格スマホの流れに乗って提供されると面白いのですが。

Android OS端末は、本当に安いのか?

冒頭で紹介したKarbonn Android One Sparkle V Blueであれば、我々が日常的に十分使える端末であることが予想できます。これで、105ドルなので驚かされますが、Firefox OSは、MWC2014で25ドルの端末を登場させると発表しています。搭載OSが異なり、端末スペックはFirefox OS端末の方が格下になりますが、価格だけ見れば四分の一です。また、インターネットに接続できる端末として見れば、同列で比較できます。われわれから見ればローエンド端末に見えるAndroid OS端末ですが、ところ変わればハイエンド端末と言うこともでき、極端に安い端末とも言えないかもしれません。

今週は、このあたりで。また、来週。

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