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2015年8月第3週 Stagefright問題へのベンダ各社の対応状況(続報)

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Stagefright問題,各社対応状況の続報

前回前々回とStagefright問題を取り上げています。95%の端末が対象となる問題なので,今回もこれの続報から始めます。

Sony Mobileの対応状況

Sony Mobileは,Xperia Z2, Z3シリーズ向けに,Stagefright問題を修正したアップデート(ビルド 24.4.A.0.580)の配信を開始しました。しかし,これが配信開始になったのは,オーストリアやスペインで販売されている欧州キャリアモデルのみで,他国への配信は始まっていません。順次展開していくものと思われます。

Cyanogenの対応状況

カスタムROM「CyanogenMod」を開発しているCyanogen Inc.は,Stagefright問題への対応状況をブログでアナウンスしています。

エントリによれば,CyanogenMod 10.1から12.1までのNightlyビルドは,問題に対処済みです。安定版は,CyanogenMod 10.xとCyanogenMod 11.xを今月末までに対応予定です。リリースが予定されているCyanogenMod 12.1でもStagefright問題に対応してリリースするとしています。

Stagefright問題を確認するアプリが登場

愛用している端末がStagefright問題に該当するのか知りたいけど「技術的なことは詳しくわからない」という方のために,Stagefright問題を最初に発見した企業「Zimperium Inc.」が提供する「Stagefright Detector App」がリリースされました。

このアプリを使ってスキャンすれば,愛用の端末がStagefright問題に該当するかを確認できます。

Googleの修正では不十分?

セキュリティ企業のExodusは,GoogleのStagefright問題への修正対処は不完全で,依然,脆弱性をついて悪用される可能性があると発表しました。

Googleが配布するアップデートをExodusの研究者が調査したところ,修正内容が不完全で問題が残されていることを発見しました。この研究者は,Stagefright問題を修正したNexus 5を使い,修正を回避してクラッシュを誘発できるMP4が作成できることを確認しています。

Googleは,この問題を修正するパッチをパートナーに提供済みです。

また,9月に実施される月例アップデートで,Nexus 4/5/6/7/9/10とNexus Playerにパッチを配信すると表明しています。

Mobile Vision APIが登場

GoogleはAndroid向けに「Mobile Vision API」と呼ぶ新しいAPIを発表しました。

これは,端末のカメラをより活用したアプリが開発できるもので,Google Play開発サービス7.8以上で利用できます。

Mobile Vision APIは,Face APIとBarcode APIで構成されています。

Face APIは,画像や動画で人の顔を認識する機能です。すでに提供されているFaceDetector.Face APIよりも高速かつ高精度で認識でき,口や鼻などのパーツを個別に認識できるのと,笑顔や目を見開いている状態も識別できます。

もう1つのBarcode APIは,名前からもわかるようにバーコード関連のAPIです。バーコードのリアルタイム読み取りや複数のバーコードを一度に読み取る機能を備えています。端末ごとでカメラの特性や性能が違うので,どの程度の能力を持っているか分かりませんが,QRコードを読み取るアプリを開発しようとした場合,ZXingなどを使わなければ実現できないものが標準APIだけで実現できるので,アプリ開発が容易になります。

今週は,このあたりで。また,来週。

著者プロフィール

傍島康雄(そばじまやすお)

5月30日生まれ。

モバイルデバイスが大好物。それで動くアプリの開発に喜びを感じている。スマートフォン前夜のWindows Mobile,PalmOSのアプリに情熱を傾けていたが,最近は停滞気味でコードを書くよりも文章を書く機会が多くなっており,文章を書くのも,プログラミングと同じくらい奥深い作業だと感じている。

ブログ:http://yasuos.com/blog/

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