Android Weekly Topics

2015年12月第2週 「Andrroidの父」がAndroidへ戻ってくるとのうわさ,Trial Run Adsのベータ配信開始

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「Androidの父」がAndroidへ戻ってくるとのうわさ

Androidの生みの親として知られるAndy Rubin氏は,Googleを離れてからはハードウェア系のスタートアップを支援する事業を行っており,表舞台に姿を現すことはありませんでした。そのAndy Rubin氏がAndroidスマートフォンを製造する新会社設立に向けて人材確保に乗り出していると,⁠The Information』が関係者の話として報じています。

Androidスマートフォンは,SamsungやHTCなどの実力あるメーカが,低価格を武器にした中国企業の攻勢を受けており利益確保に苦しんでいます。また,Android OSは,おおよそ1年サイクルでメジャーバージョンアップを続けており変化をし続けています。こうした状況なので,スマートアップにとっては参入障壁が高く,短期的に利益を確保できるような事業ではないようにも見えます。Andy Rubin氏がこの状況を把握していないワケではないので,打破するためのアイデアを持っているのかもしれません。

さて,この話で気になるのは人材確保の部分です。たとえば,GoogleでMaterial Designの担当役員を務めるMatias Duarte氏は,Andy Rubin氏と関係のある人物です。Andy Rubin氏が設立したDanger社(のちにMicrosoftが買収)でデザインディレクターを務め,その後,Palm, Incでweb OSの開発に関わりその名を世知らしめます。web OSは戦略ミスを重ねてフェードアウトしますが,その後,Googleへ移籍してAndy Rubin氏が指揮を取るAndroidチームに加わり再び一緒に仕事をすることになります。こうして振り返るとAndy Rubin氏の動きと,少し時間を空けて同調しているようにも見えるので,また仕事をする可能性も考えられます。

Matias Duarte氏は,モバイル向けのユーザインターフェースデザインを得意としているのか,保持特許には関係するものを多く見かけます。いずれもソフトウェア関連が主です。仮にハードウェアに関わるとなれば,どのような成果を出すのか気になるところです。今後の動きに注目すべきニュースです。

Google,60秒試せるモバイルアプリ広告「Trial Run Ads」を発表

Googleは,端末にアプリをインストールすることなく,60秒間試すことができるモバイルアプリ広告「Trial Run Ads」をベータテスト中であることを12月3日に公表しました。

Trial Run Adsは,端末にアプリをインストールすることなく,その場で60秒間だけ試し実行ができます。ユーザはアプリが気に入ればインストールして,より多くの時間堪能できる仕組みです。

実用アプリはデモ期間を設けることで,ユーザは欲しいアプリかを確認できます。しかし,カジュアルゲームではこうもいかず,デモ期間を設けるとユーザーはゲームに飽きてしまうおそれがあります。Trial Run Adsであれば,ユーザと開発者の両方にとって良さそうな仕組みなので,カジュアルゲームの開発者は,60秒間で魅力を伝えられるようなシナリオをいまから用意しておくのが良さそうです。

Tril Run Adsは,端末にインストールされていないアプリをクラウド上で実行し,その画面を端末にストリーミングして,表示・操作できるサービス「Stream」の応用版と言えます。これは,すでにモバイル検索で試験的に導入されています。たとえば,検索結果をタップした時に対応アプリがインストールされていれば,これを起動して結果を表示しますが,Streamは,対応アプリをインストールしていなくても,手元の端末でアプリが実行されているように見える技術です。

Trial Run Adsは,ゲームだけではなく実用アプリでも同じ仕組みが適用できます。しかし,Playストアには,2時間以内に返品すれば払い戻しが受けられるルールがあるので必要ありません。

実用アプリで導入があるとすれば,ミッションクリティカルなアプリをモバイルデバイスで実行することに神経を尖らせている企業向けのサービスになるはずです。Streamを使えば,クリーンかつ安全な環境で毎回実行できるだけではなく,端末にアプリやデータが残らないので,盗難や紛失に対しても気を使う必要がなくなります。PCと同じで,すべてそうなるワケではないと思いますが,モバイルの世界にもシンクライアントの波が来る可能性は十分に考えられます。

今週は,このあたりで。また来週。

著者プロフィール

傍島康雄(そばじまやすお)

5月30日生まれ。

モバイルデバイスが大好物。それで動くアプリの開発に喜びを感じている。スマートフォン前夜のWindows Mobile,PalmOSのアプリに情熱を傾けていたが,最近は停滞気味でコードを書くよりも文章を書く機会が多くなっており,文章を書くのも,プログラミングと同じくらい奥深い作業だと感じている。

ブログ:http://yasuos.com/blog/

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