Android Weekly Topics

2017年3月第1週Jide Technology、「Remix OS for Mobile」発表

Jide TechnologyがAndroidでContinuumを実現する新OSを発表

Jide Technologyは、Remix OSの新バージョンとして「Remix OS for Mobile」を発表しました。リリースは、2017年夏頃を予定しています。

AndroidベースのRemix OS for Mobileを開発するJide Technologyは、元Googleのエンジニア3人によって設立されており、2 in 1タブレットの「Remix Ultra Tablet」と手のひらサイズのAndroid PC「Remix mini」「Remix IO」を販売しています。これ以外にPC向けのRemix OSをリリースしています。

Remix OSの新バージョンとして位置付けられた「Remix OS for Mobile」は、名前がどおりスマホで動作します。これが専用デバイスになるのか、それとも既存のデバイスのROMを書き換える形で動作するのかは明らかになっていません。

これまでと大きく異なるのは、Remix OS for Mobileをインストールしたデバイスは、ディスプレイやキーボード、マウスが接続されたドックにデバイスを置くことで、PCのように使えるところです。ちょうど、Windows 10 MobileのContinuumのように動作します。Jideでは、これを「Remix Singularity」と呼んでいます。

Remix Singularityは、スマホのときはスマホ用のUIで動作して、ドックに接続するとマルチウィンドウを備えたWindowsライクなUIで動作します。これらに加えてテレビモードがあり、Android TVのような大画面テレビで使う前提のUIモードが存在します。Remix OS for Mobileがインストールされたデバイスがあれば、あらゆるシーンを1台でカバーできるというワケです。

Remix OSでは、アプリの対応なしにマルチウィンドウで動作します。Remix miniで使う限り、互換性が高く多くのアプリが支障なく動作します。Remix Singularityは、Windows 10 Mobileから発想を得たものですが、UWPアプリが揃わないWindows 10 Mobileよりも既存のアプリを活かせるRemix OSのほうが現実的となりそうです。

ここ数年は、カスタムROMを開発する独立ベンダは厳しい状況が続いています。Jideが「Remix OS for PC」をリリースしたときは、モバイルプラットフォームに見切りをつけてPCプラットフォームに舵切りしたように見えました。しかし、テレビ用セットトップボックス「Remix IO」をその後リリースして、小型Android PCに戻ったように見えて戸惑いました。いずれも、Remix Singularityへの布石だったと考えることができ、これらで得た経験はRemix Singularityに活かされることになるはずです。

このようにRemix Singularityは、ゼロスタートで開発しているワケではないので、あらゆるシーンでシームレスに動作することに驚かされるかもしれません。Remix OS for Mobileは、夏頃のリリースなので少し先ですが期待して待ちたいです。

恒例行事、Android Oは「Oreo」になるのか?

Phone Areaが20日、次期Android OSに、サンドイッチ状のクッキー「オレオ(Oreo⁠⁠」が使われるのではないかと取り上げています。

もはや恒例行事とも言えますが、このネタ元はお馴染みのGoogle幹部のヒロシ・ロックハイマー氏です。

Android Nのときは、海苔(Nori)やナッツ(Nuts)やらと話題を提供した同氏ですが、今回も恒例行事を始めたようです。いまさらなくなるのは寂しいので、同氏には続けて欲しいとは思いますが、年々高くなるハードルをどうクリアしていくのか今後にも注目です(笑⁠⁠。

今週は、このあたりで、また来週。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧