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2017年6月第4週Android Instant Appsリリースほか

Android Instant Appsリリース

少し古いニュースですが、インストール不要でアプリが実行できる「Android Instant Apps」が、すべてのデベロッパーに開放されました。

  • Android Developers Blog: Android Instant Apps is open to all developers. Start building today!
  • その名のとおり、Playストアでアプリをインストールなしに使える仕組みで、Google I/O 2016で紹介されました。

    これだけではWebアプリとの違いがわかりませんが、Android Instant Appsは、ネイティブアプリなので、高いパフォーマンスが得られたり高速で美しいユーザインターフェースを備えたアプリになります。この結果、Webアプリとは違うユーザ体験が実現できます。

    Android Instant Appsを先行して試していたデベロッパーによれば、購入が2桁の伸びを示したデータもあり、単なるギミックと無視はできません。

    対応アプリを開発するには、Android Studio 3.0とAndroid Instant Apps SDKの最新版が必要です。対象端末は、Android 6.0を前提にしている部分が多くあります。条件付きですが、Android 4.1からでも実行可能です。

    対応作業が必要、使い方によってはおもしろい

    対応アプリは、機能ごとに分けたモジュールに分割されていることが前提です。

    アプリを使うときは、すべてのモジュールをダウンロードするのではなく、必要なモジュールだけをダウンロードして実行します。アプリを使い終わると、システムは実行に使ったモジュールを端末から削除します。

    簡単に言えば、URLのエントリーポイントに対して、APK(4MBまで)をダウンロードして使わせているような感じです。たとえば、URL Aに対してAPK A、URL Bに対してはAPK Bと言ったかっこうです。

    入り口はWebサイトのほうが良くても、この後は、ネイティブの操作体験を提供したほうがより分かりやすく、使いやすくなるケースに適しています。

    たとえば、米国フロリダのディズニーワールドでは、パーク内の乗り物の待ち時間やファストパスの予約、ショーの開演時間などが確認できるアプリをリリースしています。これは、Android Instant Appsがピッタリ当てはまるケースです。たとえば、ファストパスの予約機能は事前にダウンロードできて、パーク案内機能は、その場所でないとダウンロードできないなどの演出を加えることも可能です。

    もしかすると、Webサイトの広告リンクから購入までの流れを現状よりもスマートにする手法としてAndroid Instant Appsが使われるようになるかもしれません。

    Chromebook、新に16機種でAndroidアプリをサポート

    着々とAndroidアプリへの対応を進めているChromebookですが、新に16機種がAndroidアプリへの対応を済ませたとAndroid Policeが報じました。

    あらたに対応した機種は以下です。

    • Acer Chromebook 15 (CB3-532) 国内販売
    • ASUS Chromebook C300SA 国内販売
    • Dell Chromebook 11 (3180) 国内販売
    • Acer Chromebook 11 N7 (C731 / C731T)
    • Asus Chromebook C202SA
    • ASUS Chromebook C301SA
    • CTL NL61 Chromebook
    • Dell Chromebook 11 Convertible (3189)
    • Dell Chromebook 13 (3380)
    • HP Chromebook 11 G5 EE
    • HP Chromebook 13 G1
    • Lenovo Flex 11 Chromebook
    • Lenovo N23 Yoga Chromebook
    • Lenovo N22 Chromebook
    • Lenovo N23 Chromebook
    • Samsung Chromebook 3
    • Mercer Chromebook NL6D
      • リストの上位3機種は国内販売されています。

        ただし、いまだベータ扱いで、Androidアプリを使うためにベータチャネルで配布されているChrome OSをインストールする必要があります。日本語入力アプリが使えないので、キーボード付きのAndroid端末にはなりませんが、AndroidとChrome OSの完全統合へ向けて着実に進んでいます。

        今週は、このあたりで、また来週。

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