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2017年12月第3週Android Wear Oreo(8.0)ローンチほか

Android Wear Oreo(8.0)をローンチ

12月9日、GoogleはAndroid Oreo 8.1、Android Oreo(Go edition)に続いて、スマートウォッチ向けOSのAndroid Wear Oreo(8.0)をローンチしました。

今回のリリースでは、スマホと同様に通知チャンネルが設定できたり、バッテリ節約のためにバックグラウンドでの動作に制限が加えられました。また、細かなところでは、バイブレーションの強さが調整できたり、水に濡れた状態でタッチパネルが誤動作しないように、タッチパネルをロックする仕組みが追加されました。

Android Wear 1.0から2.0へのアップデートほど大きな変化はなく、ユーザインターフェースにも目立つ変更はありません。Android Wearにとっては、基盤となるAndroid 8.0へ対応するためのアップデートという印象です。

アップデート対象の端末も公開

12月11日には、Android Wear Oreo(8.0)にアップデートされる端末のリストが公開されました。

開発者向けのプレビュー版は、LG Watch Sportがサポートされていましたが、リリース版では、それに加えて、Fossil Q Venture、Louis Vuitton Tambourなどの15端末に対してアップデートの配信を開始しています。これ以外のCasio PRO TREK Smart WSD-F20、Casio WSD-F10 Smart Outdoor Watch、TAG Heuer Tag Connected Modular 45などの15端末は、今後アップデートが配信されます。

アップデート対象をリストアップしているページには、日本未発売の端末も含まれていますが、30端末ものがAndroid Wear Oreo(8.0)に対応するのは驚きです。Fossilの端末は複数含まれているので、実感値はこれより少ないと感じるかもしれません。

Samsung Gear S3もTizen 3.0へアップデート

Androidで使えるスマートウォッチと言えば、SamsungのGear S3も忘れてはいけません。

これは、11月20日からGear S3で使われるTizen OSの3.0へのアップデートが配信されています。

Samsungは、これを「Gear S3 Value Pack Update」と呼んでいますが、Android Wear Oreo(8.0)と比較すると大規模アップデートで、OSのユーザーインターフェースの拡張やGear S3で収集したフィットネスデータを管理する「S Health」など、アプリもリニューアルされています。また、Samsung Connectをサポートしており、これに対応したデバイスをコントロールできる機能やGear VRやPower Pointのコントローラも追加されています。

スマート家電などと連携してリモートコントロールするのは、スマホよりも常に身に着けている腕時計の方が手軽に操作できたり、身に着けている分だけユースケースが作りやすく当てはめやすいので、今後のトレンドになる可能性は十分に考えられます。

Tizen搭載のGear S3は、Android Wearと比較するとアプリやウォッチフェイスの数は見劣りしますが、Samsungの手によって着実に進化している印象を受けます。

年明けは最後の大物が登場

年明けの1月には、fitbit ionicの国内販売が開始されて、Androidで使えるスマートウォッチに加わります。

fitbitがPebbleを買収した時は、すべての製品をディスコンにしたためにPebbleコミニティからは歓迎されませんでした。fitbit ionicは、フィットネストラッカーにスマートウォッチを加えたような製品でPebbleがリリースしていたそれとは趣が異なりますが、Pebbleの血統を受け継ぐ端末が登場します。

fitbit ionicには、fitbit OSと呼ばれるOSが搭載されており、ウォッチフェイスやアプリが開発でき、開発したアプリが配布できるストアもオープンしています。アプリ開発はクラウドベースの開発環境でJavaScriptを使うなど、アプリ開発に関してはPebbleとの共通点が多くあります。また、fitbit OSもPebble OS同様にシンプルかつなじみやすい作りで、Pebble OSでアプリ開発していた方も親しみを持つはすです。

今週は、このあたりで、また来週。

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