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2018年1月第5週Android 8.1 OreoでWi-Fiの速度を表示する新機能を提供

Android 8.1 OreoでWi-Fiの速度を表示する新機能を提供

MpGoogleは、Android 8.1 Oreo向けにWi-Fiの速度を表示する機能の提供を開始しました。

今までは、Wi-Fiの信号強度が表示されており、これを頼りにして接続の前に、物理的に近いアクセスポイントを確認できました。しかし、ネットワーク速度に関しては、接続してみないと確認できませんでした。たとえば、信号強度の強いフリーWi-Fiに喜んで接続したものの、速度が遅くてモバイル通信を使ったほうが速いということがあります。

新たに追加されたネットワーク速度表示は、Wi-Fiの信号強度とともに表示されるので、先のようなガッカリが回避できます。速度の表示は、遅い、OK、速い、非常に速いの4種類に分類されており、

  • 遅い……Wi-Fi 通話を使用できる場合は、電話をかけたりテキスト メッセージを送信したりできます。
  • OK……ウェブページを閲覧したり、ソーシャル メディアを使用したり、音楽をストリーミングしたりできます。
  • 速い……ほとんどの動画をストリーミングできます。
  • 非常に速い……非常に高画質な動画をストリーミングできます。」のように意味づけされています。

と意味付けされています。

速度基準は明示されていませんが、非常に速いで20Mbps以上との話が出ています。ネットワーク速度が表示されるのは、パスワードの入力を必要としない公衆Wi-Fiとされているので、Wi-Fi接続サービスなどでは機能しません。

ネットワーク速度は、Wi-Fiネットワークへ自動接続する条件としては使っていないようです。将来的には、以前に接続したことがあるWi-Fiであれば、モバイルネットワークとの速度を比較して、どちらか速い方に接続するといったことが可能になるはずです。また、家庭でも隙間無くWi-Fiを飛ばすために、複数のアクセスポイントを持つケースが増えています。この場合、遅くて遠いアクセスポイントに接続したままといった事があるので、快適に使えるネットワークへ自動接続する機能は必須になるはずです。

残念なのは、この機能が今のところはGoogleのPixelシリーズでしか使えないところです。便利な機能なので、他の端末でも早々に取り込まれることを期待したいところですが、標準機能となるのは次世代OSのAndroid Pからかもしれません。

今年のトレンドはスマート・ディスプレイ?

Amazonがディスプレイ付きのEcho端末「Echo Spot」「Echo Show」を発売してから、音声アシスタントと向かい合う装置が、高性能マイクを搭載するスマートスピーカから、加えてタッチディスプレイも搭載するスマートディスプレイになろうとしています。

あとを追うGoogleは、CES 2018でGoogleアシスタントを搭載するスマートディスプレイをいくつか発表しています。これは、デジタルアシスタントからの応答をディスプレイに表示できるので、音声だけではなく画像や映像でも結果を得られます。たとえば、これまでChromecastとテレビとの連携でしか実現しなかった、YouTubeの再生もスマートディスプレイだけで完結します。また、お店の場所を訪ねた時も、音声ガイドに加えて地図を表示してくれると、より分かりやすくなります。

スマートディスプレイは、年内には、JBL、Lenovo、LG、ソニーから発売される見込みとなっており、Lenovoは今年の夏には、10インチと8インチディスプレイのモデルを発売するとしています。

Google I/O 2018は、5月8日から開催されるとThe Vergeが報道しているので、Lenovoの発売時期から察するにGoogle I/Oでは、なんらかの発表があるはずです(Google I/Oの開催時期は、趣向をこらしたゲームをクリアすると確認できます⁠⁠。

国内のスマートスピーカは、立ちあがったばかりなので、対応コンテンツが多くはありません。時間と供に増えていくと考えられますが、スマート・ディスプレイが登場することになれば、音声で情報を伝達するようなコンテンツは、あまり普及しないかもしれません。可能性があるとすれば、ラジオのように作り込まれているコンテンツの必要性があるはずです。

ディスプレイを持つようになれば、Googleが得意とする広告ビジネスとの親和性も高くなります。今のところ、スマートスピーカを活用した広告ビジネスはありませんが、スマートディスプレイが普及すれば、いっきに花開く可能性が考えられます。

個人的には、ディスプレイではなく、ホログラムとスマートスピーカが組み合わせで、必要な時だけ表示装置が動作するようになれば、今のスマートスピーカと同様に、一目しただけでは高度な技術を搭載したデバイスには見えず、使い側にも威圧感を与えず、すんなり受け入れられるものになると考えています。

今週は、このあたりで、また来週。

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