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2019年2月第1週AndroidとWindows 10がだんだん近くなる

AndroidとWindows 10がだんだん近くなる

iOSにはmacOSとの連携機能があり、macOSで電話に出たり、SMSの送受信やiPhoneで開いていたWebページをMacのSafariで開くと言った使い方ができます。AndroidはPCとの連携機能が重要視されておらず、その間に隔たりがあるような印象ですが、これをなくそうとMicrosoftが取り組みを開始しており、Windows 10 October 2018 Updateで「スマホ同期」と呼ぶ機能が提供されています。

Androidとは以下の連携ができます。

  1. SMSをPCでも送受信できる
  2. 写真やスクリーンショットをPCで閲覧できる

スマホ同期を使うには、Windows 10に「スマホ同期」アプリ、Androidに「スマホ同期管理」アプリをインストールする必要があります。他にもMicrosoftアカウントと、PCとAndroidをリンクするのにSMSが必要です。

機能を順に見ていきます。

SMSをPCでも送受信できる

SMSの送受信はスマホでも不自由はありませんが、PCでも送受信ができるならば、これを使っている最中にSMSを受信してもスマホに持ち替えることなく、PCだけで操作が完結できるので仕事に集中できます。私は、SMSを留守電代わりに活用しているのでなおさらです。

同じことはAndroidのメッセージアプリでもできますが、これはWebアプリで実現されています。スマホ同期は、Windowsアプリで実現されており、OSとの統合度合いが高いのが特徴です。

写真やスクリーンショットをPCで閲覧できる

Androidで撮った写真やスクリーンショットのうち、最新の25枚をPCで閲覧できます。

ホワイトボードを記録としてスマホで撮って残すことも多いので、画像が気軽に取り込める機能は便利に使えます。また、同期された画像は、アプリに直接ドラッグ&ドロップで取り込めるので便利です。Androidの画像がリアルタイムでWindowsには同期されますが、PCからAndroidへの逆向きは同期されない制約はあります。

SMSの送受信と同じでGoogleフォトでも似たことは可能です。しかし、GoogleフォトはWebサービスなので、Androidから画像をアップロードして後、Windowsで欲しい画像をダウンロードすることで、ようやく画像の取り込みが行えます。

Microsoftを応援したくなる

いまや欠かせないWebブラウザもAndroid用Microsoft Edgeであれば、お気に入りやパスワード、リーディングリストが同期できます。

また、Windows 10 October 2018 Updateには含まれていませんが、Windows 10にAndroidの画面をミラーリングして、Androidアプリを直接操作できる機能のリリースにも期待が高まります。こうしてみて行くと、隔たりがあるように感じていたAndroidとWindowsは、意外に近い存在だと認識させられます。

スマホ同期は、同じことがWebサービスやChromeなどでGoogleが実現しているので目新しさはありません。しかし、OSに高レベルで統合されておりWindowsらしく使える点が大きく違います。同じことができたとしても、上質な体験が得られるのはMicrosoftのアプローチで、体験を重視して取り組みを進めているMicrosoftは応援したくなります。

ただ、iOSとmacOSの統合度合いと比較すると足元にもおよびません。

たとえば、iOSとmacOSの組み合わせであれば、テザリングの開始・終了をmacOSから制御できます。私は、これが便利で使いやすいのでモバイルルータを持つことがなくなりました。他、かかってきた電話はMacでも出れらます。これも、Macから手を離すことがなくなるので仕事に集中できます。

フルスペックOSの道を着々と進むChrome OSであれば、同じようなことをGoogleが実現する可能性は考えられます。しかし、Windows 10で実現するとは考えられないので、これこそMicrosoftの出番になるはずですし、Androidの画面ミラーリングのように、モバイルOSを持たないからこそのアプローチも考えられるはずです。

今週は、このあたりで、また来週。

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