今こそ!勉強会
第4回 勉強会勉強会に見るこれからの勉強会
これまで勉強会に参加することと開催することについて説明させていただきました。今回はもう一度勉強会ブームについてもう少しお伝えします。
勉強会大集合の反省
先日(2008年10月20日),OSC 2008 Tokyo/Fallで開催した勉強会大集合の反省と今後について話し合われました。
発表の仕方やもっといろいろな方から質問を聞いてみたかったという意見が出ましたが,BLOGなどでの反応は良かったという意見があったことや運用方法を取り入れたところもあったりし,今後も継続して開催していくことが話しあわれました。
今後の開催
いつやるか,どんなことをするかという話が出ましたので,ここで紹介します。
- OSC内での開催
まず,直近の話題として,今後の開催は2008年12月13日に福岡で開催されるOSC 2008 Fukuokaで福岡県などで開催されている勉強会を集め勉強会大集合を開催する予定です。また,来年2月に開催されるOSC 2009 Tokyoでも開催を予定しております。
開催方法については,今回のようにパネラーを集めて各自のノウハウを共有していくこともやっていきますが,それだけではなく勉強会の運営をお手伝いするようなことも一緒にやっていき,たくさんの方に勉強会を開催していただけるように目指していきます。
- MetaCon
勉強会大集合などの情報については,Google Groups内にMetaConというメーリングリストがありそこで活動を公開しております。誰でも参加することができますので,ご興味のある方はぜひ登録してください。
そして「こんな勉強会を開催してみたい」とアイデアをお持ちであれば,ぜひメールで投稿してください。
勉強会のスタイル
勉強会は誰かが発表しそれを参加者が聞くスタイルが一般的ですが,それだけではありません。
Hackathon(ハッカソン)
開発会やもくもく会など,開催する人によっていろいろな名前が付けられていますが,大枠としては,1つの場所に集まり各自がやりたいことをする集まりです。
1人で勉強や開発をしているとついつい甘えが出て他のことに気を取られたり,どうしても集中できないといったことがあります。他人と一緒にいることでサボれないピア・プレッシャーな環境を作ることが目的です。
また,これは会によって違いますが,開始時に各自の作業内容や目標などを発表したり,終了時に成果の報告会を開催します。そして他のメンバーからフィードバックを受けることで,自分では気がつかなかった効果を受取れるようになるのもHackathonのすばらしいところです。
会の形式としては,1日の中で開催する会や環境を変え泊りがけで開催する合宿などいろいろあるそうです。さすがに泊りがけになると,参加者の日程調整や場所の確保など敷居の高い会になってしまいますが,喫茶店や会議室に数時間~1日のあいだ集まり開催するのであれば明日からでもできます。
1人で勉強などされている方は仲間を集って開催をしてみてみてはいかがでしょうか。
LT(ライトニングトーク)大会
これは私自身も開催している会ですが,集まった全員でLTをするという会です。
この会は「発表することに慣れる機会を作ること」を目的としておりますが,自分以外にもこの手の会がいくつかあることを聞いています。それぞれの会ごとに目的が違うのかもしれませんが,あながた今後発表する側に挑戦してみたいと考えているのであれば,このような会に参加をして訓練してみてはいかがでしょうか。
このように発表を聞くだけが勉強会ではなく,そのスタイルはさまざまです。なのでもし「こんな集まりがあればいいな」とあなたが思ったのであればそれは必ず開催するべきです。そのためにはまずはBLOGやTwitterなどであなたの考えを伝え一緒にやる方を見つけてください。
勉強会が変える世界
このようにいろいろな勉強会が開催されるようになり,私自身,最初は月に1つや2つしか出ていなかった勉強会が忙しいときには毎週のように勉強会に参加するようになってきました。そして次々に新しい勉強会が立ち上がっていきました。
それは知りたい欲求や楽しいからという理由以外に“横のつながり”が広がっていくことにより自分の世界が徐々に変わっていくからです。
横のつながりとは
勉強会に参加し続けるにつれてたくさんの方と知り合いになります。そしてその出会いから色々な枠を越えた交流が始まっていきます。
- コミュニティの枠を越えたつながり
1つの技術だけではなく,その周りの技術を学ぶため他のコミュニティにも顔を出すようになり,コミュニティ間でのつながりが強化されていきます。
11月に大分県でLL(Lightweight Language)界隈の開発者を集めたLL温泉という100人規模の合宿が開催されました。これもLL界隈で活動されている方々が個々のコミュニティだけで活動するのではなく,共同で開催することで参加者同士が広く交流することができます。
1つの技術やサービスに特化するのもいいですが,他のコミュニティに参加すると今まで出会わなかった人たちとの出会いや,技術以外にコミュニティの運用方法や独自の文化など参考になることがたくさん見つかります。
- 会社や学校の枠を越えたつながり
勉強会にはいろいろな社会人や学生が参加します。仕事で使っている技術やバットノウハウなどの情報交換から会社同士の交流に発展することもありますし,学生が現場の社会人と交流する機会はとても貴重なのではないでしょうか。
また勉強会の出会いがきっかけで新たな会社との出会いやチャンスをものにすることもあるそうです。
- 地域間のつながり
勉強会のほとんどは東京を中心に開催されていますが,最近では札幌から沖縄まで日本各地で開催されるようになってきました。
これは東京で開催している勉強会に地方から参加する方々がいらっしゃったおかげで,今度は自分のいる地域で開催するという効果が生まれてきました。
また最近では東京から地方の勉強会へ行く方々も出てきたりし,活動は全国に広がりをみせています。
自分の地域外の勉強会に参加することは,交通費や宿泊費などがかかってしまいますが,地元ならではの料理を食べたり,観光をしたり,宿泊先でHackathonを開催するなどただ参加するのではなく普段では味わえない楽しさがあります。
以上のように横のつながりはいろいろな枠を超えていき,勉強会だけで会う人々が他の機会にも会うようになり,プライベートや仕事に影響を与え,良い関係を築くことができます。このように勉強会に参加することで,知識や技術の向上を図るだけではなく新たな人との出会いの場になってきたことが勉強会ブームを起している要因だといえます。
もしあなたが現在自分の見える世界に満足できないのであれば,ぜひ興味のある勉強会に参加してみてください。きっとワクワクする話しが聞けたり,楽しいと思える人たちに出会えあなたの世界が少しずつ変わってきます。
そして,この連載を通して今後1人でも多くの方が勉強会に関わっていければ幸いです。

