Androidメモアプリでライフハック

第3回 Catch NotesとAK Notepad~ポップに情報をキャッチしよう

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フローとストックでメモをキャッチする

筆者は,Catch Notesには後日参照して活用するメモを入力するようにしています。入力する情報を限定するということですね。思いつきなどの最初のインプットには,別のメモアプリを使います。同じデベロッパーのAK Notepadというメモアプリです。iPhoneの標準メモに似たUIを持つシンプルなメモアプリです。

図5 シンプルなメモ画面のAK Notepad

図5 シンプルなメモ画面のAK Notepad

シンプルなUIですが,実は高機能です。リマインダーやラベル(タグ⁠⁠,全文検索,メモのショートカットをホーム画面に貼り付ける機能などがあります。共有機能でメール送信したり,twitter(ツイッター)にツイートしたりすることもできます。そして,Catch Notesと同様にクラウドサービスのCatch.comとのメモの同期が可能です。先に挙げた理由により,筆者はこの機能を使わずにローカルで運用しています。

Catch NotesとAK Notepadの使い分けは,ストックとフローという考え方で実践しています。ストックは動いていない保管された情報,フローは今流れている使用中の情報というイメージで捉えてください。この考え方はアナログツールにおけるモレスキンとロディアの使い分けのアナロジーになっています。ロディアにまずメモをして必要があればモレスキンに転記するように,最初AK Notepadにメモをして,完了して保管する必要があると判断すればCatch Notesに転記しています。この転記作業もアナログツールと違って共有機能を使えば簡単です。

つまり,進行中のフローメモはAK Notepad,完了したストックメモはCatch Notesという使い分けをしています。

図6 Share(共有機能)で他のアプリへメモを送ることができる

図6 Share(共有機能)で他のアプリへメモを送ることができる

メモは,ストックとしてCatch Notesに保管した後も必要に応じてタグや検索でメモを参照し更新していきます。Catch Notesでは更新したメモがトップに表示されるため,よく使うメモはどんどん先頭に繰り上がります。野口悠紀雄氏の「押し出しファイリング」の考え方でメモを活用することが可能です。

2gaibuというメモアプリ

最後に,Catch Notesに似たメモアプリを紹介します。2gaibu~手の中の外部記憶⁠以下「2gaibu⁠⁠)という日本製のメモアプリです。

図7 2gaibuのシンプルなメイン画面

図7 2gaibuのシンプルなメイン画面

そして,2gaibuと連携して使用するメモアプリに2gaibu ScratchPad(以下「ScratchPad⁠⁠)があります。Catch NotesとAK Notepadの関係が,ちょうど2gaibuとScratchPadの関係になっています。

図8 ScratchPadのメイン画面。メモがリスト形式で表示されている

図8 ScratchPadのメイン画面。メモがリスト形式で表示されている

最大の特徴は,2gaibuとScratchPadのデータベースが一つであることです。すべてのメモデータは2gaibu側にあり,ScratchPadはそのうちラベルがついていないメモのみを表示,編集できるようになっています。

そこで,進行中のフローメモはラベルなしでScratchPadにて活用し,完了した時点でラベルをつけて2gaibuに保管(ストック)するという使い方が可能です。メモにラベルをつけるとScratchPadからは参照できなくなります。

データベースが一つなので2gaibuで検索すると,フローとストックすべてのメモを対象に探すことができます。また,データはXML形式で出力できるので,バックアップやPCでの取扱いも可能です。

ScratchPadにはメモ一覧に戻らなくてもメモを切り替えられる機能があります。次々とメモをたどることができてなかなか便利です。リマインダー機能などがありませんが,人によってはCatch Notesより使いやすいかもしれません。なお,現時点で2gaibuには,EvernoteやCatch.comのようなクラウドサービスはありません。

筆者は選別された情報をCatch Notesに収集し,ツイッターでみつけた情報など活用するかどうか迷った情報はとにかく2gaibuにメモしておくという使い分けをしています。2gaibuには入力用の2gaibu Notesという補助アプリもあり,思いつきをすぐ入力するのに便利です。このような複数のメモアプリの使い分けという考え方は,最終回でまとめてみる予定です。

Catch Notesと使い比べてみると,アプリの思想が違うことがわかります。基本2gaibuというアプリがあり,その周囲に多くの補助アプリがあるという世界になっています。一方,Catch NotesとAK Notepadは別アプリです。その他,前回紹介したEBt for Androidなどはまた全く異なった世界観のメモアプリとなっています。

一見似ているメモアプリ同士でも設計思想が違っているため,メモアプリの世界はなかなか奥が深いものになっています。

次回は,広い意味でのメモアプリを紹介する予定です。タスクおよびスケジュール管理について,ToDoidおよびジョルテというアプリを紹介したいと思います。

著者プロフィール

アキヅキダイスケ(あきづきだいすけ)

大学事務職員。本当に使える仕事術を渉猟するうちにライフハックの森に迷い込み,GTDという生涯の友と出会い,文房具に恋して現在にいたる。最近はトラベラーズノートからモレスキンに心が移っている。文学の研究者としては道を大きく踏み外した感あり。「シリアル・ポップな日々」というブログを,AndroidケータイHT-03Aにて更新中。ツイッターは@akizukidです。

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