Androidケータイの歩き方

第53回 SNSクライアントとしてのAndroidケータイを検証する(12)

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まずはひと区切り

計11回にわたり「SNSクライアントとしてのAndroidケータイを検証する」のテーマで,潮流のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)とAndroidケータイ向けのクライアントアプリを取り上げました。長きに渡り,同じテーマが続いたので,取り上げたサービスとアプリを簡単に振り返ります。

初回から直近の回まで,3ヵ月程度の時間が経過しているので,いくつかの変化がありました。

国内で利用されているSNSは網羅しましたが,LinkedInを取り上げていませんでした。理由は,サービスが英語のままだったからですが,最近,日本語化が行われたので,機会を見て取り上げたいと思います。また,Google+の公式アプリは,意欲的にバージョンアップが行われており,最近のバージョンでは,ナビへージョン周りにAndroid 4.0の要素が取り入れられ,より分かり易く使い易くなりました。Facebookも,Facebookメッセンジャーというチャット専用のアプリを日本語化してリリースしています。公式アプリでも,メッセージのやりとりが行えますが,専用のアプリを使う方が良い簡単に使えます。

Androidケータイらしいクライアントは?

「お気に入りのSNSは?」と質問項目を読み替えることもできますが,筆者は「Google+の公式クライアント」をあげます。

Google+公式クライアント

Google+公式クライアント

Googleが立ち上げたSNSのために作られたアプリなので,Androidらしいと感じるのは当然とも言えますが,積極的にバージョンアップを行い,アプリごしのサービス体験を良好なものにしようと努力する姿勢は評価できます。

本テーマの中で,Windows Phone 7との比較を何度か行いました。

Windows Phone 7は,OSにSNSを統合したことで,手段ではなく人を糸口にSNSを見ることができます。このお陰で,多様化したコミュケーション手段を分け隔てなく取り扱えるようになっています。

Googleがこれを黙って見ているワケはなく,Android 4.0には,似たような機能が取り入れられています。ただ,後追いなので,もう少し工夫が欲しいところです。たとえば,Android OSには,アプリ間通信の仕組みがあるので,OSに統合されたSNS機能でカバーしていないサービス機能を使う場合は,公式アプリに情報を引き渡して,シームレスに使える工夫があっても良いはずです。

Androidケータイらしくないクライアントは?

「……らしいクライアントは?」とは逆で,⁠あまり使っていないSNSは?」と読み替えることができますが,筆者は「mixiの公式クライアント」をあげます。

mixi公式クライアント

mixi公式クライアント

機能に,不満があるワケではないのですが,一部,ネイティブアプリとして造られておらず,モバイル向けのmixiサイトをアプリから使うようになっています。この2つの操作感が同じであれば良いのですが,異なるのが始末の悪い部分です。他のクライアントがスマートフォンでも良いユーザ体験を提供すべく,ブラッシュアップし続けているのを見てしまうと,どうしても物足りなく感じます。

SNSと新たな関係が出来上がりつつある

モバイル市場は急成長しており,多くのユーザがスマートフォンでSNSにアクセスするようになったので,クライアントアプリの仕上がりがサービスの良し悪しを決める重要な要素となっています。GoogleやFacebookなどは,⁠モバイルファースト」をコンセプトにして,モバイル(スマートフォン)を第一に考えて開発に注力しています。近い将来,パソコンの時代は終焉を迎え,スマートフォンが主役になるはずです。

この流れが続けば,スマートフォンでSNSを使うユーザがさらに増えるはずで,スマートフォンとSNSの関係がより密なものとなっていくはずです。OSにSNSを統合したWindows Phone 7は,この流れの先駆けとも言えますが,Android 4.0もそれを追うように,SNSとの新たな関係を模索し造り上げようとしています。この先の展開がどのようなものか非常に気になるので,また機会をみて取り上げたいと考えています。

著者プロフィール

傍島康雄(そばじまやすお)

5月30日生まれ。

モバイルデバイスが大好物。それで動くアプリの開発に喜びを感じている。スマートフォン前夜のWindows Mobile,PalmOSのアプリに情熱を傾けていたが,最近は停滞気味でコードを書くよりも文章を書く機会が多くなっており,文章を書くのも,プログラミングと同じくらい奥深い作業だと感じている。

ブログ:http://yasuos.com/blog/

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